私達の健康を害し、思考回路が狂わされている実情に一つに、ロック音楽が挙げら
れます。
そして私達は知らず知らずのうち、あるいは無意識状態において、ロック音楽の激しいビートに聞き慣らされ、それが次第に脳中枢を蝕む状態におかれています。
ロック音楽(rock music)は、もともとポピュラー音楽の一つで、1960年代半ば、アメリカやイギリスで始まったものです。この音楽は、ロックン・ロールなどから発展したもので、電気楽器を使用し、重低音(霊的には低級霊を目覚めさせる)を爆発させ、強烈なビート(強いアクセントとリズム)をもちます。そしてこの強烈なビートは、脳の思考回路を破壊し、やがて中枢神経(中化した神経系の中心部。受容器からの刺激を受け、それを筋肉などの効果器へ連絡する働きをする部分)を蝕みます。
しかしこうした有害な破壊と刺戟を齎す音が、テレビから、ラジオから、あるいはイベント場の様々な所から流れています。
激しいビートは重低音と金属音の波動で、人間の持つ感性を破壊し、暴力的で好戦的な思考へと向かわせます。一部の若者が運転する車の中では、こうしたロック音楽が大きな音で車内に流れています。麻薬と同じ様な、音の中毒症状といってもいいでしょう。
これが進行癌のような末期症状に至りますと、こうした音楽に慣れ親しむ人は、やがて純粋性、素朴性、謙虚性などを失い、逆に傲慢で横柄な奢り高ぶるという人間の本来持っていた「無垢な心」を喪失し、道に外れた方向へと向かいます。
今日の青少年犯罪が多発し、年々それが低年齢化していることは、こうした、私達が日常無意識のうちに聞き慣らされているロック音楽に、大きな影響があることは否めません。
しかし、こうした激しいビート音と感性の問題が、脳の感覚器で受信してそれがやがて、脳を破壊するという危険性を指摘する医学者などは殆どいません。 |
|