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●現世の不幸現象をどう捉えるか 人間に生まれながらにして、最初から不幸な人はいません。 勿論、生まれによって格差はありますが、裸で生まれ、裸で死んで行くのですから、金持ちも貧乏人も、美男も醜男(ぶおとこ)も、美女も醜女(しこめ)も、始めと終わりは同じ条件であり、違っているのは生きて居る間の境遇と、環境の格差による人生経験くらいでしょう。この経験の種類に、各々の人生が存在しているのです。 さて、不運とは、あるいは不幸とは、どういう現象なのでしょうか。 この探究なしに不運・不幸を解消させることはできません。不運・不幸に陥っていく段階を五段階に分けてみました。第一期症状、第二期症状、第三期症状、第四期症状、そして最後の末期症状として、各々の運命症候群を分類しました。 |
【第一期症状運命症候群】
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1. | 自分自身あるいは家族が不摂生から健康を害し、病気になった。あるいは何となく思わしくない。 |
病気
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2. | 自分自身あるいは家族が交通事故の加害者か、被害者になった。 |
不注意
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3. | 仕事や事業に失敗し、失業した。 |
些細なつまずき
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4. | VISAカードやサラ金カードを作り、その中から20万円以内の高利の借金をした。あるいは20万円以内のローンで買物をした。 |
浪費と借金漬けの始まり
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5. | 何となく気があって、恋愛が始まった。 |
盲目の始まり
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6. | 夫婦仲が悪くなった。あるいは夫婦生活に衰えが感じ始めた。 夫婦円満の精神的労りが放漫になった。 |
言葉での労りの欠如
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7. | 子供の教育方針に放任主義を取り入れた。子供がどうも最近兇い友達と付き合っているらしい。非行が始まった。あるいは学校で苛められているらしい。 |
子供の非行化・初期
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8. | 仕事上、あるいは酒の席で失言を吐いた。 |
失言による左遷の始まり
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9. | 今居る場所が気に入らず、引っ越しをした。あるいは、家を買ったり、土地を買った。また、転勤命令で住居を変えた場合もこれに入る。 |
移転
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10. | お人好しの性格から、義理に縛られて、人に金を貸した。あるいは他人の借金の保証人になった。 |
義理人情に縛られる
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11. | 大ローンで車やマイホームを買った。 |
不履行の始まり
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12. | 子供がアイドル歌手や芸能タレントになりたいと言い出した。 |
一億総タレントの妄想
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13. | 妻が商店や会社経営に乗り出した。あるいは水商売や風俗産業で働き出した。 |
家庭崩壊の始まり
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14. | 新興宗教に入信した。あるいは知人の信者に誘われて教団の集会を見学に行った。人格改造セミナーに参加した。あるいは会社ぐるみで参加した。 | 表皮状の苦悩の解決策としての現実逃避 |
15. | マルチ商法の会員になった。あるいは駅前でキャッチ・セールスに捕まって申込書に名前を書かされた。テレホン・アポインターと約束して交際のようなことが始まった。 |
洗脳の始まり
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【第二期症状運命症候群】
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1. | 病気が半年以上経っても治らない。あるいは家族の誰かが精神分裂病になった。 |
慢性病の表面化
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2. | 交通事故の示談が拗れて裁判沙汰になった。 |
民事での裁判沙汰
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3. | 失業後、失業保険が切れても次の仕事が見つからない。 |
失業
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4. | 返済は、今は順調に行われているが、返済途中に更に借り入れを起こしたり、次の購入品に再びローンを組んでしまった。 |
多重債務の発生
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5. | 恋した相手が妻帯者だったり、人妻だった。そして肉体関係を結んだ。 |
不倫の始まり
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6. | 夫婦間の冷戦構造ができ上がってしまった。性的不能が始まり、良人が他に心を奪われるか、脳脊髄障害あるいは睾丸機能不全に陥った。 | 実質上の性的欠損、夫婦不和の凝固 |
7. | 子供が不良仲間の家に泊り歩き、しばしば家を空けることが多くなった。あるいは家出した。 |
非行の継続
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8. | 失言により左遷させられた。左遷先を不満に思う。 |
仕事離れ
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9. | 引っ越して四ヵ月目くらいから良くない事ばかり起こる。 | 吉方・災方の(方位)の無知と思い込み |
10. | 貸した金が約束通り返済されなかったり、保証人先から度々遅延の催促電話が掛かるようになった。 |
お人好しの表面化
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11. | 生活を圧迫し時々、遅延がちである。 |
無計画の表面化
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12. | 子供が親の反対を押し切ってオーデションを受けた。 |
無謀の始まり
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13. | 妻との擦れ違い生活が多くなり、毎晩男客に送られて帰ってくるらしい。 |
妻の本気の始まり
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14. | 入信して新興宗教へのめり込み、教団への奉仕が始まった。第二回目の人格改造セミナーに参加した。 |
洗脳と自己否定
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15. | マルチ商法の会員(高額な金を払って)になり、子会員を自分の下につけた。あるいはキャッチ・セールスの購入契約書にサインした。またはテレホン・アポインターとの恋愛感情が募るようになった。 |
弄ばれの始まり
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【第三期症状運命症候群】
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1. | 癌の告知を受けた。あるいは精神分裂病を煩って一年が経過した。経済的な負担を大きくなり始めた。 |
病苦と借金の相関関係
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2. | 多額の損害賠償の判決が出たり、あるいは保険会社から難癖を付けられて、小額保障しか得られず、今も後遺症で悩んでいる。 |
法的柔躙
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3. | 仕事が見つからないので、朝一番でパチンコ屋(最近は博打の要素が強い。パチンコ症候群)や公営ギャンブル場に足を運ぶようになった。 |
ギャンブル狂の始まり
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4. | 返済が遅延状態に陥り、督促の電話や督促状の内容証明が届くようになった。 |
差し押え予告
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5. | 相手を妊娠させたり、妊娠せられてしまった。 | 堕胎手術と人工流産の決意。水子霊の霊障 |
6. | 離婚を考えるようになった。 |
一家離散の始まり
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7. | 放任主義に自覚症状を感じなかったが、その後、自覚がやっと感じられるようになった。目に余るものがある。あるいは子供が暴走族やヤクザ予備軍に入った。あるいは苛めを気にして、自殺しようとしているのでは……。 | 弱い立場の精神的誇張の始まりと自己放心 |
8. | 左遷させられた先が面白くない。降格されて辞職も考えている。あるいは転職するか、脱サラを考えている。 |
厭世観苦悩の始まり
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9. | 引っ越し先で悪い事ばかりが起こる。例えば、夫婦仲が悪くなり、別居が始まった。妊娠し、流産した。手術が失敗し、病気が再発した。返済の為の返済で、闇金融に手を出してしまった。警察沙汰が起こったり、裁判で起訴された。親友から裏切られた。麻薬や覚醒剤にてを出すようになった。子供が交際相手の胎児を宿った。妻か子供が精神分裂病になった。勤め先が馘(くび)になった。勤める会社が倒産した。事業に失敗した。新興宗教に入会した。異性または同性の愛人ができた。 | 憑衣現象と憑霊現象の始まり。そして最も警戒しなければならないことは、引っ越しによって不義理が生じた場合、この人は墜落の一途にあることを胆に命じなければならない。それは身内や恩人から金を借り、その金が返せなくなったという警戒すべき不義理である。 |
10. | 貸した相手が逃げたり、保証人になった相手が逃走した。 |
裏切りへの憤り想念
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11. | 大ローンが払えなくなり、明け渡すことになった。 |
未練と明け渡し
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12. | オーデションの第一次審査に合格し、良い先生を付けてやるからもっと勉強した方が良いと言われた。 |
人身売買の始まり
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13. | 妻の朝帰りが始まった。同時に家事一切のことをあまりしなくなった。 |
多情人格の浮上
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14. | 教団でマインド・コントロールをされた。家庭を顧みなくなった。 | 人格改造セミナーや教団への定着 |
15. | マルチ商法の中堅会員の地位を得たとき。そして某かの配当金を受け取ったとき。そしてもうこの人は、前の仕事には戻れなくなる。汗水垂らして働くことが馬鹿馬鹿しくなるのである。 |
苦労中枢の破壊
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マルチ商法を展開する集団催眠説明会は、催眠学(心理学の一種)からいうと第一次被暗示性から始まり、第二次被暗示性へと移行し、第三次被暗示性によって完結をみます。気付いたら会場全体が既に酔い痴(しれ)ているのです。 心理学上の分析を行っていくと、第一次被暗示性は会場に当たる豪華な雰囲気と、照明器具と華やかなビートの利いたロック音楽です。海外でのスナップ写真展も、大きな効果を添えています。 第二次被暗示性は、集団の中でのカリスマ的人間が強い主張を唱えます。 第三次被暗示性は、クライマックスの集団暗示ならびに集団催眠です。 そして、洗脳された大多数の人は、どうなるのでしょうか。 マルチ被害者として不幸を背負い、あるいは多額な借金をして製品を買い、組織造りが出来ず、自殺までする人がいます。 時代が進み、数々のこうした詐欺商法は、手の内が明かされていきますが、人間の精神構造や物欲に対する考え方が変わらなければ、こうした事件は、次から次へと新たなものが登場して、洗脳技術も高度化していくでしょう。 資本主義市場経済は、こうしたマルチ商法の構造を持っていることを忘れてはなりません。そして私達は、詐欺が存在する人間社会に生息し、そこで行われている経済システムは、破滅・破局を側面に従えているのです。 以上が破滅の始まりであり、早急に善後策を講じることが急務です。こうした時を逃がすと、取り替えしのつかない後遺症を残します。 |
【第四期症状運命症候群】
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1. | 医者の勧めで抗癌剤を投与した。放射線治療やコバルト照射治療を受けた。外科的切除手術を受けた。遺伝子療法を受けた。それでも結果が思わしくない。最早こうなるとどんなに長くても五年以内に命を失うことになる。そして転移するために再三の手術を医者から強要されることになる。 |
食養を知らなかった無知
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2. | 相手の被害者が後遺症で半身不随になった。あるいは被害者としての自分の後遺症が治らず、一年以上が経過した。以後も長引くようだ。 |
自虐的責任の苦悩
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3. | 仕事をする意欲を失い、家賃やローンが払えず、家を追われてホームレスになった。 |
無知が不幸を招く
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4. | 裁判所から家財差し押さえの特別送達が届いた。破産宣告を考えている。 |
無計画の結末
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5. | 望まぬ胎児を堕胎手術で水子にした。 |
一種の殺人行為の無知
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6. | 離婚を決意した。 |
悪因縁の上塗り
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7. | 子供が傷害事件を起こしたり、自殺未遂を図った。 |
前生の因縁浮上
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8. | 転職したり、脱サラ後の結果が思わしくない。 |
悪い時には悪い事が重なる法則
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9. | 引っ越し後、次から次へと難題が生じ、解決できない問題が多くなった。 |
吉方と災方の無視
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10. | 保証人になったばかりに、土地や家を手放した。逃げた相手に恨みを抱くようになった。 |
呪の始まり。人を呪わば穴二つの法則
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11. | 以後、安アパート住まいになった。 |
墜落の始まり
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12. | 一度はテレビや週刊誌に出たものの、鳴かず飛ばずで、以降もプロダクションから大枚な金をとられ、売春させられた後、人身売買の組織に引っかかった。 |
前生の搾取の因縁の浮上
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13. | 妻が、家や子供を捨てて男と駆け落ちした。 |
色情因縁の浮上
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14. | 新興宗教にのめり込み、家庭を捨てた。妻が子供を連れて教団で生活をし始めた。教団の教義に奇蹟を信じるようになった。 |
家庭崩壊
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15. | マルチ商法で上位クラスまで進んだが、会社が倒産した。そして一旦こうした甘い汁をすったため、以前のような地道な仕事が出来なくなった。再び似たようなマルチに手を出した。ここより気質の仕事につけなくなり、似たようなものばかりを追って人生を浪費する。 |
苦労中枢の破壊の第二期症状
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