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■ 刀 装 拵 工 房 ■
平武和応流の刀装拵之術・長物製作
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▲完成した大刀拵に合わせ、脇差しも合わせて大小の刀拵を床飾りとする。
日本刀拵の奥は深い。それゆえ拵職人は、たが極めるのみ……。
黙々と精進して極めるのみである。
拵職人は無闇に作品をいじくり回してこだわらない。こだわると折角の作品が下品となり、更には卑しくなるからである。こだわらずに黙々と日々精進を積み重ね「極める」のみである。その一点に神経を注ぎ、集中する。
精進の根本には、「神と共にあって、神と共に生き、しかし神に頼らず、願わず、縋らず」で、自立の精神で己の伎倆に精進するのみである。
神と伴にある。
その自負が大きい。
神のお許しを得るまで、とことん神経を注ぎ、極力まで自らの力を出し切るのである。
ゆえに職人は、己の伎倆を神にお窺いを立てる。
「これで宜しゅう御座いますか?」と。
しかし、神は返事をしない。
返事をしなければ返事をしてくれるまで、ただ黙々と精進するのみである。自らの伎倆の拙さと未熟を恥じ、更に一層精進を重ねるのみである。
こだわらず、ただ「まごころ」を尽くして黙々と……。そして地道な研究を怠らず、探求の励み、技を極めるだけである。 |
●床飾りとしての刀装拵
現代社会にあっても、日本人の心として日本刀の拵を床飾りとして置くことは、自らの血の中に連綿として続いてきた先祖を憶(おも)うことに繋がります。ぜひ日常生活に、日本人の心を置いてもたら如何でしょうか。
武門の雰囲気を日常生活の中に取り入れることが出来ます。
刀身と拵が一体になっている刀剣類は、盗難防止などの防犯面ならびに安全面から考えても、一旦、双方を切り離し、刀身は白鞘に入れて別の厳重な保管場所に保管し、拵だけの刀装を床飾りにするのが、刀剣所持者としての心得です。
また刀装は刀装で、刀剣とは異なった別の意味での美術鑑賞が楽しめます。
【刀身と拵を二分する理由】
1.盗難などの防止の防犯面と保存・保管を明確にする。ゆえに安全面から考えても、刀身本身と拵の二分は防犯上の効果が大きい。
2.本来、刀身は白鞘で保管する。拵の漆塗り鞘に刀身を容(い)れると、刀油の付け過ぎで塗り鞘を傷(いた)める。また漆塗り鞘は、替え鞘自体が高価である。
したがって、数百年単位での保存などを考えれば、刀剣は個人の所有物でありながら、日本人共通の一種の文化財であるから、刀身は白鞘で、床飾りは拵のみを飾るのが適当である。
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▲大小(脇差しを短刀にしてもよし)の刀二振りは、床飾りとしても最適。生活の中で刀装拵を飾るだけでも、日常の中にピリッと締まった精神性を齎す。日本の美学の原点は、此処にあります。 |
●竹光製作の費用
※下記は大方の目安です。
製作に当たっては諸工作を含めて、詳細に正確にお見積りを致します。
竹光種類 |
実際の刀身の有無 |
竹光製作を含む
ハバキ細工無し |
竹光製作を含む
ハバキ細工有り |
短 刀
(30cm未満) |
刀身有り |
10,000円〜 |
12,000円〜 |
刀身無し |
15,000円〜 |
17,000円〜 |
反りがあり刀身有り |
12,000円〜 |
14,000円〜 |
反りがあり刀身無し |
14,000円〜 |
16,000円〜 |
脇差し(30cm
以上〜60cm未満) |
刀身有り |
14,000円〜 |
17,000円〜 |
刀身無し |
17,000円〜 |
20,000円〜 |
大 刀 |
刀身有り(2尺4寸未満) |
20,000円〜 |
22,000円〜 |
刀身無し(2尺4寸未満) |
25,000円〜 |
27,000円〜 |
刀身有り(2尺4寸以上) |
30,000円〜 |
32,000円〜 |
刀身無し(2尺4寸以上) |
35,000円〜 |
37,000円〜 |
※以上は大方の目安です。ご相談に応じ、詳細にお見積もりを致します。
また、別途料金にて目釘を「黒水牛角」で装着することも可能です。
なお、ご注文の際は、メールでのご注文をお断りしております。注文依頼時の言葉の行き違いや、誤解も生じるため、まず電話でのご注文詳細の意向を窺い致します。
したがって、製作依頼品を持ち込んで、ご来店下されば幸いです。
【納期】
通常の場合、ご注文を受けた時から約2週間前後。
但し、刀剣市場での仕入れ時期や、先着順の順番待ちで混んでいる場合は、一ヵ月からそれ以上かかる場合があります。 |
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