人類淘汰の時代が始まった
論争が続くダイオキシン問題
  電磁波の問題とともに浮上している問題が、ゴミの焼却から出るダイオキシンの有害性です。
 二個のベンゼン環が、二個の酸素原子で結びつけられたものの塩素化物の略称を、ダイオキシン(dioxin/ポリクロロ‐ジベンゾ‐ダイオキシン)と呼びます。

 塩素化物には多くの種類がありますが、そのうち特に2、3、7、8‐テトラクロロ‐ジベンゾ‐パラ‐ダイオキシン(TCDDと略記)を指すのが一般に言われているダイオキシンの事です。これは猛毒で、発癌性や催奇形性が強い物質です。トリクロロフェノキシ酢酸(2、4、5‐T)という除草剤の製造の際の副産物として、また焼却施設から検出されました。
 枯葉剤は除草剤の一種ですが、アメリカ軍がベトナム戦争で化学兵器として使用したのがジオキシンです。この除草剤にダイオキシンを含むものは、特に毒性が強く、散布地域にの住民にはガン・先天性異常・流産・死産などが多発すると言われています。

 今、人類はあらゆる角度から、発ガン性物質の脅威に去らされ、生命を蝕まれようとしている現実があります。
 しかしこうした物質発生後の対策として、ガンを煩ってしまった場合、現代医学はガンを「人類の敵」とする事で、その解決策を見い出そうとしています。これが「ガン撲滅運動」です。日本の厚生労働省も、同じ考え方で、ガンを根こそぎ叩き、根絶することを目指しています。
 そしてこうしたスローガンは、「ガン」は医学上、人類の最大の敵と称されるようになりました。
 現代医学は、したがって人間の正常細胞が変化したガン細胞を徹底的に叩く事しか考えていないようです。

 さて、世界中で毎日、約820人が、ガンで命を落としていると言います。
 また日本人においても、ガンは死亡の原因のトップに挙げられています。毎年約17万人以上が、ガンで死亡して言われます。

 躰の免疫力が低下すると、ガンに罹(かか)る確率は、グーンと高くなると言われています。
 ガンという病気は、体外から侵入する病気でなく、体内の正常細胞が、突然ガン細胞に変化し、それが無制限に分裂・増殖して起こる病気です。
 60兆個の細胞のうち、たった一個の正常細胞が、突然ガン細胞に変わり、2個、4個、8個、16個、36個、72個と分裂し、これを30回繰り返すと100億個になり、1グラムのガン細胞になります。更に10回分裂すると1兆個で1キログラムになり、ガン細胞は成長するにしたがって急速に増大していくのです。

 これが、免疫力が低下するとガンに移行する現実であり、現代医学はこう言う状態に陥った時、ガンの発生した体細胞部分を外科的除去によって摘出するか、抗ガン剤投与によってガン細胞の死滅をはかるか、またコバルト照射や遺伝子療法などによって、撃退する方法がとられ、一時的には効果が上がっているものの、治療後、二年・三年となると、次第に致死率が高くなり、再発して五年以内には殆どの患者が「手遅れ」と言う状態で死亡するという実態があります。そして五年以上では、僅か0.5%未満で、十年以上となりますと、生存者は一人もいないというのが実情です。

 しかし免疫力低下という現実の裏には、単に塩素化物汚染や放射能汚染によるというものだけでなく、「血液の汚れ」がガンの正体であり、ひたすらに血液の浄化に努めれば、ガンは自然に消滅して行くものなのです。これまでの誤っていた生活条件を反省して改め、とりわけ食生活の誤りを正し、血液を奇麗にすれば、ガンは自然と収まって行くものなのです。
 したがって「ガン撲滅」という考え方事態が、間違いであるという事に気付きます。

 現代医学はガン腫を悪魔のように看做(みな)しています。
 しかしこれは宇宙の玄理から言うと、理路整然とした拮抗と調和によって営まれている人体生理機能を真っ向から無視し、ちょうど、巷(ちまた)に屯(たむろ)する不良少年や、夜間にバイクに乗って暴走行為を行う暴走族を、迷惑な生き物として排除してしまう考え方と、よく似ています。
 彼等も、現在は狂った行為を行っていますが、やがては自分のしている事の間違いに気付き、愚かな熱病から覚め、悔い改める時がやってくるはずです。

 ガン細胞も、こうした一種の変種であり、もともとはガン腫やガン細胞は、人体を構成している体細胞に他ならないのです。体細胞が病変した為に、普通の細胞とは酷く変わった様相をしているだけであり、例えば不良少年や暴走族を善導すれば、もとの人間の姿に戻るように、ガン細胞も食餌法で血液を浄化して、善導すれば、再び正常細胞に生まれ変わるのです。
 したがってこれを叩くという事は、人間そのものを叩くという事に他ならず、また、自らの体を、自分で叩くという事に他なりません。
 医者任せでは何一つ解決しない事が解ります。

 これまで現代医学が行ってきた、抗ガン剤投与の化学療法も、コバルトなどの放射線療法も、外科的手術による手術療法も、また、新手の免疫遺伝子療法も、これらは総て無謀な療法であるという事が解ります。
 更に、これで本当に完治するならまだしも、大変な副作用による苦痛を被り、心身を弱らせて、末期の身体障害者になってしまうのですから、患者側にしてみれば、まさに踏んだり蹴ったりという二重・三重の苦しみを強いられている分けです。

 ガンの正体が「血の汚れ」という事だけが解っていれば、塩素化物汚染や放射能汚染は、神経質に恐れる必要はなく、それよりも、その根本である食事の誤りを正す方が先決問題という事になります。
 もちろん、塩素化物汚染や放射能汚染、また核汚染なども、あってはならない事ですが、現実問題として、家庭のゴミから出るその処理は、市町村の焼却施設に委ねられ、また電力を得る為に電力会社は大規模な原子力発電所を次々に増設し、更には国防の為に、先進国では核弾頭を所有しているという、この現実は、決して避ける事が出来ない事実なのです。
 したがって庶民レベルとしては、国家がこうした問題を解決できないのですから、個人個人で、その人体防衛を図らなければなりません。

 その人体防衛の第一歩が、現在栄養学の欺瞞的な栄養仮説に惑わされる事なく、大急ぎで「浄血」を図る、ガンの自然食療法を実行さえしていれば、人体の持つ自然治癒力が消ガンを図ってくれるのです。
 塩素化物汚染や放射能汚染、また核汚染などは、平和に生活を営む庶民にとっては、甚だ迷惑千万な限りです。しかし現実に存在するものは、存在するものとして受け入れ、では、免疫機能を低下させない為には、どういう方法で防衛したらよいか、という事を真剣に考えねばなりません。

 こうした事態を防ぐには、まず食生活の改善が何よりであり、「玄米菜食を中心」とした穀物菜食主義に変えて、ビタミンや食物繊維を摂取して栄養補給を行わなければなりません。ビタミンE、βカロテン、ビタミンC、ビタミンB群などが抗ガン力を持つといわれ、玄米にはフィチン酸が豊富に含まれ、抗酸化作用により、過酸化脂質の出来るのを防止し、細胞のガン化を抑止します。

 私達が忘れてはならないのは、非日常生活においても、人体を防御する態勢が常に必要であるという事です。
 常日頃から、こうした人体防衛を図る準備態勢は勿論の事ですが、もし不運にもガンを発病してしまったら、現代医学の治療手段で乱暴な事をする必要は、全く無いのです。
 ただし玄米菜食を中心にした自然食療法は、基本的には自分自身が実践しなければならず、また「食餌法についての智慧」も学ばなければなりません。メニュー一つにしても、安易に家人任せではなく、自ら率先して、病気の真因を理解していく必要があります。

 しかし現代人の食生活の中心である、白米、白パン、食肉、卵、白砂糖、牛乳などの、現代栄養学が指定する食事法では、塩素化物から発生するダイオキシンの恐怖や、また核汚染や放射能汚染を防ぐ事は出来ないのです。この事も、しっかり理解しておく必要があります。

 病気と診断されて、ただ言われるままに入院し、病院のベットに横たわっていれば、自動的にコトが順調に運ばれて、次第に病状は恢復(かいふく)に向かう、というふうにはいかないのです。
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