断食する期間は、それぞれの本断食の長さに応じて減食期間の補食の長さを調節していきます。断食期間は少なくとも本断食は三日が必要となります。また健康的な意味での断食であれば、一週間は欲しいところです。更に断食の理想を言うなら、「28日」は欲しいところです。
但し、二週間以上の断食を行なう場合は、家庭に居て働きながらと言う断食は不可能になりますので、正しい指導者について断食指導を受けるべきです。
さて、人間の躰は身体に何も食料を摂取しなくても、28日程度ならば持続できるように生まれながらに造られています。それが出来たり、出来なかったりするのは、人それぞれに持っている先入観や固定観念です。こうした観念が、断食を失敗させたり、断食後の健康を脅かしたりするのです。断食で失敗する人の多くは、これによる場合が多いようです。
●断食が成功する人
断食は体内の余分な脂肪などを燃焼させ、水銀などの重金属の酸毒物質を排泄し、心身共に爽快にさせるものです。したがって、断食を成功に導く為には、減食期間が必要であることは言うまでもなく、問題は本断食終了後の補食をとって徐々に普通食に戻していく段階です。多くに人は、此処で失敗してしまうのです。
本断食は無事にやり終えても、断食終了後で失敗をする人が多く居ます。つまり、この補食の期間は猛烈が飢餓感に襲われるからです。ある意味で、人間はそれだけ「口の卑しい生き物」であると言う事になります。これさえ克服できれば、断食は大いに意味があり、健康状態と体質は今までに比べて驚くべき変化が現れます。
その大きな成果が、宿便が完全に排泄させることです。外界からの刺戟が少なくない、内臓が休息すると言うことは、内臓が新生すると言うことです。断食による効果は、まず消化や吸収の働きがゼロになると言うことで、ストレスなどの刺戟に対して、緊張する交感神経が休息できると言うことです。
また平静な心を造る事が出来、副交感神経が優位に働きます。
したがって、高血圧症や動脈硬化、心臓障害や糖尿病などの慢性病の治療や肥満の解消にもなるし、普段から怒りっぽくイライラしている人は、逆に、断食することにより穏やかな性格になっていきます。つまり、人間の性格そのものが、「中庸化」されてきて、正常な状態に戻ると言うことです。
但し断食は、本断食の前後を挟み、この全般を通して「断食行」と称するのであって、本断食のみを断食と言うのではありません。したがって、断食はあくまで「行」として考えねばならず、断食期間中、ただゴロゴロして横になり、食べ物のことばかり考えているようでは、結局、「行」の意味は達成されません。
また、幾ら断食しても断食中に何も運動をせずにゴロゴロと寝てばかりでは、潜在意識の中に強いリバウンドが起り、断食を終えてから暴飲暴食に趨(はし)り、以前より更に体調を悪化させ、ガン発症などの慢性病を抱え込む人も居ます。
したがって、断食は有り難いことばかりでなく、心の持ち方や意志薄弱な人は、断食は危険であるとさえいえます。断食を行いには、体力は余り問題ではありません。問題は「体質の善し悪し」です。体質の悪い人は不向きであると同時に、こうした体質の悪い慢性病持ちの人が断食をやると、途中で挫折して命に関わるような事故を起こすこともあるので、自分の体質を充分に下調べした上、食餌法に心掛けて約一年以上は正食に切り替えておく必要があります。
さて、断食を始めると、本断食三日目頃から体液が酸性に傾きます。それは中和しようとする現象です。その為、胃酸などが分泌され、大量に吐く人も居ます。また、喫煙者が急な断食をするのも好ましくありません。断食しようと志を立てるのなら、やはり一年以上は禁煙しておく必要があります。もし、喫煙者が一ヵ月やそこら禁煙して断食すると、烈しい嘔吐(おうと)を催し、ニコチンを含む胃液が大量に吐き出されます。これは大変に苦しいもので、断食を志す人は、最低一年以上の禁煙が必要で、断食に成功した暁には、それ以降も禁煙を続け、以後完全に頭の中からタバコを忘れ去ってしまうべきです。
次に、断食四日目頃になると、烈しい食欲に襲われたり、眩暈(めまい)などはいくぶん和らぎ、大体スムーズにいくようです。しかし、腸が捻れていたり腸捻転で苦しむ場合もあるので、この場合は断食や男色を指導できる内科医の診断を受けなければなりません。また胃の中に炎症があったり、潰瘍がある場合は痛みを伴います。
更に、体内に大領の宿便を溜め込んでいる場合は、氷壁から宿便が剥がれ落ちるときに痛みが伴います。
しかし、宿便は四日程度では中々排泄しません。こうした状態が後三、四日続く場合も少なくありません。その時はかなりの腹痛があります。宿便を抱えている人は、こうした腹痛が起こりう、中には4〜5kgも宿便を抱えた人がいます。これを完全に出し切てば頭もスッキリし、腸から吸収する栄養や酸素も少食で賄えるようになるのですが、断食の峠は四日目の後半から八日目頃にかけてであり、だいたい九日目になるとこれらは排便時間とは関係なしに、まるで雑巾を搾(しぼ)るように幾らでも出て来ます。
そして断食の効果が最も絶好調になるのは、断食十四日目頃が最高となります。則(すなわ)ち、白血球の活動が、極めて活発になり、これを起点に次第に落ち着いて来ます。この十四日目に、体内に傷や炎症がある場合、白血球が修復して廻るのです。
アトピー性皮膚炎やアレルギーなどの疾患を抱えた人は、この頃に反応も烈しくなり、一気に皮膚病が噴き出すことがあります。しかし、これを起点に徐々に治まり、断食二十日目頃には消滅して、綺麗な肌が戻って来ます。まるで赤ん坊のような、肌理の細かい餅のような肌になり、肌の色艶(いろ‐つや)も非常に良くなります。
二十八日までの断食をすれば、まず10年は若返ります。
しかし、断食は両刃の剣であり、プラス面と同時にマイナス面も持っています。特に断食終了後の、補食期間に掛けて、重湯、三分粥、五分粥、七分粥と戻していく中に、急に貪欲な食欲に襲われ、反動により大喰いに趨(はし)る傾向が見られます。更には、補食期間を無難に通り抜けたとしても、断食中に潜在意識の中に美食に対する妄想を追い掛ければ、断食後にこの妄想が吹き上げ、その後、美食家に転落する場合もあるので、断食後の食生活は断食中以上に注意する必要があります。
こうしたマイナス面を考えると、一口に断食と言っても、中々容易なことではありません。人間は美食に対して口が卑しく出来れいるばかりでなく、心の解放感は、一人の人間の食欲をとんでもないところに導いてしまうので、美食に暴走しない意志力が必要です。
つまり、断食して成功したか、あるいは失敗だったかは、断食中よりも、断食が終了してからの、一ヵ月目、二ヵ月目、あるいは半年後、一年後などに顕われて来るものなのです。こうした直に、再度、断食を行ったり、大食や美食に動かされなかったのであれば、その人の断食は一応成功と言えるでしょう。
断食をやる場合、季節的には一年の中で「春」の時期が一番理想といえます。これは「冬」を考えた場合、冬は実は「殖(ふ)ゆ」という意味があることから、冬の時期は春に向かって新生への貯える時期であり、この間にはタンパク質と同時に余分な脂肪や塩分、更には老廃物が溜まります。これを取り除く為に、時期的には春が一番よく、然(しか)も新生の時期であり、それは植物の芽生えなどから、大自然の新生を彷佛(ほうふつ)させることで窺(うかが)えます。
人間は大自然の一員であり、人体も大自然の周期と動きに同調します。つまり、新陳代謝も一番活発になる時期なのです。この時期こそ、断食の効果は大きく、一年の中(うち)で無理なくできる時期と言えるでしょう。
《癒しの杜の会》では、各期間の断食の指導を致しております。
理想的には、28日間の断食が最も効果的ですが、その他にも次の断食指導を行っております。
酵素を使った誰にでも
無理なくできる3日間断食
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3日間を酵素(大高酵素の「クオリコウカ」)を使い、「三日間のミニ断食」です。誰にでも無理なくできる断食で、断食特有の貧血や眩暈(めまい)や倦怠感などは起こらず、仕事や学業をやりながら実践する事が出来ます。
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水だけの3日間断食
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仕事や学業をやりながら、無理なく安全に、家庭でできる3日間断食です。 |
水だけの7日間断食
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仕事や学業をやりながら、家庭でできる7日間断食です。但し、本断食の前後に行う、減食期間の法則は断食指導者について、正しく教わり必要があります。 |
酵素と水を組み合わせた
無理なくできる7日間断食
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仕事や学業をやりながら、酵素(大高酵素の「クオリコウカ」)を使い、家庭でできる7日間断食です。酵素を組み合わせた場合、断食特有の貧血や眩暈(めまい)や倦怠感などは起りません。 |
これまで現代栄養学は、体内に詰め込むだけの「入れる栄養学」を行えば健康に慣れると宣伝して来ました。ところが、こうした考えは、多発する成人病を見ても、間違いであることが明白となって来ました。
現代人は、体内に入れ込む健康法ばかりに眼を奪われていますが、実は体内に取り込むよりも、体内に蓄積された重金属や老廃物を、「出す健康法」に目を向けなければならないのです。