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全て完売しました。 ●解説(本分より抜粋) 奥義<合気の術>に入っていく為の一つの行法に「合気二刀剣」がある。 白刃取りは素手で戦う以上、多少の皮膚は切られてしまうことを覚悟しておかねばならない。これを当り前だと割り切れば、これだけで心は気丈になり、刃物を身に受ける恐怖心と切られた際の精神的ショックを幾分にも和らげることが出来る。切られればその箇所によっては出血多量になる場合もある。しかし「転身」すれば敵の切り込みを直角に受けずにすむ。更に付け加えるならば「転換」すれば後退り状態になるが、「転身」すれば「逃げ腰」「及び腰」にならずにすむ。後退りすれば、体重の重心が爪先ではなく、踵に掛るからだ。こうなれば押し捲られて一巻の終りである。刃物は眼で見ても、心で見ないことだ。実戦に於て先入観や固定観念ほど、人の判断を狂わせてしまうものはない。 また白刃取りを行う際、大東流には敵の刃物の構え方で、その熟練度と攻撃方法を予測する《十方之目付》がある。
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