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●爬虫類的哺乳類的性質を制御なし得た新たな人類

 時代が複雑かつ多機能化する現代社会は、資本主義がピークに達すると同時に、既に生き残る者とそうでない者の淘汰が始まりました。
 辺縁系とR領域を制御出来れば、性格は穩やかになり、健康体に支えられたその姿勢で、今度は新たな地球上での、次の人類が地球を君臨することになるでしょう。
 この新たな人類には、病気もなく、憎しみも争いもないのです。平和な知性体として、高次元の異界と更新もできるでしょう。

 そして、今日の物質文明の恩恵に預かる現代人は、後世「亜人類」と称されて、歴史の中からその姿を消してしまうかも知れません。

 恐らく、後世の歴史には、次のようなことが書かれるかも知れません。

 「かつて地球上に生息し、君臨した亜人類は、前頭葉の未熟さの為に、大脳や神経系を上手にコントロールすることが出来ず、感情による行動で、しばしば辺縁系と、R領域からの侵略によって、獣人(けだものびと)の獣性を現し、戦争や私的トラブルの裁判沙汰や警察駄が絶えず、一方に於いて、ガン疾患や精神障害と言う憑衣・憑霊現象に悩まされ、それを根本的に解消する方法を、最後まで発見できなかった。

 また、物質的に高度化した最先端医療検査技術を発達させたが、それは治療と言うものではなく、例えば、楽器を奏(かな)でる際に、奏者がバイオリンか、ギターの弦を調節するような《調律》というものであり、奇怪な疾病(ガン及び精神障害等、その他の成人病)は、最後まで完治させることが出来なかった。

 何故ならば、病気は調律によって完治するものでなく、心が齎す想念であるから、これをコントロールすることは、最後まで気付かず仕舞いだった。

 彼等亜人類は、医学上、《トニーの胃》(子供の頃にはまぐりのスープを飲んだトニーは胃が焼け爛(ただ)れ、食事が出来なくなって、外から胃に穴をあける手術を受けた。手術は失敗して穴は大きくなり、その代わりに胃袋が覗けるようになった。成人したトニーは大学教授に引き取られ、観察対象となった。そして胃は、心の働きに応じて変化することが分かった。怒れば赤くなり、心配すれば貧血を起こして青くなり、激怒と心配が交互に繰り返されrば、胃壁が爛れて出血を起こし胃潰瘍になると言う観察結果)という臨床を目撃し、心身医学の実体を見聞きしていたが、医療最先端技術を追い求めるあまり、こうした小さな医学上の功績を見落とし、ヒトの大脳の働きと、その大変化の相関関係に、あまり興味を示さなかった。

 專(もっぱ)ら彼等の関心事は、物質の持つ力を活用して、一時的に、対外関係の均衡を保ち、余命年月をいたずらに引き延ばすというものであった。
 更には、長寿を目論んで、ありとあらゆる事を目論んだが、彼等の手に入れた長寿は、健康体への長寿でなく、寝た切りの植物状態で、ただ生きていると言う、生命の最低限度の維持に於いてのみ、可能を齎した。しかしそれは、寿命を僅かながら、二年、三年と引き延ばすことは出来たが、健康体のそれではなかった。

 それに比べ、我々は辺縁系とR領域をコントロールすることに成功した為、亜人類の愚を侵すことなく、数百歳の長寿と、真の平和を勝ち取る事が出来、反物質世界の中で自由で、同一価値観をもって、我が人類は共存共栄と言う繁栄に至る道を獲得した。

 また、彼等亜人類たちは、我々のように真の霊長類まで成熟することが出来ず、感情と幼児的な想念で、非実在界を苦しみながら生き、そして迷い、悩み通した。
 彼等が最後まで所有していたものは、苦悩と疾病の、《滅びの種》に過ぎなかった」

 未来の新しい人類から見て、現代人は確かに「亜人類」と称される要素が多分にあります。
 《亜》とは、「次ぐ」とか、「準ずる」という意味で、例えば《東亜》に対する亜細亜(アジア)の略であったり、アメリカに対しても「亜米利加」という語が、幕末から明治初期にかけて用いられました。
 また、化学の分野では、中心原子を同じくするオキソ酸oxoacid/中心原子をXとしたときXOm(OH)nすなわちHnXOm+n(mは0でもよい)で表される酸の総称)等のうち、酸化の程度の低いものに冠する語に「亜硫酸」という言葉を用います。

 亜流といえば、第一流に継ぐ、ただ、それを真似するだけで独創性がなく、劣っていることを指し、亜種といえば、生物分類上の一階級を種の下位に置いてこう呼称しました。
 したがって亜人類とは、人類ではなく、人類の準ずる次の一階級低い人類だと言うことになります。

 では、現代人は何故、人類の準ずる、次の一階級低い人類だと言うことになるのでしょうか。
 それは前頭葉の未発達が上げられ、非実在界で見られる不幸現象の多くは、総べてここに回帰されます。
 私たち現代人が、前頭葉を未発達のまま放置して、現に、哺乳類脳の辺縁系や爬虫類脳のR領域すら、自由にコントロールすることが出来ません。未(いま)だに、敵対心や縄張り意志で物事を考え、そこに横たわるものは、知性ではなく感情です。現代人は、センスやフィーリングによって、動かされていると言っても過言ではありません。

 その結果、爬虫類脳の攻撃的性情をコントロールできず、また哺乳類脳の情緒型思考を支配してしまい、愛だの、恋いだのと、《愛》という言葉を、男女の恋愛感情に結び付けて、本来の《慈しみ》という慈悲愛にまで高めていく事が出来ません。

 つまり思考と直観(ちょっかん)を基本とする《知性》にまで進歩していないのです。
 更に、亜人類と言われる所以(ゆえん)は、現代人の歴史的プロセスに於いて、前頭葉の発達は外表系でも非常に日が浅く、その上、甚(はなは)だ困ったことは、その下位に属する辺縁系や、R領域の支配力が強く、原人時代の闘争本能を剥(む)き出しにする、前頭葉の未発達が上げられます。

哺乳類脳の辺縁系や爬虫類脳のR領域

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 この前頭葉未発達は、日常生活の中で様々な弊害(へいがい)を齎(もた)します。また、現代人のヒトという種類は、文明社会の中で教育や学習に於いて、前頭葉の発達を促す知力を強化することに務めますが、残念ながら、知力と知性はイコールの同一線上で必ずしも等しいとは言えないのです。

 知力は智慧(ちえ)と言うより、これは知識の働きを言うのであって、知性は頭脳の知的な働きを指し、知覚を基盤として、それを認識にまで作りあげる精神的機能を言います。
 また心理学的には、感覚により得られた素材を整理し、統一して認識に至る精神機能を下位に属する辺縁系やR領域の支配を受けないで、本来の霊長類の人類脳である前頭葉を発達させて目的を達成するのですが、一定周期における周期律によって、特にR領域が浮上し、「反抗期」という発展周期の中で、3歳、6歳、9歳、12歳、15歳、18歳、21歳、24歳と倍数律が働き、「三つ子の魂百まで」の《3の倍数》が、性的発育に絡んで頭を持ち上げます。

 そして24歳は、社会に実際に参加し、これまで3歳の幼児の頃から培った、優性が受け入れられて、劣勢が矯正(きょうせい)される時期となり、幼児期から24歳までの自分が獲得した教育や学習が試される年代なのです。しかし現代人の多くは、この年代を前後して、憑衣・憑霊され易い隙(すき)をつくる時期であり、精神病やガン疾患の病因は、この時期に仕組まれてしまうのです。

 更に、3の倍数は年齢順に、27歳、30歳、33歳、36歳、39歳、そして42歳でピークを迎え、男性の多くは、この年齢の時にガタが来て、斃(たお)れ易くなります。働き盛りの企業戦士が、過労死を始めとして、突然死等の、病変で斃れるのは、ストレスから来る緊張が、悪想念に変換され、これが非実在界に反映して、ガン疾患や精神病等の災いを齎しいる現実があるからです。そして、ここに至る経緯(いきさつ)は、総べて《予定》の中に仕組まれたものであると言う事が分かります。

 《予定》として仕組まれる要因の中で、食の乱れもその一つであり、この乱れから、ガン疾患と言う奇病と、完治困難な精神分裂病と言う憑衣・憑霊現象の餌食になって、苦悩の人生を送っている人も少なくありません。
 食の乱れは、憑衣・憑霊の最たる現象である、一種のガン細胞に変質させる結果を作り出しました。そして現代人は、食への慎みを忘れたまま、ガン細胞のように、地球を丸ごと食い潰してしまうのではないかという勢いで、日々を飽食と美食に明け暮れています。



●人類が二分化される時代が到来した

 近未来に起こる大天変地異は、絶対に避けられない事実です。
 今までの、こうした安穏な状態が二十年も三十年も、また五十年後も百年後も、永遠と続く事は絶対にありません。必ず、転換の節目が近未来に襲って来るのです。

 そして、こうした転換期、宇宙の創造主は人類に、まず最終進化という形で迫って、進化を促します。
 この最終進化とは、人間の霊的進化です。
 現在の科学万能主義の物質界優位から、霊的な半霊半物質の世界に移行するのですから、半霊半物質の移行を妨げない「新たな肉体」が必要となります。また、大脳の構造も大幅な修正が必要になって来ます。特に、辺縁系やR領域の支配を受けないで、人類脳である前頭葉を発達させる事は必要不可欠なものとなります。
 したがって、現在の物質界の哺乳類脳(野獣脳であり、獣人の特性)の構造を持つ肉体信奉主義では、どうにもならないのです。

 世の中には、灰に化する以外、どうにもならない物が沢山あります。したがって簡単に、劫火(ごうか)に焼かれて灰に化するような、これまでの肉体では、どうしようもないのです。
 大天変地異や原水爆にも、びくともしない「新しい肉体」を養っておく必要があります。物質界の象徴である、科学万能主義で齎された、直ぐに疲弊してしまう「古い肉体」ではどうしようもないのです。疲労を起こし、直ぐに腐って滅びてしまうような現代人の肉体では、此度の淘汰は乗り越えられないのです。

 これから人類が体験しなければならない数々の苦難は、その前途に多く山積みされています。大激変や最終戦争も、こうしたもの一つです。
 その中で、こうした局面に遭遇した時、これに耐えられる「体質」を養っておかねばなりません。

 「体質」は、単に肉体が筋力的に頑丈、あるいは体力が優れているといった、従来の考え方では養成する事が出来ません。まして充分な睡眠や、肉と野菜をバランスよく摂る等という現代の寝物語の、現代栄養学的な理論では、まったく通用しない、高次元のものです。

 体力に自信がある人でも、あるいはレスラーや相撲取りのような、瞬発力や体格の優れた人であっても、一度伝染病が発生しますと、忽(たちま)ちこうした病魔に襲われてしまいます。
 優れた体質とは、放射性物質にも犯されず、核爆弾投下や原子力発電所の異常事態に対しても、対応できる体躯(たいく)であり、如何なる最悪の場合においても、それを短時間で自然治癒してしまう体躯です。戦場という、非日常の中でも、簡単に滅んでしまわない体躯の事なのです。
 したがってスポーツ等で、肉体を酷使して鍛えるというような筋肉養成法では、こうした体質は作れるはずはありません。

 真の健康とは、如何なる感染症が発生しても、それに対し、的確に対処し、直ちに自然治癒力が発揮されるような体躯を言うのです。
 今からの時代は、こうした自然治癒力が直ちに発揮される体質を造っておかなければ、永遠の命は手に入れる事が出来ないのです。

肉体と霊体を「5:5」の分離比で拮抗を保つ半身半霊体

 さて、永遠の生命を手に入れるとは、これまでの従来型の肉体(動蛋白の摂取で養われた身体)が、半霊半物質に移行して「新しいタイプの肉体」を手に入れるという事であり、霊(魂)と物質(肉体)の分離比率が、おおよそ「5:5」の関係比なる体躯の事です。

 現代人は肉体的関係を主体とする、欧米流の生活スタイルが中心ですので、その「霊」対「肉体」の比率は「1:9」の体主霊従の体躯であり、こうした体躯では霊的部分の覚醒(かくせい)が非常に低く、その霊的波調は粗いものです。

 特に、肉常習者は「1:9」より、更に肉体信奉主義に傾いていますので、霊的な感覚から言うと、「獣人(けだものひと)」の様相を呈しています。したがって、半霊半物質に至る要素は、殆ど持ち合わせていません。野獣的な部分が突出しますから、性欲旺盛で、常に、性腺(せいせん)が刺激された状態にあり、一年中、哺乳動物が発情した状態にあります。
 その為に精気(男は精禄、女は陰水)を浪費して、子供でも肉常習者は早熟の過程を辿り、老化を早めます。肉常習者が短命なのは、こうした事が真相です。

 しかし、霊主体従に向けて養成法を行いますと、その半霊半物質が、おおよそ「5:5」の関係比に近づける事が出来、体質的にも、これまでの物質界の物質構造とは異なる為に、宇宙の最外郭にある三次元顕界(物質界)の制約を、ほぼ解放される事になります。
 当然、次元が異なりますから、この三次元物質界で起こる、様々な物質現象からは大きな影響を受けなくなるのです。

三次元物質界は大宇宙の最外郭にある。したがって物質界の頂点と、神霊界の中心は、あまりにも懸け離れてしまった状態になってしまった。

 こうした体躯を有した人が半身半霊体質であり、「霊人(たまびと)」もしくは「神人(かみびと)」と言われる人達です。

 近未来において、人類は「体質的な転換」に迫られる事は逃れようがありません。
 そして、一切の肉や乳製品の摂取を止め、人間の性(さが)から遠い物だけを食すれば、獣人的な要素が次第に抜け、徐々に、半身半霊体に近づく事が可能になります。その為には、現代栄養学が理論上力説している、肉や乳製品の動蛋白信仰を、即座に止める必要があります。

 近未来には、霊人(たまびと)と獣人(けだものびと)に二分化される、人類の未来がやって来ます。そして獣人の種族に属するのが、未来から見た「亜人類」なのです。