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【霊的食養道クッキング教室・ご案内】

 御数は「飯の菜(さい)」とも言われ、副食物を指します。
 四季折々に種々の野菜が出回りますから、旬のものを出来るだけ多く摂ります。また、副食素材としては青菜類をしっかりと利用することであり、健康補強食品として葉緑素を補うことも忘れてはなりません。
  料理法としては、自然食品を組み合わせて、飽きずに食べられる旬の青菜類を使います。

季節 旬 の 食 材 の 例 
からし菜、小松菜、芹(せり)、スギナ、フキなど。野草として、クサソテツ、タラの芽など。
青紫蘇、韮(にら)、分葱(わけぎ)、つる紫など。野草はウバユリ、山百合など。
【註】生野菜を食べるのは「夏場」のみとする。生野菜は「陰性」である。
春菊、三ッ葉、蕪葉(かぶな)など。また、里芋(さといも)、牛蒡(ごぼう)、薯(いも)類など。野草は藤袴(ふじばかま)、ヨメナ、ヤマイモ、アケビなど。
葉葱(はねぎ)、大根葉、京菜(きょうな)など。根野菜としては大根、蕪、蓮根、人参など。野草はノビル、ナズナ、カキドオシなど。
【註】生野菜は秋口から冬にかけては、体温を下げるので摂取してはならない。秋口から冬場にかけては根野菜などの煮野菜を食べる。


1.ウドの海苔酢漬け
材料……ウド、海苔、生姜、木の芽少々。
調味料……酢、天然水、蜂蜜、自然塩。



2.高菜の熱湯漬け
材料……高菜、昆布、赤唐辛子、白胡麻。
調味料……自然塩、胡麻油少々。



3.カブの梅おかか
材料……蕪(かぶ)、梅干、鰹節。
調味料……自然塩、醤油、蜂蜜、黒砂糖。



4.大根と干椎茸のあえ煮
材料……大根、干椎茸(太陽に当てて、ビタミンDを吸収させたもの)、鰹節。
調味料……自然塩、醤油、日本酒、黒砂糖。



5.茄子(なす)の胡麻油もろみ味噌
材料……茄子。
調味料……麦味噌(または金山寺味噌)、自然塩、醤油、日本酒少々。



6.大豆の糸昆布あえ
材料……大豆、人参、スルメ烏賊、糸昆布。
調味料……醤油、味噌、酢、日本酒少々。



7.小松菜とちりめん酢醤油
材料……小松菜、ちりめんじゃこ(自然のもので、漂白ものは不可)、生姜、焼海苔。
調味料……煎り胡麻、自然塩、酢、醤油。



8.蒟蒻(こんにゃく)と牛蒡(ごぼう)の胡麻油炒め
材料……蒟蒻、牛蒡、赤唐辛子。
調味料……醤油、日本酒、胡麻油、味噌少々。



9.人参とトマトの合わせ煮
材料……人参、トマト、昆布、海苔。
調味料……味噌、醤油、日本酒少々。

 人参にはカロテン(一般にはカロチンとも)が含まれ、トマトにはリコピンが含まれていて、各々(αカロテン、βカロテン、リコピン)を同時に共に使うと、発ガン作用を抑え、ガン細胞を修復する働きがあります。



10.大根葉の胡麻油炒め
材料……大根葉、鰹節。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



11.酢蓮根
材料……蓮根(漂白して無いもの)、赤唐辛子。
調味料……酢、醤油、黒砂糖、日本酒少々。



12.うのはな
材料……大根葉、おから、人参、鰹節。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



13.蓮根、人参、昆布の煮つけ
材料……蓮根、人参、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



14.チンゲンサイと薄揚げの片栗炒め
材料……チンゲンサイ、薄揚げ、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、唐辛子、自然塩、醤油。



15.麩と豆腐と葱の味噌汁
材料……麩、豆腐、葱、白味噌、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



16.ホウレン草のおひたし
材料……ホウレン草、人参、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



17.自家製梅干
材料……梅、人参、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。二年ほど寝かせて食べる。



18.三つ葉の味噌汁
材料……三つ葉、豆腐、薄揚げ、袷味噌、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



19.菜の花のおひたし
材料……菜の花、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



20.ヌタ葱
材料……葱、白味噌、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、日本酒、自然塩、醤油。



21.大蒜の醤油漬け
材料……大蒜、パセリ、昆布、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、溜まり醤油。半年ほど寝かせる。



22.胡瓜と茄子の三杯酢
材料……胡瓜、茄子、赤紫蘇、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



23.竹の子の胡麻油炒め
材料……竹の子、モヤシ、三つ葉、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。



24.イカの塩辛と青紫蘇
材料……イカ、青赤紫蘇、鰹節少々。
調味料……胡麻油、唐辛子、自然塩、醤油。



25.竹の子きんぴら
材料……竹の子、茄子、赤紫蘇、鰹節少々。
調味料……胡麻油、いりこ、自然塩、醤油。


●野草のパワーの菜食・ドクダミ
ドクダミの葉

 菜食としてのドクダミは、殆ど知られていない野草の「葉」と「根」の食餌法です。
 ドクダミの効用は、古くから知られる薬用効果がありましたが、その効用と、食し方はあまり知られていません。
 ドクダミは山野や田舎道や人家等の、ひっそりとした佇(たたずま)いに生息する植物です。一種独特の匂いがあり、茎の高さは20〜40cm程で、葉は約7cm程です。心臓型をした、この葉の薬用効果は大きく、腫物や切り傷によく利き、江戸時代や明治のはじめ、武術家の道場に庭には、よく栽培されていた植物です。

ドクダミの根

 また、ドクダミは「毒を矯める」あるいは「止める」ことから、江戸時代中頃からこの名称がついた植物です。この植物はドクダミ科の多年草で、雑草として各地に分布しています。茎は高さ15〜35cm。地下茎を延ばして広がります。葉は心臓形で、独特な悪臭を持ち、初夏、茎頂に、4枚の白色の苞ほうのある棒状の花序に淡黄色の小花を密生させます。全草を乾したものは生薬のしゆうさいで、消炎・利尿剤などとして用い、葉は腫物に貼布して有効です。
 江戸期の剣術などの道場の庭には、ドクダミが栽培され、刃物などの切り傷にもよく効き、一種の殺菌効果を持っています。別称、「ドクダメ」「十薬(じゆうやく)」などとも称しました。

天日で干して仕上げたドクダミ茶 乾燥させて漢方薬としてのドクダミ。

 葉と茎は、約半年ぐらいを日干しにした物を煎じて飲めば便秘に効果があり、また利尿効果も非常に優れています。更に蓄膿等の鼻内部の膿づまりには、生のドクダミの葉を日であぶり、これを鼻の穴に詰め込んでおくと、鼻詰まり等を治す効果があります。
 食べ方としては、根はキンピラにして食べると薬用効果が大きく、美味なる味を楽しめます。

●ドクダミの根の調理法
 材料……ドクダミの根、鰹節。
 調味料……醤油、黒砂糖少々、自然塩、日本酒、胡麻油。これをフライパンで炒めて好みの味にします。

●葉の調理法……おひたしにする食べ方は、ドクダミの葉を約一分ぐらい茹(ゆ)で、絞って水気をきり、鰹節に醤油をかけて食べます。また、胡麻油(ごま‐あぶら)で天麩羅(てんぷら)にして熱いうちに食べても美味しいのです。最初は癖(くせ)があるので、嫌な匂いが鼻につきますが慣れれば中々美味しい葉野菜です。