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幸せというものは、老いてからの生き方で決まる。そこに人生の最終章があるからだ。
自分をいい男だと自負している男に、いい男がいた例がない。それは女でも同じだろう。
私たちの平和や幸福は偽物臭くなってきてはいないだろうか。
志は持つべきで、大きければ大きいほど、高ければ高いほどいい。
人生は糾える縄の如し。幸・不幸が織りなされているのである。


才と徳

 人のもって生まれた質には、「才の人」と「徳の人」がある。
 才の人は功労を齎(もたら)す人である。それゆえ華々しい活躍をする。見た目も派手で、評価は高い。
 一方、徳の人は派手な存在でない。しかし徳人の周りには、自然と人が集まってくる。粘り強いからである。
 組織の長は「才の人」と「徳の人」を巧く使い分けて、人間の評価を下すものである。


本当の厄年の意味

 世の中には人生の大事に、禍の厄を掴む人と、好運の役を掴む人がいる。前者は圧倒的多数で、後者はごく少数である。


後の祭り

 聴く耳を持たぬ者は殆(あや)うい。聞き逃しを犯しているからである。
 耳を塞いだ者に幸運の女神の囁きは聴こえない。
 女神に去られてはすべて後の祭りとなる。おおよそ、不運な者の末路はそういうものである。


遠回りの効用

 その道が遠回りなら、遠回りした方がいい。遠回りは後で近道だったと分かるからである。
 遠回りと思えることは、運命に貸しを作るからである。
 これは損と思えることでも同じである。損は得を未来に引き連れてやってくる。


恩賞の難しさ

 恩賞はむやみやたらに与えるものでない。その恩賞が後で的外れな結果を産むからである。ここに賞を与える難しさがある。


工夫する

 悩むより工夫せよ。
 工夫することに俟った無し。
 何事も、工夫するなら今である。いま行なえば、いい案が浮ぶからである。


合理主義に見る反作用

 現代は効率の悪い世の中である。
 一見、合理的に見える便利で快適な文化生活は、それだけをとれば非常にいいように思えるが、実はそれが効率の悪いことになる。消費のための消費を繰り返さねばならないからである。ここに現代社会の落し穴がある。それは換言すれば、自転車操業的な現実を演出したに過ぎなかった。
 現象界には常に作用と反作用が働いている。


手塩に掛ける

 動物でも植物でも、健やかに育って欲しいと願うなら、手塩に掛けて愛情を注がなければならない。
 しかし、溺愛しては育たない。畸形するだけである。


気力の萎え

 人間は気力が衰え始めると、躰がぶくぶく肥り、貌は水死人のように円く膨れる。無気力状態とは、こういう気力の萎えを言う。
 気力の萎えは者には辛い未来しか残されていない。


場数を踏む

 経験は積めば積むほど深くなる。事に当たるときの対処法が分かってくる。
 この経験に一つに、「何でも早めにする」という教訓がある。
 思い付いたら吉日……。吉日を後回しにしない。
 閃(ひらめ)いたら、直ぐに遣る。これは結果的に検(み)て、大きな利点が顕われる場合が多い。
 また、危ないと直感できたときには直ぐに退く。そこから去ることだ。去れば、進退を誤らず、結果的には大事に至らず命拾いすることがある。