白米は、欠陥食品であるから、その補いとして副食に重点が置かれるようになります。そのため、栄養成分を他で補うために御数(おかず)が重要視され、ついには濃厚な味を求めて、肉食に白羽の矢が立ちます。そしてこのプロセスは、過食傾向に趨(はし)る現実を生み出します。
過食に趨ると、その結果から、まず胃腸の生理が混乱します。
次に、腸内で異常発酵という腐敗現象が起こり、リゾレシチンをはじめとする二級アミン、その他の腐敗物質から発癌物質へと変化が起こり、発癌現象が促進されます。
また、ビタミンB群が欠乏すると、糖質代謝が狂わされるため、発癌現象に拍車を掛け、これが進行すると肝癌を発生させやすいことが確認されています。
その他、玄米に含まれているビタミンKは、抗癌作用を持っていますが、白米には精製の過程でこれが抜け落ちているため、腸内での合成は行われないことになります。
更に、玄米の抗癌性には次のような効果があります。
玄米の発芽成分中には、抗癌物質が含まれていることが確認されています。
また玄米に含有するフチン酸は、放射能汚染や農薬などの発癌性物質を排除する働きがあり、玄米の卓越性は医学的にも証明済みです。
悠久の昔から、米を主食としてきた日本人は、食と生命のかかわりを明白にし、世界に先駆けて世界中の人々を、食生活の中で指導していかなければならない立場にありますが、残念なことに、その使命感を忘れ、グルメだ、美食だと追いかけて、舌先三寸のあさましき世界にこだわり、これに踊らされているというのが実情です。これは非常に残念なことです。 |
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