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────日本の連綿として続いてきた食文化に振り返る────
そもそも日本人は古代から、穀物菜食を伝統としてきた。しかし江戸時代に入ると、ヨーロッパ文化がオランダを通じて日本に持ち込まれ、やがて肉食の習慣が一部の富裕層で広まる。そして明治時代に入ると、食肉の需要は更に一般化し、牛鍋や鋤焼きと言った、肉料理が大衆に普及していく事になる。 これが肉食万能主義の始まりで、つい最近では、こうした考え方が主流になってした。そして欧米型の食生活のあり方や、そのスタイルが日本でも常識化され、多くの日本家庭では、生活様式や精神思考までが欧米化の影響を受けて、それが正しくて、理想的なスタイルだと錯覚を抱くようになった。 その結果、現代では、まったく過去には見れらなかった病気が蔓延(まんえん)し、難病・奇病を作り上げ、欧米一辺倒の食生活で、「五人に一人」という病人を作り出した。しかしこうした現象の中で、食肉万能主義を排して、穀物菜食に切り替える思想が世界的な規模で広がり始めている。 その一方で、「食べない贅沢」と言うものもある。 こう言う時代だからこそ、美味しい物を食べたいだけ食べるのと同様、少食で粗食・蔬菜の食生活を実践することで、食べたいだけ食べないという「慎む贅沢」もあるのだ。 昨今は食べ過ぎの害はよく言われているが、そうした医学的な観点は勿論のことであるが、もっと他の精神的および風流的指向の角度から、食に対して真剣に取り組んでもいいと思うのである。 例えば、玄米のお粥と梅干し一つだけの食事を、三十分も一時間も懸けて味わうという風流があっていいと思うのである。 果たしてこれは、油でぎらつく中華料理の大皿やローストビーフなどで彩りされたフランス料理と、さて、どちらが精神的には優雅であろうか。 この格差に気付けば、美食に興じて、すべての腸や骨を腐らせる毒の危険に接近することはなく、「ほどほど」にしておけば健康を害することはあるまい。 |
▲玄米 | ▲玄米雑穀(玄米60%を主体にした他の赤米、粟、黍、稗、麦、ハト麦など) |
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▲小豆 | ▲大豆 |
季節 | 旬 の 食 材 の 例 |
基礎体力がつく | 玄米等の胚芽食品は、胚芽にある粗蛋白や粗脂肪、更には外表部の食物繊維によって、腸内の有用微生物が増殖される。その為に胃腸を丈夫にし、食物成分に含まれるミネラルの作用によって血液を浄化する為、この結果として基礎体力がついてくる。 |
自律神経が安定する | 玄米菜食等を中心として、主食を小豆や大豆やその他の雑穀を混ぜる事で、ストレスに対する抵抗力がつく。こうした抵抗力がつけば、自律神経系の機能が健全化する為、自律神経の支配を受ける血管の機能が健全となる。血管の機能が健全となると言う事は、血管本来の弾力性が保持される為、高血圧や動脈硬化が予防できる。 また霊的にな、外邪や邪気による憑衣・憑霊現象から幽体や霊体を護る事が出来、精神障害に罹らないようになる。 |
便通が整う | 穀物や野菜には豊富な食物繊維が含まれていて、腸壁を刺戟し、便通を滑らかにする働きがある。したがって腸粘膜も健全になり、栄養分の取込みがスムーズに行なわれる為、栄養のバランスがとれて来る。 |
思考力が増す | ビタミンやミネラル等の有効微量成分が充分に補給される為、頭の働きが活発になり思考力や判断力が増し、「考える」という事が習慣づいて、痴呆症の予防になる。先見の明が増し、霊的には、「見通し」が良くなる。 |
消ガン作用を顕わす | 玄米菜食によって質の良い赤血球がつくられる為、血中に入り込んだ公害物質を排除する働きを顕わす。また血液の浄化を齎す為に、発ガンしにくい体質が得られると共に、ガンの治癒が促進される。更には体細胞組織に炎症を起りにくくし、腫瘍等の慢性炎症がある場合、これを解体する効果がある。 そして霊的波調が高くなる為、外邪や邪気に憑衣・憑霊されない霊的神性を持つ事が出来る。ガンは一種の憑衣現象である事を忘れてはならない。 |