■ 大東流 入身投げ ■
(だいとうりゅう いりみなげ)
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著者 曽川和翁
様式 B5/158ページ
発行日 平成14年10月25日
定価 1,890円(税込)
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●解説(本分より抜粋)
著者は「入身投げ」を想う時、子供の頃、テレビのプロレス中継で見た力道山の「空手チョップ」を思い出す。
しかし力道山の空手チョップは、実は空手の手刀打ちではない。合気術の「てがたな打ち」なのだ。
力道山は武田流合気術の大場一翁師(本名幸行。最初号を翁之としたが後に一翁に改名。昭和21年に旧宗教法人合気天真教を創始し、昭和23年に八光流柔術の免許皆伝を授ける。昭和24年に講道館柔道六段、八光流、九鬼神流棒術を合わせ武田流武道を創始して第十八世宗家を名乗り、昭和26年に武田流合気之術第四十三世宗家を名乗る)に、入身投げの一種である、天地分断の「てがたな打ち」の「表の技」(手刀尖先三寸の刃に当たる部分で頸動脈を打ち据える)を学んだ。これは頸動脈の部分を天地上下に分断する大東流の「天地斬り」(絶妙剣の躰術)でもある。
天地を分断された敵は、「てがたな」が頸動脈の打ち据えられた瞬間、既にそこで脳震盪を起こし、足が掬われてしまう。力道山は「天地斬り」を自分にあったものに改良し、そして「空手チョップ」を編み出した。 |