●成熟玄米と未成熟緑食米の美味しい炊き方と注意
玄米や未成熟米は、精米時の関係により、籾(もみ)が多い場合があるのでよく洗う事が肝心です。また、米の中に小さな黒いものが混じっている場合がありますが、これは、多くは雑草の種などです。自然に近い栽培状態で育てられる為に、こうした物が混ざっている場合があります。
防虫対策としては「鷹の爪」を10本程度、米に混ぜておくと、以外に虫がつき難くなります。もし、虫がついた場合は、直射日光などに一旦米を干し、虫を除去した後に鷹の爪を入れると、それ以降は虫がつき難くなります。夏場は、特に虫がつき易いので、注意しなければなりません。保管場所は冷蔵庫の野菜室が適当です。
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▲赤米と黒米を加えて、成熟玄米と緑色米を3:1にした雑穀ご飯。 |
GABAは、一晩水に浸けておくと、増える性質があります。もともと玄米は発芽食品ですから、冷蔵庫の中で一晩浸けておき、発芽させる方法が最も良い食べ方です。
玄米を炊く時は、2合につき、天然自然塩を小匙に半分混ぜて炊きます。また、これに少量の日本酒と昆布片を入れて炊くと、玄米雑穀ご飯は更に美味しくなります。
食べる場合は、まず、上質の梅干を半分程食べます。これは唾液の分泌を促す為です。食品は唾液とよく混ぜ合わせることが大事です。唾液とよく混ぜ合わせる事で、ガン発症を抑え、あるいはガンを治癒させる働きがあります。
食べ方のポイントは次の通りです。
1
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ご飯の上には必ず黒胡麻・塩を振り掛けること。塩2に対し、黒胡麻8の割合。 |
2
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ご飯を頂く前に、梅干を半分食べる。唾液の分泌を促す為である。 |
3
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一口につき、最低50回以上は噛む。玄米というのは、噛めば噛むほど美味しさが口の中で広がり、食品の自然の美味しさや正しい味覚が取り戻せる。 |
4
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食事をする上で注意しなければならない事は、お茶やビールやワインなどの飲み物を持ちいて、「流し込む」という愚は避けなければならない。こうした西洋流の食べ方は、折角、唾液の分泌がよくなったところに、これを胃に流し込んでしまうという愚を犯すからである。また、お茶を飲む場合は、食事の後にしなければならない。 |
5
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最初にご飯を頂く場合、梅干半分を食べ、そしてまた、一番最後に残りの梅干半分を食べるようにする。 |
6
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食事をする上で最も重要な事は、副食である御数(おかず)の量が、主食のご飯の量を決して上回ってはならないという事である。また、御数が多いのは質的にいった明らかに食べ過ぎである。御数の食べ過ぎは、体内に腐敗物質などのゴミを多く発生させるので、体内循環を悪化させる事に繋(つな)がる。
御数喰いの人は、主食を御数が上回る為に、玄米食をしていても、こうした人の排便は非常に臭く、悪臭便の場合が多く、したがって御数喰いの人は高血圧症が多い。 |
欧米食や、肉料理や脂肪分の多い脂料理に慣れ親しんだ人は、濃厚な味を好む人が多くいます。これは、余り噛まずにクン呑みする食事法をしていることになります。クン呑みすれば、脳の「満腹中枢」に、食事量の指令が届き難くなる為、どうしても多喰いに趨(はし)ってしまいます。
高血圧症になる原因は、単なる塩分の摂り過ぎから始まったものでなく、食事時間に問題があると思われます。例えば、夜食をする人や、夜遅い夕食をする人は、腰痛持ちであり、また高血圧症気味です。したがって、夜食や夜遅い夕食は止めなければなりません。
更に、愚かしい事は、無意識のうちに三度三度の食事をしなければならないと勝手に思い込んでいる人が居ますが、空腹を感じない時は食事をする必要はありません。食事時間になれば、空腹を感じなくとも食事をする人が居ますが、こうした人は食べない事で体内の異常を訴えているので、空腹を感じない時は食べない方がよいのです。
そして粗食・少食に心掛けるべきで、食事は一日三食よりは、二食がよく、二食よりは一食がよいのです。
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▲1000mクラスの山の登山は、高血圧症を治す為の絶好のトレーニング場所である。《癒しの杜の会》では、毎月一回、福知山登山を実行している。(但し、極寒の1月、2月は除く) |
更に食事と倶に大事なことは、有酸素運動をするということです。一般的には「歩く」ことがよいのですが、歩くだけでは駄目で、特に高血圧症気味の「登山」を遣(や)ると血圧は一度に高い方は40は減るので、トレッキングは是非心掛けたい有酸素運動になります。また、「呼吸法」も大事で、山頂で「逆腹式呼吸」を遣ると、血圧は急激に正常値に戻って行きます。
人間の行動律の基本は、快眠、快便、快食、快足で、特に四番目に上げた「快足」は山路を登り降りする、「歩く」ことで、基本的な行動律が達せられます。
人間の体内は、血流が循環し、それが各細胞を造るようにつくられています。そしてその基本は、快眠、快便、快食、快足です。これを実行すると、まず、悪臭便は徐々に小さくなり、血圧が正常値に戻ると同時に、余分な体重が減少して、中肉中背の中庸体躯(ちゅうようたいく)に戻って行きます。この中庸体躯こそ、人間の本来の体型であり、人間の姿なのです。
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