一箸、口に御飯を含んだら箸を置き、手を膝の上に置いてそれが能く唾液と混ざる迄、よく噛みます。そしてよく噛み砕かれたら、自然に咽喉の中に落ち込んで行きますので、再び箸を取り、今度は御数に箸をつけるわけです。これを交互に繰り返します。
噛み方は、一回ずつ食べ物を口に含む度に、「一二三祝詞」(ひふみのりと)を唱えます。
ひふみ よいむなや こともちろらぬ
しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか
うおえ にさりへて のますあせゑほれけ ん
以上を心の中で47回唱えながら噛み、最後の「ん」で飲み込みますが、これを最初から、もう一度繰り替えしても構いません。
食の重要性は、幾ら無農薬野菜や、天然の高級魚貝類などの、良い物を口にしても、「よく噛む」ことを実行しなければ、総べて無駄になってしまうのです。
ガン等を発病する人は、こうした咀嚼法に問題があり、その上に柔らかい、舌触りのよい肉(ロース部分や仔牛や仔羊など)や、乳製品(牛乳、バター、チーズ、ヨーグルト)を口にしますと、これが腸内で腐敗し、腐敗菌となって長い間腸内に停滞します。これが大腸癌を発生させる要因になっていることは、疑いようもありません。
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