|
||
●不運を幸運に切り替えうる発想 さて、アメリカでは、雪道を走っていて車がスリップし、何かに衝突して事故を起こした時、その友人達は「あなたは良い経験をして、ラッキーだったですね」と言うそうです。 何故、良い経験なのでしょうか。何故ラッキーなのでしょうか。 日本人には皮肉に聞こえるようですが、彼等欧米人はそう言うらしいのです。 そこには、事故を起こしたことの教訓が残るからだと言います。自らの失敗は、何よりも薬であり、教訓であるからです。そして、こうした経験はいつまでも残り、これは決して忘れるものではありません。 しかし日本では、多くの人がこのような交通事故を起こした時、ラッキーだったと思う人は少ないようです。多くは、「ついてない」と思います。不運だったと思います。修理代が掛かる、痛い出費だと思います。 しかし、ここが考えようです。 発想を変えれば、「これだけの事故を起こして、よくぞこの程度の損傷・損害ですんだ。本当にラッキーだった」と思うことは出来ないでしょうか。 「ついてない」と思うのと、「ラッキーだった」と思うのは、こうした考え方に、天地の開きがあります。 果たしてあなたは、どちらを支持するでしょうか。 あなたの幸・不幸は、どちらを支持するかで、既に幸・不幸の明暗を分けている事になります。発想の転換で、あなたの将来は、既に神によって「予定」されているのです。 原因が先にあって、結果が出るのではありません。想い描いた事が、既に結果なのです。非実在界は、心像化現象の、現象化の影響を受けていることを忘れてはなりません。 換言すれば、心の切り替えで運気が開かれるという体験を通じて、良い想念を抱き続けることです。不運を解消する鍵は、こうした発想の転換にも見て取れます。 さて、もう一度、資本主義と言う輪廻の輪に迫ってみましょう。 資本主義市場経済に付き物なのが、「契約」です。 契約に基づく「信用」の履行(りこう)こそ、資本主義では、一つの重要な要になります。これを履行する事で、金融経済が発達したのです。これを履行することこそ、資本主義のルールなのです。 しかしこのルールから、個人においては、銀行系のVISAカードやサラ金のサラ金カードが「信用貸し」という形で集金システムをなしています。 消費者に「お手軽」を売り物にして、これ等のカードは免許証や健康保険証や給与支払明細等の提示で簡単に手に入れる事が出来ます。その上弦は50万円まで借入することが可能になり、手軽で便利で迅速な一面が多いに受けています。 しかし裏を返せば「借金漬け」への第一歩であり、やがては借金の為の借金を繰り返すジレンマに陥り、これが不幸の虎口であることを忘れてはなりません。そしてカード一社での上弦は50万円と決められていますが、金融会社を変えれば、多重債務が可能となります。 しかし、こうしたものに頼る人は、カードを所有することが自体が、不幸への虎口と認識できず、テレビCMに乗せられて、安易に手を出す人も少なくありません。 最初は順調に返しているように見えても、やがては行き詰まるものです。カードを所有し、そこから20万円相当の借金や物品を買った時、既に不幸現象の第一期症状運命症候群に陥ったと考えるべきです。 高利貸しを一軒といわず、数件借りて返済の為の返済に陥った場合は、既に不運と遭遇したことになり、ここからサラ金回りの地獄ツアーが始まります。これこそが不幸の原点なのです。 これは覚醒剤や大麻等の麻薬が止められず、ズルズルと虎口に引き寄せられて、最後は命を失う、あの構図に、どこか似ていないでしょうか。 ●一億総借金漬けの現実を知ろう 近代資本主義を築いた社会構造の基盤になったものは、キリスト教をベースとした欧米の契約社会でした。 キリスト教による社会契約論は、「信用」と「契約」という二つを、契約書の中心に据え、対立する複数の意思表示の合致によって成立する法律行為を決定しました。贈与・売買・交換・貸借・請負・雇用・委任・寄託等がそのよき例で、これらは一方で、今日の「借金漬け」の現実を作り出しました。 また「信用」と「契約」が、大衆を借金地獄に陥れました。今日の一億総中流の大衆社会における社会構造は、この総中流である大衆の「一億総借金漬け」に回帰すると言っても過言ではありません。 こうした現実を、更に詳しく説明すると、次のようになります。 みなさんも、「リボルビング」という貸付制度がある事は、既にご存じであろうと思います。 例えば、リボルビング払いで50万円借りると、これを返すのに、元金返済額はリボルビング払いと形式に決められているので、元金の1万円と、利息を50回払いで返していくと、第一回目の支払いは元金10,000円に、利息の年率27.8%の月利分が11,424円となり、これは借り入れ金の元本の50%以上に匹敵する暴利(利息合計291,300円)を支払うという事になります。 ちなみに一ヵ月の利息を求める計算は、年利27.8(%)÷(365(日)×100)=日歩0.000761643……が出るので、日歩×元金×30(日)で一ヵ月の利息11,424円が出てきます。 したがって第一回目の支払いは、元金と併せて21,424円となります。2回目以降は元金から1万円づつ減らして50回で計算すれば、全利息は容易に計算できます。 ・500,000円の場合……年利27.8(%) 第01回目 元金10,000円 元本残500,000円 利息11,424円 第02回目 元金10,000円 元本残490,000円 利息11,196円 第03回目 元金10,000円 元本残480,000円 利息10,967円 第04回目 元金10,000円 元本残470,000円 利息10,739円 第05回目 元金10,000円 元本残460,000円 利息10,510円 第06回目 元金10,000円 元本残450,000円 利息10,282円 第07回目 元金10,000円 元本残440,000円 利息10,053円 第08回目 元金10,000円 元本残430,000円 利息9,825円 第09回目 元金10,000円 元本残420,000円 利息9,596円 第10回目 元金10,000円 元本残410,000円 利息9,368円 第11回目 元金10,000円 元本残400,000円 利息9,139円 第12回目 元金10,000円 元本残390,000円 利息8,911円 第13回目 元金10,000円 元本残380,000円 利息8,682円 第14回目 元金10,000円 元本残370,000円 利息8,454円 第15回目 元金10,000円 元本残360,000円 利息8,225円 第16回目 元金10,000円 元本残350,000円 利息7,997円 第17回目 元金10,000円 元本残340,000円 利息7,768円 第18回目 元金10,000円 元本残330,000円 利息7,540円 第19回目 元金10,000円 元本残320,000円 利息7,311円 第20回目 元金10,000円 元本残310,000円 利息7,083円 第21回目 元金10,000円 元本残300,000円 利息6,854円 第22回目 元金10,000円 元本残290,000円 利息6,626円 第23回目 元金10,000円 元本残280,000円 利息6,397円 第24回目 元金10,000円 元本残270,000円 利息6,169円 第25回目 元金10,000円 元本残260,000円 利息5,940円 第26回目 元金10,000円 元本残250,000円 利息5,712円 第27回目 元金10,000円 元本残240,000円 利息5,483円 第28回目 元金10,000円 元本残230,000円 利息5,255円 第29回目 元金10,000円 元本残220,000円 利息5,026円 第30回目 元金10,000円 元本残210,000円 利息4,798円 第31回目 元金10,000円 元本残200,000円 利息4,569円 第32回目 元金10,000円 元本残190,000円 利息4,341円 第33回目 元金10,000円 元本残180,000円 利息4,112円 第34回目 元金10,000円 元本残170,000円 利息3,884円 第35回目 元金10,000円 元本残160,000円 利息3,655円 第36回目 元金10,000円 元本残150,000円 利息3,427円 第37回目 元金10,000円 元本残140,000円 利息3,198円 第38回目 元金10,000円 元本残130,000円 利息2,970円 第39回目 元金10,000円 元本残120,000円 利息2,741円 第40回目 元金10,000円 元本残110,000円 利息2,513円 第41回目 元金10,000円 元本残100,000円 利息2,284円 第42回目 元金10,000円 元本残90,000円 利息2,056円 第43回目 元金10,000円 元本残80,000円 利息1,827円 第44回目 元金10,000円 元本残70,000円 利息1,599円 第45回目 元金10,000円 元本残60,000円 利息1,370円 第46回目 元金10,000円 元本残50,000円 利息1,142円 第47回目 元金10,000円 元本残40,000円 利息913円 第48回目 元金10,000円 元本残30,000円 利息685円 第49回目 元金10,000円 元本残20,000円 利息456円 第50回目 元金10,000円 元本残10,000円 利息228円…… 利息合計291,300円 例えば、100,000円借りた場合、利息合計は12,560円ですが、500,000円借りた場合、500,000円という金額は、単に100,000円の単に五倍という金額ではありません。その実質年利においては、約23倍以上(23.19267515倍)なのです。 ・リボ払いでのクレジットカードでの買物は、実質年利が13.2%であり、限度枠いっぱいに400,000万円の買物をしたとすると、元金は固定の10,000円であるので、第一回目の利息は、年利13.2%÷(365(日)×100)=日歩0.000361643……なので、日歩0.000361643×元金400,000×30(日)=(利息)4,339円となります。まったくもって高利であることは、お解り頂けると思います。 ・400,000円の買物をした場合……年利13.2(%) 第11回目 元金10,000円 元本残300,000円 利息3,254円 第12回目 元金10,000円 元本残290,000円 利息3,146円 第13回目 元金10,000円 元本残280,000円 利息3,037円 第14回目 元金10,000円 元本残270,000円 利息2,929円 第15回目 元金10,000円 元本残260,000円 利息2,820円 第16回目 元金10,000円 元本残250,000円 利息2,712円 第17回目 元金10,000円 元本残240,000円 利息2,603円 第18回目 元金10,000円 元本残230,000円 利息2,495円 第19回目 元金10,000円 元本残220,000円 利息2,386円 第20回目 元金10,000円 元本残210,000円 利息2,278円 第21回目 元金10,000円 元本残200,000円 利息2,169円 第22回目 元金10,000円 元本残190,000円 利息2,061円 第23回目 元金10,000円 元本残180,000円 利息1,952円 第24回目 元金10,000円 元本残170,000円 利息1,844円 第25回目 元金10,000円 元本残160,000円 利息1,735円 第26回目 元金10,000円 元本残150,000円 利息1,627円 第27回目 元金10,000円 元本残140,000円 利息1,518円 第28回目 元金10,000円 元本残130,000円 利息1,410円 第29回目 元金10,000円 元本残120,000円 利息1,301円 第30回目 元金10,000円 元本残110,000円 利息1,193円 第31回目 元金10,000円 元本残100,000円 利息1,084円 第32回目 元金10,000円 元本残90,000円 利息976円 第33回目 元金10,000円 元本残80,000円 利息867円 第34回目 元金10,000円 元本残70,000円 利息759円 第35回目 元金10,000円 元本残60,000円 利息650円 第36回目 元金10,000円 元本残50,000円 利息542円 第37回目 元金10,000円 元本残40,000円 利息433円 第38回目 元金10,000円 元本残30,000円 利息325円 第39回目 元金10,000円 元本残20,000円 利息216円 第40回目 元金10,000円 元本残10,000円 利息108円…… 利息合計88,940円 この利息から損益計算を出すと、時価400,000円の商品を40回(40ヵ月)、一度も遅延する事もなく、無事に払い終わったとして二割増し強(22.235%増)の、488,940円で買った計算になります。クレジット・リボ払いは時価の商品を20%強の金額を払って購入する、信用取引における契約なのです。 つまり定価の二割増で物品を購入している事になります。 仮に「値引きして、負けて」もらっても、定価を上回る事は想像に難しくありません。 ・サラ金29.2%の場合…… 年利29.2%÷(365(日)×100)=日歩0.0008 500,000万円を1ヵ月借りると利息は、日歩0.0008×元金500,000×30(日)=(利息)12,000円となります。 50万円を一ヵ月借りて、30日間での利息は12000円ですから、この期限に50万円を借りて返せば利息は12000円だけですみ、リボルビング払いのように固元金10000円づつ返し、50ヵ月に亙り、ダラダラと払い続けて、利息合計291,300円を取られるのとは大きく違ってきます。 計画性を以って、決まった返済期限に完納すればサラ金の方が得ですが、これはあくまで一ヵ月後二ヵ月後の、借金額相当の入金の見込みの当てがある場合のみです。 入金の当てのないのに、借金してこれを生活費や贅沢品に廻す等は愚の骨頂であり、やがては返済不履行となって、サラ金地獄に追われる事になります。 サラクレ(サラ金とクレジットを併せてこう呼ぶ)は、双方ともに大きな落し穴があるのです。 私たちは豊かさと、快適さと、便利さを引き替えにして、多くの日本国民は、借金漬けになって、極めて不自由な、死ぬまで走らされる苛酷なラットレースを強いられていると言う現実があるのです。 |