色が乱れ、エログロナンセンスが巷を横行していることは、今更論じることもない程、酷いものになっています。
特に大都会の、新宿歌舞伎町などにおける性風俗産業の氾濫振りは筆舌に尽くし難いものがあります。しかしこれとて、需要があるからこうした産業が流行(はやる)るのであり、買い手がいるから売り手がいるという、資本主義の根本理念を地で行くような現状です。
大都会の夜の巷を歩くと、公衆電話ボックスには売春の広告が無数に貼られ、電車に乗ってもビジネスマンの多くが夢中になって読んでいる雑誌は、暴力やセックスを扱ったコミック雑誌やスポーツ新聞であり、NTTがダイヤルQ2のサービスを始めれば、その殆どが性風俗関連企業に占領されてしまうという有様です。
また商社マンが一度、東南アジアなどに出張すると、日本のビジネスマンの無節操は有名であり、「金にものを言わせて、女を買う」という、侮蔑の評価が、こうした国々の人から日本人に投げかけられています。
昨今の風潮は、良人(おっと)の浮気ばかりでなく、妻の不倫も話題になり、こうした家庭は決まって家庭不和に陥ります。
そして食や色の乱れに止まらず、言葉までがおかしくなって、日本人は言霊を、かつてないほど乱れさせています。
この言霊の乱れは、日本人の使う日本語を狂わし、他の言語と比較した場合、脳の使う部分がまるで違うということが大脳生理学的にも証明されています。
そしてこの使い方の違いというのは、その言霊の使い方如何でその人の運命迄もを変えてしまいます。
神霊学的に申せば、日本語は本来、宇宙に満ち満ちた絶対的エネルギーである「光透波」によって構築された、直ちに知覚できる言語でした。
「カナ」とは「神名」であり、「神の名」であったのです。「アイウエオ」の五十音総てが神の御神名だったのです。
しかしこれも昨今に至って、乱れ始め、この言霊の乱れが、天地を乱し、濁らせ、不幸現象を多発する要因を作ってしまったのです。そしてこうした乱れは再び、食と色に還元され、悪循環という領域に回帰されるのです。
こうした悪循環に至った経路は、これまでの日本人が、特に戦後、日々何を食して、血肉にしてきたかという点に問題があり、この焦点は肉食主義と大きなかかわり合いあります。
そして穀物菜食主義の人は霊的神性が高く波調が極め細やかで「密」ですが、肉食・乳製品主義の人は霊的神性が曇らされ、その波調は粗くなり、低級霊や淫獣と交霊したということが原因です。現代人の淫獣化はこうしたことに由来します。
こうした事実を「審神法」(さにわほう)は教えてくれます。 |
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