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 「大東流秘伝大鑑」
著者:曽川和翁
発行:八幡書店
様式:B5/550頁
    豪華クロス装丁
    ハードカバー
発行日:平成11年11月19日

完売しました

 大東流柔術、縄術、剣術、槍術、杖術、棒術、刀術、白扇術、合気霊術、合気統覚法、心法を用いた合気などの理論から技法解説まで……
ありとあらゆる大東流の基礎から奥伝までがこの一冊に凝縮された決定版!
初めて本格的に公開される大東流当身拳法、大東流白扇術、大東流整体術、大東流活法を始め、各種技法に付随する口伝・秘伝などを満載した画期的な秘伝書。



[目次より]

 武術と武道の違い、大東流編纂と霊的神性、秘伝二人足胡座、秘伝二人四方重、大東流点穴術、半身半霊体の体躯を造る、鎮魂帰神、火想観、御鏡拝、影による合気、合気霊術の躰造りと食事法、合鏡の術、閂之術、真剣白刃抜き、弥生の術、毘沙門天の術、摩利支天の術、言霊とトホカミエミタメの剣、不動金縛之術、白扇操法、大東流合気二刀剣、霊胎呼吸法、風魔殺、眼球殺、無明殺などの各種殺法、月の密儀・四術之伊吹、月神剣、八門遁甲etc.



●解説(本分より抜粋)

 古流武術の世界ではいつの時代も、時空を超えた「秘伝」が秘かに一子相伝の形式で伝授されてきた。秘伝は大衆化されることなく、秘密が秘密として陰に隠され、その全貌は決して明かされることはなかった。此処に「秘伝」の「秘伝」たる所以がある。
 本書は、大東流の霊的な技法すべてを集大成した必見の武道書である。
 550ページに及ぶ、膨大な技法を紹介し、論理篇、行法・秘法篇、柔術篇、合気柔術篇、合気の術篇、術理篇、活法篇のすべてにいたる秘伝を大鑑として総編纂したものである。

 武術の基本理念は大東流に集約され、大東流はその中枢を為すものが「合気」である。大東流の合気理念は単刀直入に述べれば「実戦護身術」である。護身術の根本理念は抑「人殺しの術」であり、人を殺す為のみにその業が編み出されてきた。まさに諸流派総合の真髄は此処にあるといってよいであろう。

 武道で言う倫理や儒教的考え方は、安全圏に居る者達の詭弁であり、戯言であり、人の命の尊さ、平和の有難さはこの人殺しの術を通してのみ理解が出来、机上の空論で平和を説いて見たところで、それは絵に描いた餅に等しい。人殺しの術と武器と遠避け、戦い方を教えない事だけが平和を維持できる方法ではない。現世は体験的学習を通じてのみ、それが理解できる仕組になっている。

 今日の国際問題一つ揚げて見ても、人類は不幸にして「武力を使わずに国際問題を解決する」糸口を見い出していない。旧態依然として武力の中心は武器であり、組織化された軍隊である。その何たるかを理解せずして、軍縮を説き、核兵器廃絶を唱えて見ても、直ちに世界が平和になるという事はない。未だに世界各地で戦争の火種は燻っている。先ず平和を実現する為には、そして世界全体を理想郷に近づける為には、その攻撃対象をしっかり見据えて「武」を理解する事が大切である。また現実の世界は、理想の世界に比べて極めて冷厳である。その実体から眼を反らせて見ても、真の平和と自由は得られないのではなかろうか。
 そして急がれる事は、歴史を振り返り、その中に記されている戦争からの教訓を学ぶべきである。

 さて、大東流は弱肉強食の理論によって構築された武術ではない。徹底的に力を否定し、肉体トレーニングを否定する事が、その真髄の根底にある合気理念である。今日の武道を見る限り、その多くはスポーツ理論に身を寄せたトレーニング法を用いている。殊にその最たるものが、柔剣道を始めとして、空手、拳法、合気道、居合剣道、相撲等であり、スポーツとしては欧米柔術、レスリング、拳闘等である。
 一般人が格闘技を想像する場合、そのトレーニング法は旧態依然の、マラソン等のランニング、縄飛び、ウェイトトレイニング、兎飛び、スクワット等の筋力とスピードを養成する鍛練法を想像するであろうが、武術にとってこれ等は決して上質の鍛練法とは言い難い。これ等は筋力的な「力」の養成を目指しているからだ。

 大東流はこれ等の力を無効とする。それは力は「業の中にあってこそ、真当の力」であり、鍛練法自体に力の在るのは真当の意味で役に立たない事を示すのである。

 昨今は「柔能(よ)く剛を制す」は殆ど死語に近い状態になってしまった。現実には筋力トレーニングで鍛え揚げ、磨き上げた俊敏で精妙な技術を持ち、エネルギッシュで体躯の大きい巨漢が、理論抜きで粉砕し、勝ちを納める事が多くなった。総て体力主義である。
 だがこれは試合というリングを設け、試合場が設定された場合であり、現実に於ける実戦は、これ等の試合場とは大きく異なり、必ずしもリングの上での試合上手が総ての闘いに勝てるという訳でもないのが、また一方で事実としてある。


全て完売しました。






 「大東流合気二刀剣」

著者:曽川和翁/進龍一
発行:愛隆堂
様式:46判/252頁
発行日:平成9年4月25日
定価:1,575円(税込)

完売しました

●解説(本分より抜粋)

 奥義<合気の術>に入っていく為の一つの行法に「合気二刀剣」がある。
 この特徴は、単に一対一の剣ではなく、二人以上の一対多数を相手にした「乱」の実戦剣法であり、最終的な「十方之陣」を想定した剣法である。この陣を破ることを「多数の位」、または「多敵の位」という。
 二刀剣は、本来同じ長さの剣を左右の手に持って行う「対車の円陣」の技法であるが、必ずしも木剣や真剣を持っていなくてもかまわない。一旦合気が完成し、二刀剣の体捌きと刀法を会得してしまえば、無手無刀の場合でも、自らの手を刀にみたてて行う二刀剣は可能である。

 白刃取りは素手で戦う以上、多少の皮膚は切られてしまうことを覚悟しておかねばならない。これを当り前だと割り切れば、これだけで心は気丈になり、刃物を身に受ける恐怖心と切られた際の精神的ショックを幾分にも和らげることが出来る。切られればその箇所によっては出血多量になる場合もある。しかし「転身」すれば敵の切り込みを直角に受けずにすむ。更に付け加えるならば「転換」すれば後退り状態になるが、「転身」すれば「逃げ腰」「及び腰」にならずにすむ。後退りすれば、体重の重心が爪先ではなく、踵に掛るからだ。こうなれば押し捲られて一巻の終りである。刃物は眼で見ても、心で見ないことだ。実戦に於て先入観や固定観念ほど、人の判断を狂わせてしまうものはない。

 また白刃取りを行う際、大東流には敵の刃物の構え方で、その熟練度と攻撃方法を予測する《十方之目付》がある。
 刃物に対する防禦は一筋縄ではいかない。このことは柔剣道の高段位を取得する警察官が、武道や格闘技の経験のないド素人の容疑者を取り押さえる際に格闘して、簡単に刺し殺されて殉職する事件が度々起こっていることから考えれば頷ける筈である。これは剣道にも柔道にも、柳生流の無刀捕りに匹敵する《白刃取り》の「柔」の術がない為である。


全て完売しました。






 「大東流合気之術」

著者:曽川和翁/進龍一
発行:愛隆堂
様式:B5/158頁
発行日:平成11年3月20日
定価:1,800円

残り15冊

●解説(本分より抜粋)

「ただ一つのこと」合気の術理が分かるなら、大東流の無数とも言うべき、膨大な、しかもどれをとっても驚嘆すべき技法の秘密が理解できるであろう。これを語ろうとするものがこの書である。

 近年、大東流に対する関心が高まりつつあるが、資料が少ないことと、大東流自体の秘密主義のために、武道雑誌などでみられる評論にも的外れのものが多く、誤った大東流の姿が広まる恐れを感じ、この本を著すことにした。

 大東流は、近年以降、多くの武道家とその技法に影響を与え続けている。柔道、合気道、少林寺拳法の修行者は、それを知らずに関わりなく、大東流の技法を学んでいる。

個数





 「合気の秘訣」

著者:曽川和翁
発行:愛隆堂
様式:B5/158頁
発行日:平成13年9月25日
定価:1,890円(税込)

完売しました

●解説(本分より抜粋)

 そもそも「合気」とは何であろうか。
 合気の表現は、各々の指導者によって異なる。
 ある人は「タイミング」や「呼吸力」と謂うし、またある人は「気」一字を用いて、「気が総て」と、この説明に回帰する。更にある人は、「転換」と「絶妙な体の躱し」を謂い、円運動や螺旋運動を提示して、「円之理」を巧みな言葉を使って、このような物理的な合理性から、はたまた大本教(大本)の宗教論までを持ち出して、これを説明しようとする。しかし現実問題として、初心者や素人には分かり辛い。

 「気が総て」と謂ったところで、そもそも「気とは何か」と謂うことになり、それは眼に見える物でもなく、「気の力」だけでは説得力に欠ける。
 また「心・気・力」等と、禅問答のようなことを謂って見ても、その合致をみるにはどうしたらよいのか、その哲理と物理的合理性は武術とどう関係するのか、また一様にして謂う「底力」や「火事場の馬鹿力」とはどういうメカニズムで構築されているのか、そしてこれらの言葉を力説しても、気が肉体とどう関わり、心とどう関わっているのか、これを明確に説明しない限り、雲を掴むような話になって、修行の根幹から大きくかけ離れる事になってしまう。

 ある人は、更には合気を基督教的な宗教観で捕え、合気の「合」を「愛」と称したり、老荘思想の「宇宙森羅万象論」を持ち出して、万物の融和や調和を強調して、既に「戦闘」する事を忘れたり、人類社会構造の要に「融通無礙」や「調和円満」を早々と持ち出して、これをそ人類の進むべき真の平和の道と、宗教的な色彩を強め、それを豪語して憚らない人もいる。第一、武道の中心課題である「戈を止める」という意味は、人間が欲望を原動力として、他を威圧し、制圧する事に対峙して生まれた言葉である。口先ばかりの平和論を唱えていても、現実問題としての暴力は治まらないが、如何なものであろうか。

 またある人は、神秘主義を持ち出したり、触れられた瞬間に手が痺れ、力が抜けて動けなくなるという「硬直合気」や、一瞬にして大勢の敵を潰したり、倒したり、重ねたりする「重合気」を得意とする人も居るが、概ねは武田惣角や植芝盛平の武勇伝に、あわよくば便乗しようとしている人達であり、これ等の人達が、自らの技法を実演して、大相撲の力士やプロレスラーや柔道無差別級の巨漢選手を「触合気」(=躰の一部を触れただけで倒してしまうという伝説上の合気)で倒したという話は一度も聞いた事がない。この現実から考えると、凡その指導者は、武田惣角や植芝盛平の武勇伝にちゃっかりと便乗しているのが、大東流や合気道の修行者の実情であると謂ってもよい。

 だからと言って、「筋力トレーニング」と「それによって鍛えた腕力」と「スピード」が総てだと謂う分けではない。人間は動物である以上、しっかりとした骨格の上に鍛えられた筋肉を身に付ける事は大切である。しかしそればかりに囚われて、ボディービル・コンテストのような肉体造りばかりに専念しても駄目である。武術家の体躯は、欧米人とは異なる、身軽で、機敏な体格が必要である。

 先ず武術修行者は、単に筋力と筋トレ的な反復練習に陥ること無く、「修行」という観点から、もう一度自分自身を見つめ直し、心を静粛にして「武」の何たるかを考え、本当の意味での「秘伝」に触れる事が望ましい。


全て完売しました。






 「大東流 入身投げ」
著者:曽川和翁
発行:愛隆堂
様式:B5/158頁
発行日:平成14年10月25日
定価:1,890円(税込)

完売しました

●解説(本分より抜粋)

 著者は「入身投げ」を想う時、子供の頃、テレビのプロレス中継で見た力道山の「空手チョップ」を思い出す。
 しかし力道山の空手チョップは、実は空手の手刀打ちではない。合気術の「てがたな打ち」なのだ。

 力道山は武田流合気術の大場一翁師(本名幸行。最初号を翁之としたが後に一翁に改名。昭和21年に旧宗教法人合気天真教を創始し、昭和23年に八光流柔術の免許皆伝を授ける。昭和24年に講道館柔道六段、八光流、九鬼神流棒術を合わせ武田流武道を創始して第十八世宗家を名乗り、昭和26年に武田流合気之術第四十三世宗家を名乗る)に、入身投げの一種である、天地分断の「てがたな打ち」の「表の技」(手刀尖先三寸の刃に当たる部分で頸動脈を打ち据える)を学んだ。これは頸動脈の部分を天地上下に分断する大東流の「天地斬り」(絶妙剣の躰術)でもある。

 天地を分断された敵は、「てがたな」が頸動脈の打ち据えられた瞬間、既にそこで脳震盪を起こし、足が掬われてしまう。力道山は「天地斬り」を自分にあったものに改良し、そして「空手チョップ」を編み出した。


全て完売しました。






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