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日本伝統の食文化を迷信と決め付ける、
現代栄養学の迷信 |
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味噌、醤油、納豆など、こうした日本伝統の発酵食品は、世界一優れた健胃・整腸食品です。
健胃・整腸食品の特徴は、カビやバクテリアの働きを最大限に活用したもので、現代栄養学が決め付ける、「胃癌の原因は、カビや発酵食品が悪者らしい」という仮説は成り立たないことになります。
逆の面から見て、胃癌防止になり、腸癌の発生を抑えることから、治癒促進のためには大いに摂取したい食品です。
また現代栄養学の言う、「漬物や塩魚の食べ過ぎで、塩分を多く摂り過ぎている」という指摘は、「塩分」という概念を「塩そのもの」に置いていることで、塩が悪者視されていますが、こうした早計な認識は改めなければなりません。
そして「塩」と名の付くものには、自然塩と、塩化ナトリウムの塊である精製塩との区別をはっきりつけなければなりません。
塩化ナトリウムは、化学式Naclで、水によく溶ける無色の立方晶系結晶で、食塩の主成分をなしています。
精製塩はイオン交換樹脂法という方法で作られ、イオン交換を行う不溶性の合成樹脂を指します。ある種の物質を塩類の水溶液と接触させた場合、この物質中のイオンと、水溶液中の同符号イオンとが入れかわる現象を利用したもので、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂があります。利用法としては、硬水軟化・純水製造・製塩・金属回収・薬品精製など用途が広く、一般家庭の食卓に上がっている「食塩」という塩も、この方法によって作られています。したがって99.99%が塩化ナトリウムです。
一方、自然塩は海水から摂取された塩で、塩化ナトリウムの含有量は、海水中では約2.8%であり、他はミネラル分が多く含まれています。
こうしたミネラルが多く含有されている自然塩ならば、全身の組織細胞を賦活する働きがあり、病気に対しての抵抗力を高め、胃腸の消化力を高めます。
昨今は男女のホルモンバランスが崩れ、男の女性化、女の男性化が現われている陰性傾向の現代の日本人の精神と肉体は、体質改善策として、もっと体質を陽性化することが、基礎体力を作る上での基盤となります。
こうした自然塩であるならば、むしろ不足しないように十分に摂ることが大事なことです。
したがって躰には有害な塩分並びに肉食品や化学調味料は、一切止めて自然塩と、脂の廻りきっていない魚介類や、それに準ずる加工食品(天火に干すなどの第一次加工のみ)、塩化ナトリウム含有量の少ない漬物類を適量に食することが望ましいのです。
また、「魚加工食品から二級アミンが摂取される」というデータを現代栄養学は挙げますが、これは加工法に問題があり、一旦加工した魚を味醂漬けにしたり、味醂乾しにしたり、その他のタレに浸して甘味を増すために用いられた調味が問題であって、魚加工食品そのものは、直接の原因になっていません。
味醂は、蒸した糯米(もちごめ)と米麹(こめこうじ)とを、焼酎またはアルコールに混和して醸造し、滓(かす)をしぼりとった酒のことです。甘味料として料理などで使われますが、白砂糖とよく溶解するため、こうした調味料は、人体には適当であるといえません。
魚加工食品でも、第一次加工のものと、第二次加工のものとがあり、第二次加工まで進んだ食品は有害なものが多いので、幾ら魚加工食品と言っても注意する必要があります。
躰に適当なのは第一次加工の、新鮮な丸干しや塩焼きイワシなどであり、魚全体が総て食べられる小魚で、こうした小型のものは貴重なミネラルが含まれていて、胃腸には有益な食品と言えるでしょう。 |
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