尚道館少年部 1


西郷派大東流合気武術・尚道館

“質実剛健”を目指して



少年部指導:曽川 彩(尚道館指導員)

 尚道館少年部では、《質実剛健》を目指し、少年少女たちを指導しています。尚道館の高い天井を目指し、少年部の少年少女たちは、「青竹昇り」をします。自分の躰を操り、昇り・下りをします。
 健康で、何事にもへこたれない精神力を造る為には、まず基礎動作を養成し、持続性のある体躯を養うことです。

少年部恒例の稽古前の「青竹昇り」の鍛錬。
 人間は自分の体重を自分の両手両足で支える筋力がなければならない。
 《護身術》 で大事なことは、自分の体重を自分の力で支えられることである。また《緊急避難》で物を言うのは、こうした基礎動作の養成の有無にかかっている。

少年部の青竹昇り鍛錬。自分の体重を、自分で支えることは、最も大事な基礎鍛錬となる。へこられない精神力は、この単純動作から生まれる。 人間は自分への自信がある時に、最も輝いた瞬間を送ることが出来る。昇って下りて、また昇る。この単純な繰り返しで、自分への自信の集積が出来る。

【少年部の指導について】
 時代が渾沌とし、不穏な様相が漂っている現代社会は、子供といえども、自分の身は自分で護る心構えが必要です。そしてお子さんをお持ちのお父さんお母さんも、子供に一種の躾として、「我が身を護る大事」を教える必要があります。

 昨今の少年少女が非行に奔り、あるいは殺生事件に巻き込まれるといった、こうした背景の裏には、「人間の命の大切さ」を家庭で教えなくなった実情があります。

 私たち現代人は、大人も含めて、余りにも物質文明の恩恵に預かり過ぎて、「命の大切さ」を忘れ、精神性の大事なことに見向きもせず、物質欲ばかりを追い求めて来た事実があります。
 今こそ、人間本来の精神性を取り戻し、現代を力強く生きていく力が必要です。




募 集 対 象 ・ 稽 古 日 / 入 門 費 用
少年少女部(4歳幼児〜小・中学生)
・毎週火・土曜/PM6:00〜7:00
曜日選択可(中学生は6:30〜7:30)
入会金
月 謝
10,000円
(兄弟・姉妹割引でも、入会一回限り)
幼〜小学/5,000円
兄弟・姉妹割引
2人: 8,000円
3人:10,
000
中学生6,000円
の合気教室(3歳〜小学1年)
・毎週火・土曜/PM6:00〜7:00
    少年少女部と併設。
15,000円
(母子合わせて)
10,000円
(母子合わせて)


少年部正式入門に至るまでの流れ

拡大表示



少年部道衣・武具価格表

サイズ
身長
(cm)
上衣
下衣
セット(帯付)
価格
価格
価格
00号
120〜130
5,400円
3,000円
9,000円
0号
130〜140
5,600円
3,200円
9,300円
1号
140〜150
5,800円
3,200円
9,700円
2号
150〜160
6,300円
3,300円
10,300円
4歳〜小・中学生

少年用腕節棍(わんせつこん)
(腕節棍と袋込み価格)3,600円
尚道館少年部の腕節棍の稽古風景



小学校高学年・中学生用・女子合気袴

サイズ
身長
(cm)
紐下
価格
21号
140〜145
80
11,300円
22号
145〜155
83
11,300円
23号
155〜160
87
11,900円
24号
160〜165
90
12,500円
袴腰板・紋入
西郷派合気袴(紺) テトロン1000
(西郷派大東流腰板紋・姓名の金茶刺繍入り)
 【少年少女部昇級審査と色帯階級】
 尚道館少年部では、毎月一回第一日曜日に昇級審査を行い、合格者に対し、色帯の授与を行っております。色帯は、第壱級=、第弐級=、第参級=、第四級=、第五級=、第六級=、第七級=、第八級=(姓・刺繍入り)
テトロン1000合気袴
女子の場合、茶・緑・黄の各帯は白ライン入。
小学校高学年女子
袴の着用について
 西郷派大東流は古式の殿中作法に則り、有級者ならびに小学校高学年女子に対し、袴の着用を許可しています。男子の場合は参級の茶帯から、女子の場合は小学校高学年(5・6年生または第四級以上の有級者)並びに中学生に限り、入門後、3ヵ月を超えた女子に、袴の着用を認めています。



西郷派大東流・少年部色帯
第五級=、第六級=、第七級=、第八級=
第壱級=、第弐級=、第参級=、第四級=
有級資格の中学女子
女子の場合、茶・緑・黄の各帯は白ライン入。



●なぜ護身術が必要か

 いつの時代でも、どんな社会でも、「弱者の無力に付け込んで、自分の欲望を満たそうとするハレンチな輩(やから)はいるものである」ということを、まず認識することが必要です。今日の時代は、不穏と混沌を呈し、先行きが見えません。また、性格粗暴者や、精神異常者が急増している今日、自分の命は自分で護ると言う心掛けが大切です。

 また、全く落ち度のない子供の命が狙われ、無慙(むざん)に殺されると言う現実が、私たちの眼の前に横たわっています。性格粗暴者や性格異常者、残虐な変質者やストーカー。このような無頼の人間に対し、自分の生命を守る為に、万一に場合を想定して護身術を知っておくことは必要です。

 しかし、自分の生命、財産、自由を奪われない為には、まず、第一に危険を予知し、こうしたところには近づかない事です。
 第二に、平素から隙(すき)を作らず、他人から付け入られないことです。
 第三に、万一こうした場面に遭遇した時、労せずして命を護る術を身に付けておき、臨機応変に危険を回避する事です。

 こうした心掛けを常日頃から心掛け、少年少女時代に命の大切さを学び、そして養い、成人に至る迄の人間形成を行っていく事が、特にこの時代には必要なのです。
 隙を作らない普段の心構え。相手に付け入れられない、心の気配り。そして「命の大切さ」「弱者に対しての思いやり」などを、教え、学ぶと言うのが、尚道館少年部のモットーです。

静坐を通じて忍耐を養う。