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みそぎ祓いとしての断食

 文明が発達した時代、文明の中に生きる現代人は「文明」という贅肉を見に纏ったために、それだけ軟弱になってしまった。その側面に過食という現象があり、これが飽食の時代を象徴している。その一方で、それはそのまま生活習慣病に結びついてしまった。
 人間の持つ口の卑しさの習性は、いつしか「美味しい物をどれだけ沢山食べられるか」の、この種の食文化に変化し、結局それは病んだ肉体を出現させただけであった。

 美味しい物と聴けば、行列のできる店で長蛇の列を作る。金さえ出せば手に入らない物は無い時代、現代人の多くは食道楽に明け暮れる。美味いものと聞いただけで線利の道も何の其の……。
 物質と文明が現代を食傷に時代に造り変えたのである。食べ過ぎの害を出現させたのである。

 作用と反作用……。
 この世の現象である。作用に対し、何の代償も払わずに済まされないのである。
 現代こそ、反作用の現象が生活習慣病から起こる不摂生の上に顕われている。しかし、この危険を報せるシグナルに気付く人は少ないようだ。
 「ほどほど」というのを忘れてしまったのが、現代という時代なのである。
 『菜根譚』はいう。
 「口当たりのいい珍味は、すべての腸を痛め、骨を腐らせる毒薬である。ほどほどにしないと、健康を損なう。快適な愉しみは、いずれも身を亡ぼし、徳を失う原因である。ほどほどにしないと、悔いを残す」
 この忠告に、果たしてどれだけの人が耳を傾けるだろうか。



─────断食にあたりのご注意─────

 断食をするには、始める前に“間違った断食観”を一掃しなければなりません。
 まず改めるべきは、過食や大食いの大食漢による食生活の認識です。断食は遣れば、誰でも出来ると言うものではありません。遣っても出来ない人もいます。
 断食をするためには「正しい断食観」をもつ必要があります。
 一つに、咀嚼の練習をすることです。
 過食をしていて、断食をすれば肥満も大食いも治ると安易に考えている人がおりますが、危険な考え方と言えます。まず始めるにあたり、食事の基本である咀嚼法を正しく練習する必要があります。
 要するに「噛み方」である。食べ物を噛むという行為です。

 過食は咀嚼回数が少ないために大食いになります。そのため肥って、栄養過多の肥満体になるか、あるいは途中で吐き出して拒食症に陥り、体力が喪われて痩せます。
 こういう腹を、食べても食べても満足しない「どんぶり腹」といいます。

 過食の習慣のある人は、幾ら最初から断食しても無理です。この習慣を改めない限り、断食は逆効果でしょう。
 先ずは咀嚼法の練習が必要です。食生活に柔らかい食べ物を取り込み、口当たりのいいものばかりを食べていると考えられます。
 柔らかく、口当たりがよく、咀嚼回数が少なければ、幾らでも入り、肥満体になるか、あるいは胃下垂になって、人生を棒に振る人が少なくないようです。
 正しい咀嚼法は、一口ごとに50回程度を確りと噛むということです。よく噛むことで、脳の満腹中枢に刺戟を与え、食べ過ぎや満腹の信号を伝えるためです。

 飽食の時代、断食は食べない贅沢を知るための、人間の残された唯一の手段です。この意味は理解できなければ、断食をしても烈しい餓鬼感に襲われます。そのために普段から定期的に「空腹トレーニング」をして少食に馴れ、また少食で満足する体質を養い、併せて心の鍛錬もしておくべきです。
 美味いものと聞いたら何処でも行き、行列のできる店先に並ぶなどの美食に誘惑されるような心構えでは、断食をしても逆効果で、終了後のリバウンドに悩まされ、以前より更に悪い心身状態になります。
 失敗例として、断食を一週間ほど実行して体調が狂ったとか、逆に大食いの癖がついたとか、意志薄弱になったなどは、断食の悪影響で、既に精神に支障を来たしていることになります。この愚を踏まないためには、断食をするのに充分な計画を立て、準備をしておくと言うことが大切です。断食の失敗例は、充分な準備期間を整えなかったことに起因します。
 まず断食をするには、準備段階は徹底的に正しく厳守しなければなりません。

 例えば、一週間の断食をするには、その前後に三倍の「漸減期間」を設けることが大事です。一週間のプランで断食をする場合、その前の三週間が漸減期間に入り、徐々に減らして行く体質造りをしますし、断食終了後も三週間かけて、食事をもとの普通食に戻すためのトレーニングが必要です。いずれも「徐々に、ゆっくり」ということが大事です。
 これを無視して行うと、大事故に繋がる恐れがありまた、意志の弱い人は「心法」による心の鍛錬をして、途中で挫ける性格をある程度矯正しておく必要があります。断食をするためには、経験者から学ぶことも必要ですし、また心を鍛えるトレーニングをしておかねばなりません。生半可な安易な考えで断食をすることは禁物。間違いなく命取り。
 誰にでも断食することは簡単に出来ますが、断食する始めの期間と断食期間が終了して、その後の餓鬼感に襲われる方が大きな問題なのです。
 これを克服で着ない人が断食をしても全くの逆効果。そして危険!
 まずは一口ごとに50回程度噛むこと。
 『ひふみの咀嚼法』を心得るべきです。

 三大心得は、よく噛んで食べる咀嚼法の徹底と、普段からの空腹トレーニングです。更に、肉や乳製品などの常食を止める。肉類は一種の麻薬のようなもので、人間は誰でも肉を食べれば大半の人が美味しいと感じます。つまり、その「美味しい」が、そもそも心を誘惑する麻薬成分です。食べれば食べるほど、もっと肉は欲しくなります。沢山食べたくなります。これこそ肉に誘惑される麻薬成分の最たるものと言えましょう。
 普段から空腹トレーニングをしておいて、玄米穀物菜食、そして蔬菜を楽しむ心構えを養っておくべきです。
 分りきった、しかも誰も、安易に見逃してしまう普段の常識。現代人はこの常識が中々理解できないようです。


 ご忠告までに、自分一人の我流断食は危険です。


●断食すると胃腸の悪い人やその他の病気が治る仕組み

 人間の躰には、食物を「消化する働き」と、これを「吸収する働き」と、吸収されたものを「燃焼する働き」と、更には燃焼された残りカスを「排泄する働き」の四つがあります。
 しかし断食をすると「消化」と「吸収」の働きが不要になり、後に残る「燃焼」と「排泄」のみが残されます。口から食物を入れる事を休みますから、体内にあった余分な脂肪分やタンパク質や、日頃は体内に止まって燃焼できなかった老廃物を排泄し出します。
 排泄される多くの老廃物は、組織や細胞内の腐敗菌や病毒素であり、これを悉々(ことごと)く燃焼し、排泄してしまいます。これは体内を掃除する禊(みそぎ)ですから、躰は洗心浄体となり、清浄無垢な躰になります。

 断食をすると、体内の赤血球の活動は盛んになり、断食をして約二週間目ほどが、その活動においても、その数においても最高頂になる事が確認されています。更に、余分な贅肉や、脂肪や宿便と言ったものを体外へ排泄し、病毒や病素までもを排泄し、不要になった細胞は滅失してしまいます。
 これにより大抵の病気は好転し、以前の肥っていた時よりも、躰が軽くなってより一層健康になるのです。

 適当な断食を二、三週間続けると、腹部の贅肉がとれて極端に凹む頃、七、八年から数十年を腹中に溜め込んでいた、滞留の宿便や黒便、砂便や結石、脂肪塊、寄生虫、仮性糞石、粘液毒素、そのたの病原菌が排泄されます。
 これによって人間は、生まれて初めての「禍の重荷」を降ろしたような晴れ晴れとした軽い躰になり、また頭の中まではスッキリした状態になります。
 同時に腸管に停滞していた老廃物が排除されて空っぽになりますから、腸の蠕動(ぜんどう)運動は快調となり、まず便秘症が一気に解消してしまいます。

断食適応 適応条件
胃腸病 ミニ断食と食事療法の組み合わせで数回繰り返す。
蓄膿症 頬部緊張、重圧感、頭痛、悪臭ある膿性の鼻汁分泌、嗅覚障害は薬草との組み合わせで併用し、塩水などで鼻腔を洗浄する。
神経痛 座骨・三叉(さんさ)・肋間神経は根気を要す。
ロイマチス リウマチ熱およびリウマチ性多発性筋肉痛に限って、恢復が遅い。
胃下垂症 胃部の重圧・膨満、食思不振のほか頭重・不眠など種々の神経症状は根気を要す。
胃潰瘍 むねやけなどを訴え場合の初期は治るが、吐血・下血を起す重症並びに穿孔性(せんこうせい)のものは手術を要する。
皮膚病 疥癬(かいせん)等の伝染性のものは根気を要す。
関節硬直 半身不随状態で、6年以上固めたものは元に快復しない。
肋膜炎 治癒後しばしば胸膜の癒着・線維性肥厚を残すものは恢復せぬ。
動脈硬化 血流障害・血栓形成を伴い、心筋梗塞・脳出血・脳梗塞・腎硬化など末期は、進行を遅らせるだけ。
心臓病 心筋炎・心内膜炎・心臓弁膜症は効果が薄い。根気がいる。
肺疾患 進行性肺結核を除く。
胆嚢炎 胆石症(発熱・黄疸を伴い、上腹部・右肋骨弓下に疝痛の症状)に伴うことが多いが、病原菌は大腸菌・化膿菌などで重症のものは注意。
糖尿病 網膜症・腎症・動脈硬化を併発し末期症状ものは効果が薄い。
不眠症 薬物中毒や環境条件などの不安・神経症の絡むものは恢復が遅れる。
痔疾 痔瘻・痔核は時間がかかるが、肛門裂傷・脱肛は恢復が早い。
生理不順 月経に伴って下腹部に起る疼痛は恢復が早い。
性的苦悩 肉食を止め、食事療法と併用。
脚気 脚気に伴う急性の心臓障害は恢復が遅れる。
性病 陰部ヘルペスやエイズは進行を遅らせるだけ。
ノイローゼ・神経症 精神分裂病に進んだものは効果が薄い。食事療法と併用。
脊髄カリエス 断食療法を取り入れながら、手でも足でも、動くところまで動かす特殊な躰動法を行なう。
鬱病 精神分裂病に進んでいるものは効果が薄く、時として拒食症に陥るので要注意。
断食適応 適応条件
胃癌 初期の不定の胃症状は恢復が早いが、重症のものは食事療法と併用する。断食する事で、ガン細胞の進行を小さくする事が出来る。
蕁麻疹 周囲が紅く腫れるものは根気を要す。
便秘症 大腸癌と重なったものは要注意。食事療法と併用。
高血圧 心肥大・腎硬化・脳出血に至ったものは根気を要す。
低血圧 消耗性疾患・アジソン病などによる症候性のもの根気を要す。
湿疹・アレルギー体質 小水疱または小膿疱に変じ、掻破すれば漿様液・膿汁が出ているものは根気を要す。
下痢症 食事療法の組み合わせで、恢復に向かう。
眼疾 単独の近視には速攻性があるが、乱視や遠視は効果が薄い。
白内障 断食後、眼科医と相談。
眼底出血 動脈硬化・高血圧・糖尿病・眼外傷などが原因のものは食事療法と併用。
脳溢血 断食により再溢血を防ぐ。
腎臓病 尿毒症を起こし眼に来たものは快復せぬ。
喘息 気管支性のみ有効で、心臓性・尿毒性・神経性は注意。副腎皮質ホルモンなどを投与している人は断食は不可。
扁桃腺炎 高熱または疼痛を伴うものは根気を要す。
癲癇 重症は手間取る。
子宮筋腫 下腹痛・便秘、不正性器出血などの症状を伴うものは恢復が遅い。
寄生虫 回虫・十二指腸虫は虫下しを併用しつつ、根気が必要。
不妊症 女性の卵管通過障害などのあるものは治らぬ。
不感症 精神障害のあるものは根気が必要。
夜尿症 腎不全・尿崩(にようほう)症・糖尿病などに見られるものは効果が薄い。
梅毒 第1期の病菌侵入部に初期硬結には効果があるが、第2期・第3期のものは進行を遅らせ、第4期の麻痺性痴呆症や脊髄癆(せきずい‐ろう)は治らぬ。
淋疾 感染後2〜3日で、放尿時に痒感・疼痛のあるものは治るが、子宮・卵巣等の炎症に進展したものは治らぬ。
歯槽膿漏 咬合不正など局所的原因があるものは歯科での矯正手術が必要。

 断食は始めますと、七日目頃から腹部の脂肪は落ち始め、肥っている人は下垂した胃が腹筋によって押し上げられ、その復元によって元の位置に戻ろうとします。更に、胃が空虚状態になっていますから、拡張していた胃は縮小を始め、胃の収縮によって、吐き気を催したり、胸のムカムカが起こります。こうした状態になる人は、普段が大食漢で、多喰いの人に見られます。
 また口に中が粘り着き、口臭が非常に臭くなって来ます。
 平素から大酒呑みの人は、酒を飲まないのに呼気は酒臭くなり、断食三、四日目頃から、アルコールの腐った様な臭いがし始めます。
 喫煙の習慣のある人は、呼気がヤニ臭くなり、舌コケが黒ずんで来ます。中には真っ黒なヤニの痰(たん)を吐く人もいます。また、平素から肉を常食している人は、肉の中毒にかかっている為、断食四日目頃から、肉の缶詰が腐ったような呼気になります。

 そして断食すると、自分で分からなかった病気までもが曳(ひ)き出され、全身全霊の大掃除がなされ、血液が浄化されます。
 ただ、こうした断食は、自分勝手な独断と偏見で始めるのは非常に危険であり、断食はきちっとした下準備をして、補食と言われる少量食事を徹底させて、断食に入らなければなりません。そして、更に大変なのは、断食中よりも断食後のコントロールが難しく、ここで失敗してしまう人が非常に多いのです。
 また精神的にも、頭の中に食べ物の妄想が走り回り、これを克服するのは難しいのです。したがって断食を行なう場合は、正しい断食指導者の正しい助言に従って、これを実行しなければなりません。

 こうした断食実行で、勉学や仕事もしながらやれるのは「三日程度のミニ断食」であり、また土・日を利用した「二日間のミニ断食」です。
 ただし、高が二、三日の断食といっても、甘く見るのは禁物です。断食は二日の後半くいから三日目の前半にかけて、人にもよりますが貧血に襲われ、これに耐えきれずに挫折してしまう人がいることも事実です。そこで、断食に向いている人と、そうでない人の区別を表にしてみました。

難易











日 数 向いている人(揺り戻し小) 向いていない人(揺り戻し大)
1日間 楽天的で根性がある一般人 痩身・肥満とも神経質で依頼心旺盛
2日間 楽天的で根性がある一般人 痩身・肥満とも神経質で依頼心旺盛
3日間 楽天的で根性がある一般人 痩身・肥満とも神経質で依頼心旺盛
4日以上 楽天的で根性がある一般人 意志薄弱な人は此処から危なくなる ×
1週間 根性があり信念あって目的な明確な人 精神的に体調や考え方に異常が顕われる ×
10日間 根性があり信念あって目的な明確な人 無理(精神的苦痛を感じる) ×
2週間 極めて意思が強く目的意識を持っている人 無理(精神的苦痛を感じる) ×
3週間 極めて意思が強く目的意識を持っている人 無理(精神的苦痛を感じる) ×

 なお、一週間以上の断食をされる場合は、直接《癒しの杜の会》の指導を直接受けて下さい。



●断食を行なうと現われて来る生理的な変化

 断食を行なうと次ぎのような変化が躰に現れてきます。九つの、これまでとは違う変化です。

変化 躰に現れる生理的な変化
食物を斷つ事によって、必然的に体内に吸収されていた食物中の有害物質や農薬成分に含まれる水銀や重金属等の毒素が断たれる。
腸造血によって血液が補給されない為に、体重は毎日1kgから500gずつ減る。断食は、自分の肉を啖い、燃焼させるという「肉食である」ということを心得るべし。
体重が減れば、動脈並びに静脈管が収縮し始め、血管内の血液細胞の総動員が行なわれる事になる。白血球の活動によって毀(こわ)れた箇所の修復が始まるのである。
関節間や、その他の組織内の毒素は、殆どが引き出される。その結果、関節炎、座骨神経痛、ロイマチス、高血圧症、糖尿病の初期、風邪などは恢復に向かう。
肝臓や脾臓の傷害になっているものは一掃される。ただし、この効果は白血球の活動が盛んになる14日をピークに、その苦痛に耐えねばならない。
体重の減少は、組織液にも新陳代謝を来し、リンパ液の総動員となって、種々の病疾患が次第に癒される。
体内の総ての消化器系およに同化系統を休息させ、体内の全勢力を他の器官に向かわせる事が出来る。例えば神経系に向かわせ、修復を始める。
脈拍数が、半分以下の30程度に低下する事がある。しかし、その為に生命の危険は絶対にない。しかし、気の弱い人は疑心暗鬼に陥って、脈拍に異常が生じる。
最後に最も大きな変化は、断食二日目の後半から三日目前半に懸けて、急激な目眩に襲われることである。殆どが此処で挫折する。「もう断食は懲り懲りだ」という気持ちになる。
 そのため、断食をするにはある程度の覚悟と精神的な意志の強さが必要である。
 つまり、断食をし、体内の大掃除をするには、その主旨を充分に把握し、また断食の体内調整のメカニズムも理解した上で、断食をするだけの「才能」が要るということである。
 特に「依存型」の人は、断食は極めて不向きと言える。
 学んだに、学んだことを理解する能力の無い人が断食をやるのは危険であることは言うまでもない。
 誰にも出来ない高度な精神的鍛錬法であるということを理解していかねばならない。

 断食をすると躰に種々の疾患のある人は、特に悪い部分の現れて来ます。
 例えば肝臓の機能に傷害にある人は、胸椎の第四番目と第八番目が痛むとかの症状の変化であり、また副腎に傷害のある人は腹椎の第九番目が痛むとかの症状が現れて来ますので、椎骨の両側を指頭で自分自身で揉み解す必要が出て来ます。
 また、肝臓機能に傷害のある人は、夜間その部分を温湿布か電気ストーブで背中を暖めて痛みを和らげる必要があります。黒便や宿便は、人によって様々であり、断食を始めて三、四日目頃から大量に出る人と、十日目頃から出る人と、人によって異なります。
 皮膚病を潜伏させている人は、腹部や背部、腰部や腕や脚の付け根等に吹きで物や水疱瘡(みずぼう‐そう)のような湿疹が出始め、これは一週間程続きますが、空気浴をして裸療法を行ないますと、次第に良くなって消えてしまいます。

 断食は「食べない贅沢」です。
 誰もは食べ急ぎ、美食に舌鼓を打つ現代にあって、美味しい物をできるだけ多く食べて死に急ぐよりは、普段から粗食・少食に徹し、食べ過ぎから来る食害を予防し、美食に振り回されない身軽な体躯を造っておく必要があります。