現代人の霊体対肉体の分離比は、常人で「1対9」比率で、肉常習者は更にこの比率が肉体の方に片寄り、実態は快楽主義に溺れて淫獣化しています。そしてこうした警鐘に気付く人は、以外と少ないようです。
したがって男女の快楽遊戯は益々エスカレートし、肉食主義がもたらした異常性欲と早熟による生体破壊は、不倫や少年少女の援助交際に発展し、巷には愛欲にかこつけた男女の性器のみを目的にした肉欲主義が流行の最先端を走ることになります。
これも偏に、血液を汚し、脳細胞を家畜化・動物化した元凶といえましょう。
一方で、等しく中流と位置付けられる層の中には、生活必需品をクレジットカードで購入するという生活スタイルが定着し、この階級の人は、クレジットカードで買物をし、その元本と利息を払うために働き、大ローンで建てたマイホームのローンや自家用車のローンを払うために働くといった、借金漬けの現実が生まれました。
こうした中、この層の親子関係は、親が子供に向かって、「一生懸命に勉強して、学校でいい成績をとり、一流大学を出て、安定した一部上場の大企業か、公務員としてキャリア官僚などの安定した職業に就きなさい」と叱咤激励します。
そのため、親は子供に対して将来の投資として、教育ローンを組みます。
しかしこうした親は、その一方で資本主義市場経済の金融の仕組や、貸借対照表や損益計算書の見方もしらず、また金銭という経済相互の関係すら、これまでに一度も考えてみた事がないという、金銭については全くの素人です。
がむしゃらに子供のために働き続け、善良な市民として定められた税金を払い、自分の勤める会社のために働き、銀行ローンを払うために働き、自分のためには全く働いていないというおかしな現象が起こっています。
そして、今でも中流意識層の中には、「学校でいい成績をとって、一流大学に入学し、安定したいい仕事を見つける」という、時代遅れの考え方に固執しています。
そのために、「お金への執着や拝金主義に走ることは、悪の権化だ」という吹聴を子供にし、単純に金銭への否定を繰り返します。
こうした否定意識が、中流階級には着いて回り、いつも借金に追われて、借金漬けになっている理由が、ここにあります。
また金融という経済が、生き物であるということも知らず、学校教育で習った学問的な知識や専門的な技術だけを相手にして、知らず知らずの間に、死ぬまで働き続ける「ラットレース」に参加させられていることにも気付きません。
つまり中流意識を持つ大半以上の人は、一応安定した職業に就きながらも、その背後では金銭に関して苦労しているという側面があります。
これは国家についても、同じことが言えます。
今、日本国家は財政難について苦しんでいる状態にあります。そしてこの国家を運営している頭脳の部分は、国家一種を合格したキャリア官僚という秀才集団が陣取っているのですが、彼等は一流大学で最高の教育を受け、学業成績も上位に位置した人でありながら、お金そのものについては深く研究しなかったために、財政難で苦しんでいる現状を立て直すことが出来ません。
また、資本主義市場経済が、既に崩壊に向けて動き出していることに全く気付きません。キャリア官僚の多くは、ただ自分の保身が第一であり、人民のために働く、あるいは国民の利益のために働くという意識が薄いようです。
これはこの資本主義経済が、十分に機能しなくなったということを如実に現わした現象と言えます。
またこれは、一つの文明が終焉を迎え、また新たな、次の時代進化が起こっているということを意味します。それは人類の霊的進化の幕開けとも思われます。
今、人類は最終進化の時を迎えたと言えましょう。
そして進化の形が、半身半霊体であることは疑う余地もありません。
大東流霊的食養道では、食改革を通じて血液の浄血を実践し、その究極の目的は、霊体対肉体の分離比が「5:5」という半身半霊体の体躯を目指します。 |
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