●断食行

 尚道館陵武学舍では、内弟子修行の一環として「断食行」を行っております。
 この「行」は霊的食養道に基づく《半身半霊体》の体躯を造る為の修行法です。その基本は、「粗食・少食」に徹し、木綿(もめん)等を肌につける「粗衣」を実践することが、その主旨です。
 そして、その目的は、神に近づく体型とての「中庸(ちゅうよう)」と、更に、霊的神性を養い、自らを開運に至らしめることを目指します。

 現代人は、「四ツ足の動蛋白食品汚染」によって、その体質は、大いに狂ったものになっており、この狂いが「体質の悪さ」を誘発しています。そして、この体質の悪さは、近い将来に種々の成人病を抱え込む元凶となります。
 生きることにおいて、最も大切なのは、体力を付けることでなく、「体質を良くする」ことにあります。つまり、病気に罹(かか)らないことではなく、病気に罹っても「直ぐに治る」ということが大事で、これは「体質の良さ」が決定します。

 陽に偏れば、その性格は貪欲になり、食べる事のみに気が取られて肥満体となります。また、陰に偏れば手足は痩せ衰えて、腹だけ異様に膨れた栄養失調の身体付きになります。両者は裏表一体の関係であり、その共通点は運勢が衰えて、衰退の一途を辿るという事実でした。

 世の中には美食を食べる事のみに、その殆どのエネルギーを使う人がいる反面、肥ってもいないのに肥っていると思い込んで、せっせとダイエットに励む人がいます。どちらも悲劇としか言い様がありません。美食の求め過ぎは肥満体を作り、無理なダイエットのし過ぎは、栄養失調の体型を作ってしまいます。また無理なダイエットは拒食症(食事を拒む病的な状態。思春期の女性に好発する神経性食思不振症(思春期やせ症)は極度の不食と高度のやせを主な徴候とし、強い肥満嫌悪がある)を招きます。また拒食症が進むと、心因的背景による精神障害を齎し、心と身体は破壊されていく事になります。その両者は究めて病気に弱く、重度の成人病や精神病を誘発する危険性を持っています。

 成人病は、単に食べ過ぎや、糖分の取り過ぎから起こる高血圧、糖尿病や高脂血症の類だけではではありません。栄養失調から起こる結核や寄生虫の発生も警戒しなければなりません。同時に心を狂わすと、拒食症という精神病も、後ろに控えていることを忘れてはなりません。

 飢餓が続く一部の海外地域では、栄養失調の人たちが痛ましい姿で写真に写ったり、また、そのニュース等で報道されています。
 その人たちの特長は、手足が足せ衰えて、腹部のみが異様に膨らんでいるという奇妙な体型をしています。これは彼等の腸内に寄生虫がいる証拠です。したがって、肥り過ぎも、痩せ過ぎも、運勢的には同種の弱運となるのです。

 さて、断食の修行法を少し述べてみましょう。
 断食とはある期間を定め、その計画に従って一切の食を断つことを言います。したがって、口から食物を摂取して消化器官で栄養を「吸収」したり、「消化」するという働きが一切なくなるのです。

 したがって躰(からだ)の働きとして残るのは、「燃焼」と「排泄」という作業のみに集約されます。「燃焼」は毛細血管が行い、「排泄」は小腸や大腸などの消化管が行うのです。また、毛細血管は脂肪等の中に入り込み、それを生命エネルギー源として燃焼作用を行おうとします。小腸や大腸等は腸癖にこびりついた宿便(ニキビや吹き出物の原因を作る)やタール状に付着する黒便(肉の摂り過ぎで大腸癌や直腸癌の原因を作る)を排泄しようとするのです。また、体内の細胞の中に残る水銀や作物を栽培する際、除草剤として使用したダイオキシン等の有害物質の解毒・排泄作用を行います。

 これらの効果が絶頂期に達するのは、断食を初めて二週間目頃からであり、白血球の活動が最高に働く時期とされています。

 断食は、一種の「禊(みそぎ)」であり、これを行う事によって、先ず、今までの悪行の限りを尽くした諸々の因縁(食べ過ぎや偏食が原因で起こる肥満体質や痩せ形体質から起こる諸悪の劣勢)が断ち切られるからです。
 運命的に悪かった人も一週間程度の断食を行えば、今まで引き摺(ず)っていた諸々の悪因縁が断ち切れます。



●断食行の為の下準備

 断食を行うに当たり注意しなければならないことは、食事の量を徐々に減らしていく減食期間を設けなければならないと云うことです。
 断食を実行しようと思ったら、まず、これまでの食生活を改めなければなりません。多くの人は、雑食をしている為に、雑食を「正食」に変える必要があります。

 正食とは、玄米穀物菜食の事であり、玄米を中心にした穀物類を主食とし、それに煮野菜や小魚等の少量の魚介類を副食にする食餌法(しょくじほう)です。
 一方、雑食と云うのは、主食が白米か食パンで、副食として魚肉、獣肉、鶏肉、卵、乳製品、肉加工食品などに少量の野菜類を摂り、また果物等の甘橘類、菓子類、清涼飲料水などを飲食する食事を「雑食」といいます。

 こうした食事をして居る人は、「夫婦アルカリ論」から云うと、ナトロン塩が摂取過多になっているので、カリ塩の多い豆類、野菜類などを摂取して、カリ塩とナトロン塩のバランスを採らなければならないのです。
 これは和食か洋食かと云う違いではなく、和食をしていても精進ではない限り、和食化した洋風料理を食する、「雑食」ということになります。

 つまり、断食するのは、断食をスムーズに遂行させる為に、雑食を排して、正食を実行し、それが定着したところで、断食をすることが必要なのです。
 雑食をしている生活習慣を改めずに、断食しても、その後のリバウンドに悩まされて、逆戻りしてしまいます。持病を持っている人は、病気を更に悪化させたり、あるいは食べ物への執着で、食の妄想に取り憑(つ)かれて、精神的にも廃退していきます。

 こうした心身ともに、事故に陥らない為に、雑食の人は、まず正食に戻す必要があるのです。正食の基本は、玄米穀物を主食にした粗食・少食です。殆ど動物性蛋白質を摂るような食生活は行いません。
 正食に戻し、カリ塩とナトロン塩の拮抗(きっこう)を図らねばならないのです。

 食物は栄養学が云うように、食物が消化・吸収する為には、有機性の蛋白質や脂肪、澱粉(でんぷん)だけではなく、無機性の塩類が必要です。しかし現代栄養学は、無機成分が有機成分に対して働く作用に関しては殆ど無視しています。無機成分である塩類の性質と効力を化学的に充分に研究検討せず、無機成分を意外にも見落としているのです。

 ただ、蛋白質・脂肪・澱粉の三者の兼ね合いばかりを論じ、無機成分の存在を軽視しています。したがって、カリ塩とナトロン塩の研究を、怠ったまま食材の有効成分の有無ばかりを取り挙げているのです。
 こうした食指導下では、どうしても雑食傾向に趨(はし)り、雑食が一番正しい食餌法と思い込んでしまいます。

 したがって、断食をするには、食のベースである無機成分の存在を見逃すことができないのです。断食中にこの影響が朏るからです。
 ここにカリ塩とナトロン塩が正しく拮抗する「夫婦アルカリ」の論理が必要になって来るのです。夫婦アルカリとは、カリ塩とナトロン塩で、これを夫婦と見立て、夫婦がお互いに協力する様を、こう呼称しているのです。

 さて、正食が実践できたとして、次に断食の準備にかかります。主食の玄米穀物御飯も、「御飯」から「お粥」に変える必要があります。また「お粥」も徐々に、「七分粥」「五分粥」「三分粥」「重湯」の順に減少させていかなければなりません。また、補食回復期間はこの逆の過程を踏んでいきます。

減食期間(21日間)
本断食(7日間)
補食回復期間(21日間)
七分粥
5日間
五分粥
5日間
三分粥
5日間
重湯
6日間
完全絶食
7日間
重湯
6日間
三分粥
5日間
五分粥
5日間
七分粥
5日間

 例えば、一週間の断食を計画した場合、一週間の三倍の合計21日間を減食期間に充(あ)てなければなりません。この21日間に減食計画を立て、徐々に減らして減食し、本断食に入って行くのです。
 これを行わずに、いきなり断食すると、喰(く)い溜めをして断食に臨むようなもので、結果はよくなく、健康を大きく害してしまいます。

 健康法的な断食を行って、ここから効果を得ようとすれば、少なくても最低一週間の断食が必要です。
 更に、確実に大きな効果を狙うのであれば、28日間の断食が最も効果が大きいのですが、自宅に居ながら、更に仕事や学業を続けながらの断食は、せいぜい一週間が限度でしょう。したがって、一週間の断食をする為には、その本断食の前後に、各々21日間の最初の減食期間と、本断食終了後の補食回復期間が必要になります。

 本来の断食は、一切の社会活動を止め、その中で行うのが最もよい方法なのです。こうした環境が作れるのなら、28日間断食は最もよい法法であり、人間の躰は28日間、何も食べずに水だけで生きられるように作られています。体内の無駄な贅肉に溜まる蛋白質をエネルギー源にして生命の維持をしますので、水分の補給をしならが、規則正しいリズムで断食を行うと最も理想的な効果が得られます。

 現代人は、リフレッシュする為に日頃の雑事から遠ざかり、本来の自分を見つめ直す機会が必要なのです。また、情報過多にある今日、こうした過剰な情報から解放されて、「自分とは何か」ということを見詰め直す必要があるのですが、中々こうした機会にも恵まれません。こうした機会を失っていることが、そもそも現代人に現代病を齎している現実があります。

 しかし、長期に亙る休暇が中々取れそうにない現代人は、少なくとも一週間程度の断食を行い、心理的なバランスを調整する必要はあるのではないでしょうか。僅か、一週間だけでも食欲から解放され、「身分とは何か」ということを見詰め直すのも、心身の健康としては有益なのではないでしょうか。



●断食行をすると、どうなるのか

 断食は、これまで数年あるいが数十年単位で体内に停滞していた「宿便」という老廃物を排泄し、これにより内臓を蘇(よみがえ)らせ、肉体を十年ほど若返らせます。断食は、総(すべ)ての内臓の機能を休息させ、消化・吸収と云う働きがゼロになります。
 こうした内臓環境は、これまでの外界からの刺戟がゼロに近くなり、断食中は各内臓に一時の急速を与えます。

 外界からの刺戟が非常に小さくなるので、普段の時には緊張を与えていた交感神経は休息する事が出来、平常心を作る副交感神経は、この時とばかりに優位な立場に立ちます。これにより、慢性病の蘇生・恢復にもなるし、肥満体であった人も、急速に改善されていきます。

 普段から怒りっぽい気性であった人は、和やかに大らかになり、何事かに苛立っていた人は、神経質な面を柔らげて、柔軟な協調性が生まれてきます。
 逆に、これまで怠慢で、のろまで、緩慢な気性の人は、断食を通して機敏になり、頭の回転も瞬速になり、鋭い、切れる発想の転換ができるようになります。

 人間は生まれながらに引き摺った、過去世からの「性格」というものを持っています。本来、こうした性格は変わることはありません。それは人間としての生まれながらの「因縁」を引き摺っている為です。しかし、断食によって、この変わらない性格に、廉が取れますから、気性的に「円満」な気性が加味されます。断食を満願成就し、これを見事に達成した人は、僅か一回の断食を通じても、心身ともに大きな利点を齎(もたら)します。

 しかし、断食はこうした利点ばかりではないので、これを行うには正しい指導者のアドバイスに従いながら、実行する必要があります。そして自分勝手な自己流は、百害あって一利なしと云うことを肝に銘じなければなりません。
 断食中こそ、その人のこれまでの性格が露骨に顕われますので、空腹感に囚われて、躰を動かす事をせず、横になってゴロゴロしてばかりでは、食べ物の事が頭から離れません。

 また、こうした悪想念は潜在意識に中に送り込まれますので、これは反動的な強い想念となって、断食明けの暴飲暴食ばかりを思い描く事になります。
 よく断食道場等では、若い女性等が美容と健康の為にと、断食をする人を見かけますが、こうした女性の集団には、入寮する前に、料理や食べ物の本を持ち込み、断食明けには、これが食べたい、あれが食べたい等と、断食後の暴飲暴食の計画を練っている人が居ますが、これなどは、まさにマイナスの暗示を潜在意識の中に送り込んでいることになります。

 こうした妄想から離れる為には、まず、はっきりとした断食の目的意識を持つ事が大事です。また、減食期間を正しく守り、断食を満願しても、直ぐに食事に飛びつくのではなく、徐々に戻していくと言う、補食回復期間を守ることが大事です。多くの人が断食に失敗するのは、本断食の完全絶食期間よりも、断食明けの補食回復期間に時間を掛けず、三日程で終らせて普通食にしてしまうことに、そもそもの断食の失敗があります。

 断食は、本断食の完全絶食期間よりも、断食が終ってからの補食回復期間の、「本断食の三倍の期間をかけて徐々に戻していく」という原則が中々守れないのです。これはその人の食に対する妄想を断ち切る威力があるか、否かに関わります。断食に崩れてしまう人は、こうした意志力が最初から欠けています。

 これまでの結果から視(み)ますと、断食を失敗する人は、主に「雑食者」で、白米や食パンを主食にし、それに副食として獣肉や魚介類の量が多く、飲酒や喫煙の経験があり、暴飲暴食に趨った人は、断食をしてもあまりいい結果が生まれません。したがって、徹底して「正食」の経験を積み、長い期間正食をはじめて、約半月以上経っても、その状態で不都合がないと言う人が、やはり強靱な意志力を持っている為に、スンナリと減食期間もこなし、本断食期間中も食の妄想に襲われる事なく、意外に絶食期間にも元気で、よく躰を動かし、更に断食明けでも、決められた通りの補食回復期間を守り、中には雄々とこの期間を、二週間も三週間も延長する人がいます。

 こうした人は、かなりの意志力を持っていますので、その後の人生は、恐らく輝かしいものでしょう。
 さて、断食をするとどうなるかを述べてみましょう。
 減食期間を終え、本断食に入って三日程経つと、体液は酸性に傾きます。これは躰自体が中和しようとして、胃酸などを吐き出す状態を作ります。しかし、四日目頃から、胃酸の負うとも少なくなり、安定期に入ります。但し、喫煙の習慣があった人は、四日過ぎても胃酸の中にタバコのヤニなどが混じり、黄褐色の液体を吐き出す人も居ます。

 また、腸が捻れていたり、軽い傷があったりすると、断食期間中に痛みを感じ、腹痛に悩まされる人も居ます。これは消化され磨かった腐敗物質が腸壁内の溜まり、こびりついている場合に腹痛が起ります。これこそが宿便の正体であり、ちょうどパイプにこびり着いたヘドロのようなものです。こうした宿便のこびりついた物が、腸壁からはがれる時に腹痛に苦しめられます。

 この宿便と云われるヘドロは、生まれてからの腐敗物質がこびり着いたものであり、酷い人は4kgも、5kgも抱えている人がいます。これが断食期間中、まるで雑巾を絞るように、幾らでも出て来るのです。不摂生を重ねて、暴飲暴食に走った経験のある人は、この量もかなりの物で、体重が80kg以上もある人は、こうした宿便が20kg以上も排泄されることがあります。

 断食すると、こうした宿便が排泄されるのです。宿便が取れれば、腸壁の状態も健全になり、修復されて新たに蘇りますから、断食後は非常に栄養の吸収状態も良くなり、肥り過ぎの人は痩せ、痩せ過ぎの人は逆に肥って、「中庸(ちゅうよう)という体躯になります。また、この「中庸」状態を長く維持できれば、当然、記憶力も増し、頭の回転も早くなりますから、頭脳明晰となって頭は益々冴えて来るわけです。



●霊臭を抱える現代人の愚行

 現代人ほど、「霊臭」を抱え込んだ人間はいません。霊臭とは、すばりいうと「うんこくさい臭い」をさせて、これを無意識のまま周囲に振り撒いている人のことです。
 元々、「霊臭」の元凶には、まず「四ツ足動蛋白食品」の食事の悪さが影響しています。

 こうした食品を無意識に摂取すると、蓄積され、霊体の「肉(じし)食った報い」に絡むことになり、こうした食生活をしている人は、体臭の中に、霊臭が混じり、つまり、「死者の、死後硬直時」に見られる死臭が漂います。この臭いは生体の“毛穴”と“指紋”から侵入するので、一旦入ると中々とれません。一週間や二週間では「死臭」と云うものは除去できるはずもなく、これは臭いとして体内に残留するものなのです。こうした人の体臭が、つまり「うんこ臭い」とか「大便臭い」ということになります。

 「小便臭い」というのは、その人が未熟である為に、はたからみて「すえた臭い」がするのですが、「うんこ臭い」「大便臭い」はこうした臭いではなく、食の誤りによって、「霊的に悪臭と絡んでしまった臭い」です。生体と霊的に絡んだ臭いは、除去が難解です。多少の香水くらいでは、誤摩化すことが出来ません。

 また、この臭いは霊臭と絡んでいる為、躰を、幾ら上等な石鹸などで洗っても落ちません。それは物質的なものだけではなく、霊的分野が絡んだ臭いだからです。そしてこれらの臭いは、生霊と云う生体から貰ったものと、死霊と云う死者から貰った臭いとに分けられます。いずれも「元凶」で、運を低下させます。運命の陰陽の、マイナス部分が露骨に顕われて来ます。

 その結果として、まず精神的には「喧嘩早い」「直ぐに切れる」「好戦的である」「威圧的である」「傲慢(ごうまん)である」「思い込みが激しい」「先入観に振り回される」「固定観念が強く頑固である」「権威筋の暗示に懸(か)かり易く頑迷である」「取捨選択に迷う」「派手なものや目新しいものに目が奪われる」「流行を追いかける」「盛りのついた犬や猫のように毎日が発情状態」「デマを信じて自立していない」「就労年齢になっても定職がないフリーターの人生」「物欲や金欲が強い」「出し惜しみをする」「潔くない」「くよくよする」「愚痴や小言が多くなる」「責任転嫁ばかりをする」「素直になれない」「精神的に貧困である」「儲け話に飛びつく」「うまいもの願望」といった事象に、人間界の現象が顕れる人は、すでに霊絡みの「うんこ臭い悪因縁」を抱えている人です。こうした人は、食物によって、思考が酸毒物質に冒された人です。

 故に現代人の多くは「獣(けだもの)臭い体臭」をしていると云うことです。これこそ、「肉(じし)食った報い」の克明な証拠と云えます。こうした獣臭い人体は、まず病気に罹り易いと云わねばなりません。肉体全体が酸毒化し、その“毒”が霊的中枢に影響を及ぼすからです。感染病や成人病に現代人が罹り易くなっているのは、四ツ足の動蛋白や牛乳、その他に肉加工食品、乳製品が慢性病の病因となっています。
 そして、それに精神障害が絡んできますから、慢性病自体が合併症の状態にあり、複数の病気が絡んで、霊的分野まで冒しているということです。それが種々の現代の病気感染に連動しているわけです。

 また、肉体的には「インフルエンザなど感染症に罹り易い」「病気に罹っても中々治らず長引く」「季節病などで花粉症になる」「早期痴呆症になる」「ガンを始めとした種々の成人病になる」「記憶力が低下する、物忘れが激しい」「性的不能になったり、それに近い状態で恐妻家」「異常性欲」「ストレスを感じる」などの人体に支障を来します。この根本にも、人間が「思考する」と云う能力分野に問題があるようです。思考が酸毒思考になると、つまりストレスなどが起こり、神経症を誘発し、その思考は酸毒化されたマイナス面が強調されたものになってしまいます。

 こうした人の思考は、また短絡的ですから、肉体信奉者であり、筋肉とスピードにこだわる筋トレが大好きです。この時に、体臭が「霊臭」に変化し、以上のような現象界での現象を顕し始めます。
 この臭いは基本的には消滅することはありません。ただし小さくしたり、無臭に近い状態にもって行くことは出来ます。

 その為には食事を改める必要がありましょう。
 霊的な障害などと考えず、まず「食を正し、慎む」ことでしょう。
 つまり、粗食・少食、それに粗衣の生活を実践して、食生活をベースにした日常を送るべきであり、肉や高級魚などの動蛋白や乳製品などを好きなだけ摂取しておいて、「うんこくさい臭い」だけは取り除きたいと考えても、無理な話しです。まず、「獣臭い要因」を作り出す、次にのことに注意すべきでしょう。また、運気を低下させる悪霊臭を取り除くべきでしょう。

動蛋白摂取は出来るだけやめるか少なくすること。腸内で腐敗し、腸壁にこびり付いて、酸毒化し、血液を汚染し、成人病を誘発する。万病は血の穢(けがれ)れから起こる。
外食をしないこと。外食すると糖分摂取過剰になり、低血糖症に恐れあり。甘いものを食べないこと。コーラやジュースなどの清涼飲料水は飲まない。ナトリウム補給飲料も飲まない。糖分は、果物や黒砂糖から取ること。白砂糖や、白砂糖を遣った料理を食べない。
塩分は、味噌や醤油から摂取すること。塩化ナトリウムの含まれた食卓塩などは使用しないこと。精白塩も同じであるが、白砂糖などの「白」は躰に有害な毒と思え。
玄米穀物ご飯を中心にした食餌法をすること。白砂糖が含まれる、白パンや菓子パンは不可。菓子類並びにケーキ類、スナック菓子は不可。
インスタント食品やジャンクフードを食べないこと。こうした食品は、内臓を疲弊させ、畸形(きけい)させる。
蛋白質は植物系から摂取し、胃腸に負担を掛けないこと。良い水の飲用に心掛けること。【註】ミネラルウォーターと表示されたものに良水無し。また「名水」と「良水」は異なるので、その違いを把握すること。
好きなだけ酒を鯨飲(げいいん)し、ベビースモーカーであれば霊性が低下する。そのために、憑衣され易くなる。憑衣は霊的に波調が同じ人間に伝染し易い。こうした場合、著しく霊臭が臭うようになる。本人は気付かないが、周囲の者は「うんこ臭い」と感じてしまう。大酒飲みやヘビースモーカーは、得てして、自身は「鼻つんぼ」であり、自分の体臭に鈍感である。
現代人は「食傷」に冒されているので、内臓が疲弊し、臭いが、動物の腐ったような悪臭を出している。特に通勤電車などの中には、この臭いが充満していて、霊臭の因縁をもつ人は、この臭いを受けてしまうこと。つまり、こうした人は、体臭が「うんこ臭い」のである。

 以上が基本的な注意点です。
 霊臭は、完全に消し去ることは出来ないが、小さくしたり、無臭の状態に体質を作り替えることが出来ます。まずは、正しい体質づくりが必要でしょう。

 ただし、「屍(しかばね)」という死霊の霊臭を大きく抱えている人は、これを小さくする為に、一年以上は掛かるでしょう。無意識のうちに、死体の臭いを抱え込んでいるのが、現代人の実態です。したがって、この期間を短縮し、より健康な体質づくりをするのは、「断食」が一番なのです。
 人生を生きる上で大切なのは、肉食をして体力を付けるのではなく、粗食・少食に徹し、粗衣の生活をして、体質をよくすることなのです。

 多くの現代人は「肉はスタミナのもと」という肉食品産業のウソに騙されて、これを実行しているようですが、これこそ、自ら進んで寿命を縮める自殺行為なのです。四ツ足の動蛋白摂取では、より良い体質は維持できないことを知るべきでしょう。