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●第一号食……玄米御飯
玄米御飯

 玄米のお粥(かゆ)またはお重湯で、黒胡麻(くろごま)と自然塩(極上の皇室御用達の完全天然自然塩で、20%以上のミネラル分を含むもの)少々を振りかける事が基本で、これを基盤にしてガンを治療・抑制します。こうした食餌法を実践しつつ、更に短期間の断食療法を交互に繰り返します。
 ただし、人工透析や糖尿病の合併症が現われている場合、および散々抗癌剤を投与された末期癌患者は治らぬ事もあります。少なくとも、余命告知約三ヵ月前までが有効とされます。

 咀嚼法(そしゃく‐ほう)の基本は、必ず150〜200回程度よく噛(か)み、唾液とよく混ぜ合わせる事が大事です。
 なお、黒胡麻と自然塩少々をかける際は、口に運ぶ直前に振り掛ける事が肝心で、前もって振り掛けたり、振り掛けて長時間経過した、玄米御飯を食べるのは良くありません。

 第一号食は、ただ玄米を食べるという事ではありません。口に入れ、一箸(ひとはし)ごとに「よく噛む」という大切で、「喜びの想念」をもってたべるということが自然食治療の第一となります。ただ玄米を食べて、それを食べる事によって、治るというイメージではなく、歓喜である「光明思想」(感謝、讃歎、仁慈)がなければなりません。ここに大きな秘訣があるので、これを厳守しなければ恢復(かいふく)の方向には向かいません。
 また、よく噛まずに、くん呑みすれば、それは白米と殆ど変わらない効果になってしまうからです。くん呑みすれば、唾液(アミラーゼ・マルターゼ等の酵素を含み、澱粉を一部消化し、また食物をのみ下しやすくする、唾液腺から口腔内に分泌される消化液)と、よく混ざらないからです。

 玄米の中には、ガン細胞を抑制するフィチン酸が含まれています。これが唾液と、よく混ざる事によって偉大な効果が発揮されるのです。また唾液の中には、発ガン物質を分解する働きがあり、唾液腺の中にはパロチン(成長促進作用等を持つとされた物質)と呼ばれる唾液腺ホルモンが含まれており、これが効果的に働いてガンや老化現象を抑制するのです。
 この食餌法の実践で、重い病気をから数え切れない人が、病気を前以上に晴れ晴れとした健康を取り戻しているのです。この正食法の基本である「第一号食」は、ガン治療・抑制の自然食ばかりでなく、糖尿病や動脈硬化にも効果が大きく、この第一号食に併せて、葉野菜、根野菜、海藻類(昆布、ワカメ、ひじき)を2:1の割合にして、一箸口に運ぶごとに箸を置き、最低でも150回以上噛む食餌法を、毎日昼と夕に実践すると、胃潰瘍は約十五日から二十日程で完治するのです。
 食事療法として玄米を食べる場合のポイントは、「よく噛む」ことであり、噛む事によって唾液と混じりあい、腸で造血される時、浄血の条件を満たし、血球正常化を促します。
 ただし、勿論動物性食品は厳禁であるが、魚類も厳禁です。



●第二号食……玄米と小豆御飯
玄米と小豆御飯

 玄米を主体にして、粟(あわ)、黍(きび)、稗(ひえ)、蕎麦(そば)、ハト麦、小豆、大豆、黒豆、ライ麦、玉蜀黍(とうもろこし)などの雑穀を充分に利用します。更に、黒胡麻と自然塩(ミネラル分20%以上の極上塩)少々を振りかける事が基本で、初期のガン治療・抑制ならびに、ガンを予防する抗ガンの食餌法です。
 咀嚼は特に心掛け、必ず150〜200回程度よく噛むことが大事です。

 日本人は、その土地(自分の棲む地域)から採れた穀物や野菜を食するべきです。
 そしてそれだけで、人体を養っていけるようになっています。こうした事を無視して、「安いから」「美味しいから」という理由から、外国産の食肉や大型魚類ばかりを食べていると、必ず躰を壊す事になります。
 日本人には古来より「身土不二」と言う思想がありました。ところが今は、この思想も殆ど無視され、季節感まで失おうとしています。旬のものは姿を消し、一年中、ひ弱な旬?の食材が、デパ地下やスーパー等に並んでいます。そして外国産の食品で最も恐い事は、大量の農薬と放射脳汚染です。

 人間は、もともと穀物菜食に適した歯の構造を持っています。それを無視して、肉食獣の真似をして、食肉等の動蛋白に貪(むさぼ)りつく事はないのです。こうした事をすれば、野獣化するので要注意です。また淫獣化する傾向にも傾くので、肉食(食肉をはじめとしてハムやソーセージ、卵や肉の薫製など)並びに乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト。特にヨーグルトは日本人向きでない)は極力避けるべきです。

 ところが日本人は、未だにスタミナ源は、食肉や乳製品(日本人の牛乳神話は異常。生まれたばかりの仔牛に同等の牛乳を飲ませると三日で死亡し、乳幼児にこれを飲ませると僅か一日で水膨れ状態になり異常を来たす)だと信じ、一方、グルメだ、美食だ、と騒ぎ回り、食肉料理が持て囃(はや)されていると言う由々(ゆゆ)しき実情があります。その結果、ガンや糖尿病、動脈硬化や高脂血症が蔓延しているのです。
 そしてこれは、まさに死刑宣告が下された、愚かな食事法と言えます。
 多くの日本人は、こうした現実を余所目(よそめ)に、自分の利益と、ご都合主義による金儲けしか頭にない政財界や、関連企業の巧妙な宣伝によって、まんまと踊らされています。
 またその背後には、これらの片棒を担ぐ、現代医学や現代栄養学の関係者並びにマスコミ、それに厚生労働省等が加わって、官民一体になって、何も識(し)らない一般大衆を騙(だま)し続けている現実があります。



第三号食……玄米と玄麦御飯
玄米と玄麦御飯

 第三号食は霊的神性を高め、霊的波調を密にする為の食餌法の一貫として、玄米と玄麦を5:5に配合し、これを食すると言う御飯です。
 また咀嚼(そしゃく)についても、最低150回以上噛む事が必要で、「噛めば噛むほど神(火水)になる」という現実が此処にあります。
 ちなみに、神(かみ)とは「火水(かみ)」の事であり、上顎(うわあご)が「火」であり、下顎(したあご)が「水」です。これを唾液で噛み合わせ、混ぜ合わせて火水(神)になるのです。

 さて、人間の細胞は食べ物によってつくられています。日々の、一日二食(昼と夕。朝は排便タイムである為、ドクダミ茶や野菜ジュースを摂る)の食餌が体細胞を造り、血液を造っています。そしてこれらが造られる大本は腸であり、「腸造血説」の医学的根拠が此処にあります。腸内で吸収された栄養源は、赤血球に生まれ変わり、血液として、くまなく体内を循環し、その部分の体細胞となります。
 人間はまさに「食の化身」であり、その人の人格と霊格は食べ物によって定められ、その霊魂までが、その食べ物の霊質をもって決定されています。

 白米は栄養的には澱粉(でんぷん)の塊(かたまり)であり、殆ど栄養素は抜け落ち、白米食と言うのは「粕(かす)」を食べていると言う事になります。したがってこの「粕」を補おうとして、濃い味のものが、つい欲しくなり、肉食に趨(はし)り易くなります。肉を食べれば血液の酸毒化が起り、腸内は腐敗物質で汚染される事になります。そして血液の酸毒化に拍車を掛け、酸過多状態となって、種々の病因を発生させる元凶となります。
 つまり、本来「コメ」はもともと、完全無欠の栄養食品であったのですが、これを精白し、口当たりをよくする為に、精白米にしてしまった事に大きな問題があるのです。
 白米は、畑や田圃(たんぼ)の苗代(なえしろ)に撒(ま)いても芽を出さず、精白麦も同様です。ところが玄米や玄麦は、ちゃんと芽を出すのです。これが生きているコメと、死んでいるコメとの違いです。
 その上、白米にはタンパク質もビタミンも、無機塩類としてのミネラルもなく、鶏(にわとり)に白米ばかりを与えると、僅か三週間で死んでしまうと言う、お粗末な欠陥食品です。外皮の皮を取り除いてしまえば、生命力が失われるのは当然の事です。
 多くの日本人は、こうした欠陥食品を有り難がって食べているのです。

 また白米は、栄養価が低いばかりでなく、人体にとっては非常に有害であり、この事は、国立がんセンターの医療チーム(高谷治医学博士)が、「白米には、リゾレシチンという発ガン性の大きな物質が含まれ、食肉等に含有される二級アミンと結びついて、腸内で異常発酵が起り、その腐敗菌が腸の生理機能を混乱させて、大腸癌や直腸癌を起こし易い」と報告しています。
 そして白米と食肉の結びつきは、非常に相性が良く、《類は類を呼ぶ法則》から、人体に有害な動蛋白が欲しくなる、と言う欲求を起こすようになっています。
 こうして動蛋白摂取量が次第に多くなると、霊的神性が曇らされて、その人は霊的にも、自分自身の波調(はちょう)が粗くなり、霊的波調が低下するのです。霊的神性が曇り、波調が粗いと言う事は、その波調周波数も低くなり、低級霊の世界と交わる事になり、外邪に侵入されて、霊障絡みの、現代の難病・奇病に取り付かれる事になるのです。
 差し詰め、多くの日本人が恐れている「ガン」と言う病気をは、こうした霊障絡みの病気です。



【副食】
 副食は、「第二号食」の人に限り適用されます。
 その際、御数の品数はワン・パターンでも結構ですから、二、三品でも構いませんし、とにかく食材は新鮮で、調味料等も化学調味料を使わず、出来るだけ薄味にして野菜類や海藻類や小魚類を摂るようにします。
 この場合、御数の量は主食を上回らないと言うことです。主食が1とすると、御数はその2/3程度が好ましいと言えます。またこれより下回って、「梅干」「たくあん」「白菜漬け」「大根おろし」「バナナ」「りんご」と言ったシンプルなものでも構いません。
 野菜を摂る場合は、夏場は生野菜を食べても構いませんが、秋から冬にかけては生野菜は厳禁で、根野菜中心の煮物や胡麻油炒めや紫蘇油炒めが適当です。
 海藻も同じく、夏場には生のものでも構いませんが、やはり秋から冬にかけては生のものは厳禁で、昆布、わかめ、ひじき等を煮て食べるようにします。
 調味料は自然食品を使用し、味噌、醤油、自然塩、蜂蜜、黒砂糖、米酢、黒酢、胡麻、胡麻油、紫蘇油などを使います。化学調味料と言われる「うま味調味料」で味付けすることは厳禁です。

 そして第二の注意点としては、「第一号食」ならびに「第二号食」とも、解毒作用を持つ「薬草茶」を利用するということです。
 これをお茶代わりに飲んで、蓄積された老廃物を排除させることが大事であり、肝臓や腎臓の解毒作用を高める働きがあります。こうした老廃物が排除されると、血液の浄化は多いに促進され、抗ガン対策においても、ガン細胞の消滅にも、スピードアップをはかることができます。

 特に、消ガン作用のあるものは、オオバコ茶、ヨモギ茶、クコ茶、ドクダミ茶等で、他にも柿の葉茶、枇杷の葉茶、レンセンソウ等がり、葉緑素等も効果があります。そして言うまでもありませんが、ガンを促進するカフェインや動物性脂肪を含む、緑茶、紅茶、コーヒー、ココア、ミルク類等の飲み物は厳禁です。
 また、胚芽は自律神経の安定性をはかり、消ガンには極めて大きな効果を持つビタミンB群が含まれており、フィチン酸も含まれていることから、ガン体質を改善させるには優れた特性を持っています。
 続いて酵素も、発ガンの元凶である腸内に停滞した腐敗物質を取り除くのに大きな効果があります。またカロテンを豊富に含む高麗人参や、ホルモン成分をタップリ含む花粉、ローヤルゼリー、霊芝等も消ガンに大いに役立ちます。
 ガンの病因は、血の汚れから起こります。では、何故、血が汚れたのかと言いますと、動蛋白食品(肉、大型高級魚、肉魚の加工食品、薫製食品、魚の第二次加工食品など)や、白米、白砂糖、精製塩、化学調味料、食品添加物、外国産の農薬散布の農作物や果物等の有害物質が血液を汚したといえます。
 こうした汚染に併せて、人間は生まれ出た時から、老化に向かって進んでいると言うことです。
 人体は紛れもなく食の化身です。
 したがって血の濁りや汚れが大きくなる食べ物を食べれば、それだけ赤血球に異常が現われ、老化が進みます。人間の寿命の長短は、老化の促進と無関係ではなく、また血の汚れと無関係でもありません。まず、老化が進めば、活動エネルギーが低下し、活力や精力が衰えます。同時に精神的には運気が低迷します。そこで喩えば、花粉のような食品を摂取しますと、バイタリティーが高まり、若返りの効果も大きくなります。

 花粉は卓(す)ぐれた成分組織に支えられた食品で、まず、生理機能が高まります。その上、多彩な有用因子が含まれています。その成分を挙げますと、複合炭水化物、粗蛋白、類脂肪をはじめとして、ビタミン群(A・B1・B2・B6・C・D・E)、葉酸、パントテン酸、ニコチン酸、カリウム、銅、鉄、マグネシウム、イオウ、カルシウム、マンガン、ケイ素、各種酵素など、16種のビタミン、16種のミネラル、18種の酵素、18種のアミノ酸などが含まれいます。
 この食品は生理作用や薬理作用を高める食品として、これまで多くの研究者によって発表されていますが、その中でも造血作用に特に効果が大きく、赤血球を増加させると言うことが確認されています。赤血球は体細胞を構成する源であり、体細胞の活力が高まれば、代謝も活発になります。ガンにおいては自然治癒力を増す食品として、第一級の食品に挙げられます。
 そして腸内環境を整え、腸粘膜機能を建て直しますから、血液が奇麗になり、体質を改善していく重要な極め手になります。

 一般的な誤った考え方の中には、痩せた躰付きを健康、肥り気味の躰付きを不健康と勘違いする指向が働いています。しかし大きな間違いで、肥満は食事制限で簡単に中庸(ちゅうよう)に戻すことはできますが、痩せ過ぎは中々中庸に戻すことができず、痩せ過ぎの方が治しにくい事実があります。
 食べても食べても肥らないというのは、既に脳の満腹中枢が狂っている証拠であり、その狂いから腸内環境や、腸粘膜機能が狂って栄養の吸収が出来ず、自律神経や内分泌腺の調節系までが狂ってしまった状態なのです。こうした痩せ過ぎの人は、まず、脳神経系の働きを正常に戻す必要があるのです。
 こうした異常を正常に戻すには花粉等を始めとして、健胃に心掛け、よく噛み、腸内環境を正常にし、赤血球の造血を促す食品を、内臓機能に負担を与えない程度に少量ずつ摂取する必要があるのです。