その人が何を食べているかで、その運命は決まる
 運・不運は食べ物によって決まります。そしてその人が、人間に許されている食べ物を食べているか、そうでないかでも決定されます。
 人間に許された食べ物は、人間の性より遠い、穀物や野菜や海藻類です。これを食べると波調が細かく、密になります。霊層界においても、神界や高級霊界との交流が可能になり、「見通し」の利く勘を養うことが出来ます。したがって開運に繋がります。

 しかし人間の性に近い、肉常食者は低い霊層界と交流することになり、「見通し」が曇らされ、更には狂わされます。自分に、今、近づこうとしている危険すらキャッチすることができません。肉食をすれば霊層界との交流は、霊界より一等も、二等も低い、幽界であり、更には地獄界に通じてしまいます。
 これは霊的波調が粗くなるためで、荒々しく単純になって、直ぐに感情的に走るという情緒不安定が不幸現象を招くからです。

 こうした状態にある人が、いくら凄腕の占師を頼り、その意見に耳を傾けても、また良い日取りに、良い方位をとっても、空しい気休めでしかなく、開運には繋がりません。また、食を改めない限り、将来に亙って開運の気運は訪れません。まず、不運を転機させて開運に向かわせるためには、今までの食の乱れを正すことが第一で、魂の波調を細かく、密なるものにしなければなりません。

 衰運や、不幸現象というのは、低級霊に取り憑かれた場合の事を指し、要するに波調の粗い低級霊と波調があってしまったということがこの原因であり、結局、低きものから自分自身が操られているということになります。こうして操られてくると、交通事故や家庭不和、またまた倒産するという憂き目にあり、異常性欲の興奮から不倫に走ったり、争い事などを起こします。
 低級霊は、不摂生をしている人間の人体を乗っ取り、動物性食品の誘惑に掛かります。それに魅せられれば、肉食主義に走ります。ついには、魂が動物性食品によって曇らされ、その結果、交流する霊層界は低い次元の地獄界と繋がり、運気は益々低下します。

 肉食を以て己(おの)が滋養物とし、日本民族固有の、穀物菜食主義を度外視する今日の人間の性情は、日に日に低下の一途にあります。生物一般に対する愛情も失われ、民主主義というエゴイズムの中で、人々は利己主義に趨り、低級霊が命ずる儘に異常性欲を旺盛にして、淫獣と化しています。これは昨今の人倫の乱れや、性風俗情報の氾濫で明白な事実になっています。

 こうした一方で、親達は夜な夜な出歩く我が子に対しては、何の注意も与える事なく、寛大であり、更には自由奔放を許して、親自らも不倫に趨って不道徳者と成り下がり、人非人(にんぴにん)に転落しようとしています。
 またこの背景には、病気が横行し、事故に遭遇したり、倒産やリストラの憂き目にあったり、怪我をするという不幸現象がついて回ります。こうした多くの現象は、霊層界の次元が降下したためであり、これは偏に、食を乱し、血を汚した結果だと言えましょう。
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