人間が神より与えられた食品
 人間の歯は、何が人間にとって本当に必要な食品のか、ということを如実に物語っています。人間の歯は、食肉に適した歯構造から出来ていません。
 そしてこれを霊的に、あるいは「性」(さが)として見た場合、人間の性に近い順に並べると、牛・馬・豚・羊・鳥・大型魚・中型魚・小魚・貝類・卵・牛乳・海藻・野菜そして最後が穀物という順になります。人間の性に近いもの程、その霊的波調は荒く、また遠いもの程、霊的波調は細かくなります。
 したがってその人の人間性や霊格は、日々何を食しているかという事で決まり、何を食して血肉にしているかということになります。

 人体は食の化身です。日常の食べ物が細胞をつくり、血をつくり、肉や骨をつくっています。日常、どんなものを食べているかということで、その人の人格並びに霊格が現われ、未来予知などの霊質があるかないかを決定します。
 霊質が欠如していると、近未来を予測したり、見通しを立てる事が出来ません。
 したがってこうした霊質の欠如は、いわゆる「第六感」という「勘」が働かない為に一秒先、一分先、一時間先すらの超近未来ですら予測し、危険を解除することが出来ません。交通事故や飛行時事故、その他の事故はこうした霊質欠如から起こる危機管理能力と未来予知の能力が劣っているということに他なりません。
 幾ら格闘技を演ずるリングの上で、あるいは板張りや畳の上で、優を競い、その勝者であっても、その人が肉食常習者であった場合、こうした霊質は失われ、最期は無慙な臨終を迎えることが少なくありません。

 動物性蛋白質を主流に食事をする人は、霊的波調が荒くなり、その粒子は荒いものになります。更に異常性欲が加わって、男であれば女にからっきし、だらししがなくなったり、異性問題ばかりのスキャンダルを起こします。プロスポーツ選手や格闘技選手が異性問題でマスコミを賑わせているのは周知の通りです。

 さて、人間の性から遠い食品は穀物菜食類であり、こうした植物性の食べ物は、霊的波調が細やかになります。いわゆる霊媒体質になり、近未来に起こる予測や見通しがスムーズに感知することができ、危険防止にも一役買うのです。
 食が動蛋白中心になると、霊的波調はその粒子が荒くなります。荒いということは粗ということであり、粗という状態では見通しの利く思考能力が持てず、酸毒思考に陥ります。
 更に血を穢し、不倫や不道徳を平気で行い、これについては何の憚りも知らぬ傲慢な性格へとなっていきます。人への思いやりが無くなり、愛情が薄らいで、利己主義となり、かつ、獣欲の命ずる儘の動物に成り下がります。

 昨今の青少年はその親達が不道徳でモラルが低下し、また不倫に趨るという現象はこうした食の乱れに端を発します。
 虎やライオンや狼が獰猛なのは、常に動物を常食としているからです。逆に牛馬や象のような、体躯は巨大でありながらも、極めて従順なのは、彼等が生物を食べず、草食または穀物を食べてきているからです。
 昨今の食の乱れは、色の乱れをつくり出し、男女の乱れをつくり出しました。そして性病などの病気や事故、怪我、不和、争い、戦争はこうした食の乱れから起こっているものなのです。
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