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●現代栄養学が齎した動蛋白信仰とその弊害

 《癒しの杜の会》では、これまで誘導催眠的に動蛋白信仰に陥っている人々の魂を、もとの清浄化に戻すということを目的に、「玄米正食穀物主義」に置いた食思想の活動を展開しています。
 この活動が広まれば、これまでの不幸現象の半分以上は消滅してしまうのです。

 その実情を上げてみますと、次のようになります。

 
霊的食養道を実行すると
1. 病気をしない躰。また病気をに罹らない躰。仮に、病気に一時的になっても、それを直ぐに回復できる躰。

 現代は種々の難病・奇病が蔓延(まんえん)し、それはあたかも業病化の傾向を辿っている。業病(ごうびょう)とは、人間を構成する原点である魂が病む病気である。こうした病気が、様々な不幸現象を作り出し、その真っ只中に現代人は身を置いていることを忘れてはならない。その為に一旦病気になると、病気は長引き、一旦回復しても、再び旧(もと)の木阿弥(もくあみ)に戻るという悪循環を繰り返している。その元凶は人体の化身である、「食物の選択」に誤りがあるからである。
2. 運・不運に左右されない、また方位・方角に左右されない安定した運勢。

 人は、幸せになりたい、金持になりたい、多くの取り巻に傅(かしず)かれたい、豪邸に棲(す)みたい、高級車を乗り回したい、権力の座に着きたい、良き伴侶と巡り会いたい、恋愛運を常に我が手中にしたい等と飽くなき欲望に奔走する。しかし、それは幻想に過ぎない。これは上下の軸に添って、輪廻する一時的な、有頂天の世界の幻である。栄枯盛衰の原点はここにあり、人はこの現実から逃れることが出来ない。
 こうしたものを追いかけたとしても、真の幸福は得ることが出来ず、人生を喜怒哀楽の坩堝(るつぼ)に閉じ込め、一喜一憂の人生に振り回されることになる。
 霊的に言って、こうした運・不運にも左右されない霊的構造を持ち、霊的神性を養うことが大事である。
3. 安易にバイオリズム(浮沈の波動)に支配されない生命体の育成。

 人体には波動があり、それは周波数となって振幅を作り、上下・高低の波を作る。体調の好・不調もこの波に左右される。そしてこの波は、不調であればある程、その上下・高低の波の振幅巾は大きくなり、波調が粗くなる。
 また粗くなるばかりでなく、浮沈の差が大きくなり、一旦沈むと、中々浮き上がれなくなるという現象を招く。こうした元凶に陥らない為には、食事法(食餌法)を改善し、食養道を全うしなければならない。
 更に、人体は生体(肉体)だけでなく、命体(霊体)も併せ持っていることを知らなければならない。そして、両者を結び付けているのが幽体という「心」の領域の存在である。
4. 血液がサラサラで、スタミナのある忍耐力。

 人間の行動原理は、まずスタミナがものを言い、行動力と根気が次に続く。そしてスタミナを維持できる条件としては、血液がサラサラという状態である。
ちなみに血液がサラサラとは、生理的中性(弱アルカリ性)で、その結合率はPH7で80%、PH8で100%でフィチン酸の結合能力のアルカリ性下でのみ、この条件が得られる。つまり抗癌物質の生成が行われ、ガンに罹(かか)らない体質を作ることが出来る。これを「浄血」と謂う。
5. 異常性欲が起らない。更には、毅然(きぜん)とした態度、並びに冷静な判断力の持てる思考。

 肉食は霊的神性の波調を乱すばかりでなく、波調自体の振幅を大きくして、もともと密だった波調を粗くする。波調が粗くなれば、霊的神性が曇らされて野獣化に趨(はし)り、淫獣と化し、異常性欲が起こり、その排泄に向かって、男女は不倫という不幸現象に陥る。そしてその性愛は、スポーツ的になり、遊戯的になり、享楽的になり、愛液を浪費する愚を重ねて行くことになる。
 また当然の如く、短命となります。これは肉食に由来していると考えられます。
肉食を常食としている人が、概して短命なのは、それを食することによって内臓機能の老化が早まるからである。早熟という現象は、食の乱れで性感覚が狂わされ、異常性欲現象と見ることが出来る。
 まず、異常性欲現象は肉常食者に多く起こる。食肉の分解によって生じた強酸類は、まず、血液を酸毒化する。次にこの酸毒化により、代謝機能を根底から狂わし、性的な病的興奮や深刻な排泄障害を起こる。

 昨今、水面下で徐々に増え続ける、男性の前立腺癌、睾丸癌、陰茎癌(包茎で恥垢が原因。この癌が進行すると陰茎切断だけでなく、男根、睾丸、鼠径部のリンパ節まで切除する事態を招く。尿道口は会陰部に新たに作られ、ホルモンバランス崩れる現象を起こす。また睾丸がないために女性化が起こる)や、女性の子宮筋腫等は肉の常食者に多く、その他、心筋梗塞、狭心症、肝炎、腎炎などの疾病に罹り易くなる。
 性格的に切れ易い若者は、肉常食者で、興奮や頭重感に襲われ、既に思考的にも精神障害が起こっている。こうした現象は、食肉に含まれる興奮性物質(プリン塩基)が吸収され、肉の蛋白質が分解されて毒素が発生した為である。
 こうした毒素が増えると、心身ともに根気が無い状態に陥り、酸毒思考に陥る。老廃物の体内充満で、肉体的にも精神的にも疲労し易くなり、この疲労から、じっくり考えることが面倒になってくる。考え方が単純になり、皮相的な物の見方しかできなくなる。現代社会の元凶は、ここにあるといっても過言ではない。
 食肉に含まれる動物性脂肪は、血液中に過剰な酸化物質を蔓延こらせ、こうした酸類は、性腺を刺激して、異常な性的興奮状態を長引かせる。
 昨今の若者が早熟状態にあるのは、動物性脂肪が原因で「早熟」イコール「早老」という図式が浮き彫りになってきている。
6. 霊的に優れた勘(かん)を持ち、事前に起る事をキャッチできる近未来予知能力の育成。

 いくら、実戦空手の猛者でも、あるいは格闘技のチャンピオンでも、自動小銃を持った一兵卒には叶わないし、また原水爆投下の戦場では、業火(ごうか)に焼かれて、生命を維持することすら出来ない。更には、自分の乗った飛行機や、大量鉄道輸送の交通機関等が故障したり、事故を起こした場合、果たしてこうした非日常的な現実に生き残る事が出来るか、否か、ということが問われる。そして飛行機の場合は、99%が絶望的であろうと推測される。また、新幹線等の超高速な鉄道交通が事故に遭遇した場合も、飛行機事故に準ずる大惨事が予想される。
 災いは、一見安全と思われ、自分とは関係ない、起る筈がない、と安易に思われているところに、集中していることも忘れてはならない。
 したがって、こうした事前に起る近未来の危機に対して、予知できる「第六感」の予知能力開発の霊的感覚が必要になってくる。

 こうした感覚を養う為には、穀類菜食主義であるか、肉食主義であるかという、食性の違いで次元が異なる。予知能力が低ければ、近未来に起こりうる事件は感知できず、高ければ、これを事前にキャっすることが出来る。
 霊的感覚は食物と密接な関係があり、肉食や乳性食品主体の欧米式食生活は、生命体の波調(波長)が粗くなり、鈍感になる。逆に、穀物菜食・植物性食品主体の食生活では、波調が細かくなり、霊的神性が高まる。したがって霊的神性が高い人だけが、近未来の予知能力を持つ事が出来る。
 古人はこうした感性から、「勘」を養い、近未来に起こりうる出来事や事件を見通したり、事象に対して、常に見通しを立てていたのである。
7. 暑さ寒さに強い体躯。夏は冷房無し、冬は暖房無しの強靱な体躯。

 現代人の畸形(きけい)部分は、代謝機能が狂わされている四季を知らない体躯に由来している。こうした現象は、既に三代前の祖父母の生活様式の誤りから起こり、それに輪を掛けたのが、昨今の食生活の欧米化という元凶である。
 この元凶は現代人を、人間として益々弱くしている。飢えにも、暑さにも、寒さにも弱くなってしまったのが、現代人の実態である。

 日本人は昭和三十年代後半から四十年にかけて、高度成長の波に乗り、急速に衣食住が豊かになり、住環境の快適化と共に、一方において日本人の体質を劣弱化させ、弱い体躯へと退化させた。エアコンの利いた住居、農薬や合成着色添加物等で汚染された加工食品やインスタント食品、更には思考能力を蝕み、低下させるジャンクフード。そしてこれらを当り前のように常食とする、現代人の不自然・不規則な食生活。
 自然から逸脱してしまった生活習慣が蔓延した為か、国民の健康状態は、一億総半病人とまで極論される情けない状態に追い込まれた。

 さて、人類の歴史を考察して見ると、その進化の過程には、その大半が飢餓で苦しむ歴史であったことが分かる。毎日、三度三度腹一杯好きなものが食べられると言う時代が到来したのは、つい近年のことである。鯖(さば)読みして大目に見ても、戦後の昭和三十年後半の頃からではなかっただろうか。

 それ以前の、私達の先祖は屡々(しばしば)ひもじい思いに悩まされ、苦しめられてきた。戦中並びに終戦直後の食糧難は、数十万年前の氷河期時代の食糧難の如きの苦しみを彷彿とさせる。この時代、人々が食糧にありつけるのは貴重な獲物が採れた時だけであり、この時だけが栄養補給のチャンスであった。
 この時代の人々は、何日間も漸減食期間(食べ物が口に入らない期間)が長くなり、半断食の状態が続き、この場合、食べたもの(澱粉や糖分)は、消化吸収されて血中のブドウ糖になるが、食糧が何日間も入らず、漸減食期間が長くなると、その期間中は体内に蓄えてあった蛋白質や脂肪を分解し、これを血糖に変換して、血糖値を維持するという人体構造を持っていた。
 本来、人体における血中のブドウ糖は、二つの経路から生産されていた。
 つまり食べ物が入らない場合、体内の蛋白質や脂肪を分解し、これを血糖に変換する回路と、食べ物が入った場合、血糖値は口から入った栄養分によって補給するという回路で、時と場合に応じて、自由にスイッチが切り替わる構造を持っていたのである。

 ところが昨今のように食糧や食材が豊かになり、飽食の時代の継続と持て囃されている今日、朝から晩まで三食だけでは飽き足らず、一日四食が常識化する中で、間食を挟み、日に四度も五度も栄養分を補給している状態が続けば、回路のスイッチは、口からの栄養分の方に入りぱなしになり、体内に蓄えてあった蛋白質や脂肪から血糖を作る働きは、通常、必要ないことになり、やがて働かない状態になってしまった。即ち、体内の貯蔵庫から血糖を作り出す方のスイッチが錆び付いて、機能を失って退化したのである。
 現代人は、このスイッチの錆び付いた状態と言えよう。
 そして現在のように飽食に浮かれ、マスコミ操作によって、猫も杓子(しゃくし)もグルメに踊らされている現実は、過食を促進させて、血糖を作り出す機能が退化した構造と言えるのである。

 戦中や終戦直後の日本の病院は、今日と違って閑散としたものであった。ところが今日の病院はどうであろうか。いつも多くの患者で溢れ、難病・奇病を抱えて押し寄せているではないか。
 それに伴って、現代人の体躯は確実に劣弱化し、暑さ寒さに弱くなったというのも、衣服の機能ばかりでなく、食餌法と、食そのものの乱れに起因がある。
8. 粗衣小食、そして粗食の仙人食(玄米穀物菜食による粗食・少食)で充分な労働のできる生命体。

 肉はスタミナの元と言うのは、現代栄養学がつくり出した、事実無根の学説である。
スタミナが補給される条件としては、生理的中性であり、弱アルカリ性に限っての条件下でのみ、可能であり、酸性食品である食肉にスタミナ補給の力は持たない。スタミナの欠如は「塩分不足」から起るもので、いくら肉を食べても、血液をドロドロにするだけで、その補給源にはならないのである。

 ちなみに「塩分不足」とは、ミネラルを含んだ自然塩の不足であり、塩化ナトリウムが99.99%含まれる白色精製塩(イオン交換樹脂法で作られている)ではない。この一般に売られている白色精製塩は、三白癌(さんぱくがん/白砂糖、白米、精白塩、それに現代では白パン)の一種であり、百害あって一利なしということを肝に命ずるべきである。
9. 牛乳神話の大ウソ。

 これを信じて疑わない人は、現代医学や現代栄養学を信奉する人達で、日本人の多くはこの大ウソに翻弄(ほんろう)されている。牛乳神話は、マスコミ操作の繰り返しの洗脳で、庶民はまんまと集団催眠術にかけられてしまった。牛乳でカルシウムが摂取され、骨太になると言うのは、現代栄養学がでっち上げた大ウソである。
10. 朝食抜きの軽やかな躰、食料節約の省エネ体躯。

 空腹に強い仙人食で、充分に仕事をこなし、楽しい食生活、楽しい軽快な人生が送れる。それは食を乱さず、慎む事から始まる。
 かつてベトナム戦争で、勝利した国は、肉食至上主義・コカイン至上主義のアメリカではなく、実は、アメリカが侮蔑の対象として憚からなかったベトナムである。
 彼等は、最も原始的な武器で闘い、アメリカ陸軍特殊部隊(通称グリーンベレー)をマレー半島から駆逐し、旧式のソ連製武器で、B52戦略爆撃機を撃墜した。また、彼等は貧しさ故に肉食主義者ではなかった。そして、ハンバーガーとコカ・コーラがなければ戦えないとしたアメリカは、約15年の長きに亙り、毎年250万ドルの巨額な戦費を投入して敗れた。
 ペンタゴンの推定した、ベトナム戦争開始前の「一週間でけりをつける」という予測は、見事に外れ、アメリカの介入したベトナム戦争は長期化の様相を呈した。
戦争が、単に体格や体力、栄養事情から勝ち負けをもたらすという神話は、実は、欧米の白人の理論によって導かれた机上の空論だったのである。

 昨今、現代医学や現代栄養学は、「朝食抜き」を危険な生活態度と批判している。
その根拠に上がっているのが、「朝食をしっかり摂ることによって、その日の一日のエネルギーが作られる」という考えであるが、「今日一日のエネルギー」は、既に昨晩の夕食によって作られているのであり、朝食べた物が、その日の一日のエネルギーを作っているのではない。
 したがって「一日のエネルギー源は朝食から」というのはウソえである。
最近は多忙や朝寝坊の為に朝食抜きの人が増えています。そして、朝食抜きという現象は、朝は食欲が無い、時間がない、家人が食事の用意をしてくれない等と理由は様々であるが、いずれも朝食抜きで差し支えないから、こうした事が習慣化されているので、最も積極的な人は、「朝食は食べずに、青汁や野菜ジュースのみの方が調子がいい」という人も結構多いようである。これは健康法から言っても、好ましい状態と言えよう。
ところが現代栄養学は、これを悪い傾向と断言し、「一日のエネルギー源は朝食から」という暴言を庶民に押し付けて憚らない。こうした暴言は、機械や自動車に人体を喩え、生命体の本質を見失ったところに間違いがある。これこそが生命を無視した短絡的な発想と言えよう。
 車等の機械ならば、ガソリンを入れて、燃料タンクを満タンにした時点で直ぐに働き始めるメカニズムになっているが、人体では食べたものが七時間から八時間以上経たないとエネルギー化しない。このエネルギー化を実行する為には、複雑な物質代謝系の過程を経て、はじめて食糧はエネルギーに変換されるのである。
 したがって朝食時に食べたものが、即、その日の活動源になるということはありえない。今日一日のエネルギーは、既に昨晩摂取した食糧によって、ちゃんと準備されているのである。
 これを、生体を以て説明するならば、その生理機能は「同化作用」と「異化作用」に委ねられる。これは互いに全く相反する作用を有し、その働きも相反している。

 同化作用は生体物質を合成し、エネルギーを貯蓄する働きがあるのに対し、異化作用は生体物質を分解し、エネルギーを消費して解放して行くものなのである。また、この相互の作用は昼と夜で切り替わる。夕方から暁方までの夜間においては同化作用が優勢になり、暁方から日中は異化作用が優勢になる。
 これを単的に説明するならば、食事と睡眠が同化作用であり、排泄と活動が異化作用の営みである。

 夜が明け、朝になって、まず最初は排泄時間であるこの時間に、朝食を摂るということは、排泄をスムーズに行うことを疎外する。こうした時間帯に食事を摂るということは排便反射にブレーキをかけ、便秘の要因をつくる。
 むしろ排泄時間には食事を摂らず、植物性の野菜ジュース等が効果的であり、こうした飲み物で胃袋を刺激する事の方が、排便反射を多いに高めるのである。したがって朝食を抜いた方が良いと言う根拠は、生体の異化作用を根拠があるからでる。
 そして同化作用は、食事をすることによって、心身の緊張感がほぐれ、リラックスした状態からやがて眠りに就く。睡眠中に同化作用が完了するのでる。

 また翌朝眼を覚まし、暫くすると同化作用は異化作用に切り替わる。この時間帯は排泄タイムであるから、大腸内の不要物を排泄し、身軽にしなければならない。そしてその日の一日のエネルギーは、昨日に作られたものを遣って、存分に活動が行われる。
 この事から、人間の食事は一日二食が最も理想的なものとなる。
 一日二食の食生活は過食を防ぎ、摂取した食べ物の代謝が、より効果的に運用される食習慣を身に着けさせてくれる。
 「朝食抜きの一日二食」は、体質改善の重要なポイントの要素の一つである。したがって一日三食より二食、二食より一食と食事回数を減らす程、内臓にかかる負担は少なくなり、全体の食事の総量も少なくなる。無理をせずに楽々と「節食」が実現でき、経済的でもある。

 現代栄養学は、戦後日本に齎(もたら)されたアメリカの機械理論です。しかしこの理論も、その本家自身が否定を始め、誤っていたことを認め始めています。
 ところが日本ではどうでしょうか。この誤った理論に、信憑性と正当性を持たせ、有識者らの権威を引っ張り出して、枝葉末節な理論を唱え、食品企業と結託して、いい加減なこじつけとともに、庶民に食の大量消費を促している現実があるので、私たちは栄養学の権威筋の言葉に注意をし、安易に信じ込まないことです。