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■ 刀 装 拵 工 房 ■
平武和応流の刀装拵之術
●竹光刀身の仕上げ
竹光刀身の形取りは刀姿の形取りは最終段階に入り、重ねを含めた大まかな形取り、そして仕上げとして鞘に納まり、中茎に納まり、ハバキ位置の設定のみを最終仕上げとする。
更にこれからの手順は、ハバキの切り出し、ハバキの裡側(うちがわ)の彫り込み、外側の削り・微調整・細工部の彫り込み、刀身とのハバキ合わせなどを行っていく。
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21.(上)からベニヤ板で刀姿形取り。(中)は、大まかなる刀姿の重ね合わせ。最後は正確なる刀姿合わせで、鞘に納まる姿を割り出し、刀身部分の竹光(下)はこれで完成となる。
竹光で刀姿形取りをする場合は、三種類の型を取って「鞘の反り具合」を試してみる。
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22.竹光刀身をハバキ状の朴の木に当てて形取りをする。 |
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23.ハバキ切り出しの線引き、並びに細工鋸で左右のハバキ木片の切り出しをする。
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24.切取った左右それぞれのハバキ状の木片の裡側(うちがわ)を小形細工鋸・彫刻刀で彫り出して、刀身の内部とぴったりと合うように彫り貫く。 |
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25.ハバキの裡側が出来上がると、左右のハバキのそれぞれを接着して、中茎部に合わせ、刀身部分との嵌まり具合を検(み)る。
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26.ハバキの外側の微調整を行い、鞘に馴染むきちきちの状態まで削り込む。 |
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27.ハバキの形を整えた後、細工部分の彫刻に入る。細部は鑢で微調整を行う。
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28.描ハバキの底辺部分の形を整え、次に二重ハバキ擬きの細工を施す。 |
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29.二重ハバキ擬きの細工ハバキの完成。 |
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30.完成したハバキを刀身部分と併せて検る。刀身とハバキ部分が、グラ付きや遊びがないように、ぴったりと合わねばならない。また、彫り上げたハバキと刀身は接着剤で固定しない。 |
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31.ハバキを刀身に到着し、次に鐔合わせの具合を検る。
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32.更に中茎を合わせて装着し、「ピッタリ度」を確かめ、更に鞘に納めてみる。 |
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33.裏側の小柄を合わせた状態できっちりと納刀出来るか試してみる。 |
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34.水牛の目釘の寸法合わせ。床飾りにする刀装には水牛目釘を遣った方が見栄えが映える。 |
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35.目釘の長さを決め、先端部を細めに削る。次に目釘穴の位置を決めて孔を開ける。 |
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36.刀身の形状の形取りをするために外していた下緒を結ぶ。
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37.下緒を結び、鞘と柄がピッタリと納まり、完成した状態。
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38.完成したところで刀架けに掛け、床飾りの状態を検る。 |
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