人間の歯について


 人間の歯は、成人で32本ですが、そのうち20本が臼歯と呼ばれる、「うす」のような形をした歯で、これは穀物を噛み砕き、すり潰す為に遣われます。
 また門歯と言う歯は8本で、根野菜や葉野菜を包丁のように切る為に遣われる歯です。
 残りの4本は、犬歯と呼ばれる歯で、尖った形をしています。しかしこの歯は、肉食する為に遣われる歯ではなく、木の実や固い物を割ったり、かじる時に遣われます。

 一部の歯科学説の中で、この犬歯は肉食に適合する為に備わった歯と主張する学者がいますが、これは誤りです。犬歯についていえば、肉などの動物食を摂り過ぎると、この歯が必ず尖ってきて肉食動物のようになり、大きく鋭くなって、甚だしい肉食家は門歯より長くなってしまった人もいます。
 つまり人間の32本の歯は、穀物菜食の為の、神が人間に与えた食事の為の道具であり、穀物菜食こそ、正しい人間に許された食餌(しょくじ)と言えます。

 これを如実に物語っているのが「臼歯」であり、日本人は伝統的に、臼歯を用いる食体系を守り通して来た民族です。
 この事は、人間の人体構造が肉食をする構造には作られていないということです。
 そして性格的には傲慢で、怒りっぽく、好色家(肉食をすると異常性欲が起こり、早熟になる)で、常に好戦的で、喧華早く、抗争に明け暮れる、獰猛な性格の一面を持ちます。
 こうした性格は、やがて短命へと駆り立て、自らを粗末にして、自滅する運命を辿ります。これが「肉喰った報い」であることを忘れてはなりません。
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