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古人の叡智が集約する護身武術

■ 宗家一親等門人ならびに会員 ■
(そうけいっしんとうもんじん)

●宗家一親等の門人および会員

1.宗家一親等門人
 門人の中で、弐段以上の有段者に限り、選ばれて、宗家と一親等の契約を交し、毎月謝儀(しゃぎ)を収める門人を「宗家一親等門人」という。

2.宗家一親等会員
 『志友会報』並びに『大東新報』を購読する会員で、夏季セミナー合宿や地方で開催される講習会に参加し、直伝を受けて、選ばれて、宗家と一親等の契約を交し、毎月謝儀を収める会員を「宗家一親等会員」という。

【宗家一親等の定義】
 宗家一親等は伝承系図において、直接宗家から儀法を伝授したことを、系図上で証明・伝承するものであり、前者は総本部や地区本部あるいは各支部に所属する門人であり、後者は志友会員として、総本部・尚道館主催の夏季合宿セミナーや各地方の講習会に参加し、宗家から直伝を受けて、初伝以上を儀法を体得した者を言う。
 したがってその伝承は、選ばれて、宗家より直伝を授けたことを、系図上において示すことの出来る地位と身分を得る。 また両者とも、謝儀(しゃぎ)として、月謝を支払う義務を追う。

3.宗家と一親等門人を結ぶ義務ある資格者
 わが流の准師範以上の資格者は「宗家一親等門人」であり、毎月定められた日に、月謝を支払う義務を負う。
 また宗家の主宰する資格者を対象にした講習会、ならびに夏季合宿セミナーについては、主催者側としての企画創案ならびに出席の義務を負う。
 わが西郷派大東流合気武術の門人は、現代に生きる武士道集団であり、その根本玄理は「礼儀正しさ」にあると感得する。
 したがって有資格者は、自ら進んでこの「礼儀正しさ」を、日々実践し、その名に恥じぬよう努力すべきである。
 また以上の義務を怠った者は、一切の資格を永久に失う。

4.宗家一親等門人の資格を失うとき
 わが流の宗家一親等門人としての資格を失う場合は、次の通りである。
 まず退会した場合であり、破門ならびに絶縁もこれに同じである。
 一旦、わが流の門から離れれば、その時点で、これまでの身分や資格は一切失われるので、これまで行っていた道場活動は、全て停止し、一切の有資格ならびに段位は、総べて返上しなければならない。
 また、自分の指導する道場内の、道場生を指導する資格や身分の一切や、月謝を徴集する權利も失われる。


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