赤血球が食べ物によって造り出され、やがてそれが白血球へと変化し、白血球が体細胞へと変化するという分化構造が以上の説明でお解り頂いたと思います。
この基本構造を更に詳しく述べると、第一段階は「食」であり、食べ物が消化されることによって腸壁部の腸絨毛で一旦ここで赤血球母細胞が作り出され、その母細胞内から放出されて血管内部に送り出された赤血球は、躰全体を循環して体細胞へと変化する過程に入ります。
第二段階は「血」であり、組織細胞に辿り着いた赤血球や白血球は「分化」という変化・発展の段階に入り、まずは周辺の体細胞から強力な影響を受けて誘導され、その場が肝臓ならば肝細胞へ、腎臓なら腎細胞へ、脳なら脳細胞へと周囲の環境に順応して分化を遂げていきます。
第三段階では「体細胞」への発展で、破壊された体細胞の肩代りをしたり、壊れた組織の修復をしたり、このようにして血球から作り出された体細胞が生体を造り上げるという構造に至ります。
そして重要なことは、現代医学や生物学が、今日、教科書で教えているような「細胞分裂は一切起こっていない」ということです。
こうしたプロセスを更に繰り返しますと、食物が取り込まれて腸内に入り、腸絨毛より吸収されて赤血球母細胞ができ、母細胞は赤血球を放出して血管内を駆け巡り、本体である内臓や筋肉、骨や皮膚という組織器官を構成し、それが体細胞へと発展するというのが生体のメカニズムです。
つまり「肉体は食の化身である」という真理が蘇り、「食の世界」イコール「血液の世界」と言う図式が成り立ち、「血液の世界」イコール「体細胞の世界」という構造式につながります。
したがって躰の素材は「食」ということになり、食生活次第で健康も不健康も同時に内包されているということになります。
これを考えていくと、現世の様々な不幸現象は総て「食の世界の狂い」から生じているという結論が導き出されます。 |
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