【本会の3原則】
地下足袋で登ること。
登山靴やキャラバンシューズとは違う、底の薄い地下足袋で足の裏の経穴(ツボ)を刺戟(しげき)しならが、苦労して登って欲しいのです。地下足袋で苦労しながら登ると、相当に肥っている人でも、危険に対して神経が集中し、脂肪代謝をよくして無理なく痩せる事が出来ます。
健脚を競わないこと。
本会は「山岳会」や「山の会」とは違います。健脚に自信があり、これを自慢して、いたずらに足の速さを競う事は固くお断りします。
仲間同士で助け合うこと。
一人も脱落する事なく、お互いに助け合いながら山頂へと向かいます。その山行きは「護送船団方式」ですが、足の鈍い人はこれに甘んじる事なく、自らも努力して、他のみなさんに迷惑を掛けないようにして下さい。

鱒淵ダムの赤い吊橋
福知山登山口

 本会は山岳会でも、健脚を競う会でもありません。大自然と接し、雄大な自然の中で森林浴などをして、そうした過程を楽しみながら、福智山山頂を目指して、ハイクするかいです。また、福智山ハイクを通じて、会員同士の宥和(ゆうわ)をはかり、親睦をはかる会です。

 健脚を競ったからと言って、そこに得られるものは、眼に見えない事故や故障です。私たち一般人は、登山家として、特別に才能を持って生まれて来た人種ではありませんから、無理は禁物です。自分の足の速度での「マイペース」が一番です。

 人生は、慌(あわ)てることはありません。生かされている事を天命に感謝して、有り難く生きられれば、それが最高の人生です。焦らず、慌てず、自分の力量を正しく理解することが大切です。

 そして、人生とは自分が主人公である、「自分流」に生きる事が、人生の本質であり、これを見失ってはなりません。
 また、人間は自分一人が生きているのではありませんから、他人に対して「思い遣(や)る心」が大事です。他人を思い遣ることが出来て、人は、はじめて大きくなれるのです。

 自他の心がある人は、小人(しょうじん)の心しか持てない人です。小人では、余りにも了見(りょうけん)が狭過ぎます。思慮や耐え忍ぶこと、それに相手の非を赦すことができません。これは徳のなさ、器量のなさから起ります。徳を積んで、大人(たいじん)になることを模索しなければなりません。伎倆(ぎりょう)を養い、人情に機微を知り、人となる道を示さなければなりません。
 その為には、まず、自らの世間の垢(あか)に塗(まみ)れた心を洗濯しなければなりません。

福智山の頂上で、こんな雄大な景色と、素晴らしい真っ青な青空を見て、心が洗われない人がいるだろうか。

 私たち現代人に一番欠けているのは、「もっと自分に、正直に生きる」ということではないでしょうか。
 自分に正直でないから、「自分の心」までが他人に支配されてしまいます。他人に支配された心は、自己を喪失した心です。したがって、もっと自分に、正直に生きる必要があります。正直に生きる事によって、これまで淀(よど)んだままにしておいた、腐敗寸前の心に喝(かつ)を入れ、これを洗い直し、リフレッシュさせて、明日への活力を養わなければなりません。

 私たち「洗心錬成会」の「洗心」は、自らの心を自らで洗濯することで、心の正常を求める会です。もし、過去に忌(いま)わしい汚染があるのなら、その汚染は浄化しなければなりません。洗濯し、心に溜まったつらい思いを忘れ去り、さっぱりした気持にならなければなりません。

 人間は過去の中に生きる生き物ではありませんから、過去に、どんなに輝かしい栄光があったとしても、また、あるいはどんなに辛い悲しみ事があったとしても、それを振り向くことなく、「今」に生きなければなりません。過ぎ去った日々を懐かしんだり、過去の栄光に縋(すが)っていては、これから先の進路が見えなくなり、心と魂は益々曇らされ、淀んだ中に埋没していきます。

 「今」をおいて、本当の現実はないのです。過去ばかり見ていては、「今」という現実が空洞化します。人間は「今」にしか生きられない生き物なのです。
 私たちと福智山ハイクをして、「今」に一生懸命、生きてみませんか。

助け合いの精神で福知山頂上に辿り着いた「洗心錬成会」のメンバーたち。



【本会の会則】

第1条
本会は「西郷派大東流の門人」ならびに《癒しの杜の会》の会員で構成される。
第2条
福知山ハイクの際の洗心錬成会の会員は、全員「地下足袋」を着用して登山すること。したがって登山靴やスニーカーは禁止する。
第3条
本会は大層な山に挑む「山岳会」や「山の会」ではないので、会員同士がみだりに健脚を競ってはならない。
第4条
酒気を帯びて登山をしないこと。ただし、山頂では缶ビール1本程度までは認める。
第5条
喫煙しながら絶対に登山をしないこと。山頂ならびに下山の際も同じ。また、喫煙の習慣が改まらない人は、これを機に喫煙を止めること。
第6条
会員同士はお互に助け合いの精神を持つこと。その精神は弱い者を助ける「護送船団方式」で、弱者を強者に強化する事である。
第7条
会則に従って頂けない方は、退会を命ずる事があります。ぜひ皆さんが仲良く親睦に努めるようお願いいたします。



●洗心錬成会の事務局

西郷派大東流合気武術の道場と《癒しの杜の会》研究所の事務局を置く、尚道館ビル。

 【お問い合せ・ご入会】
 〒802−0985 福岡県北九州市小倉南区志井6丁目11−13(尚道館ビル2F)

西郷派大東流・尚道館 電話093(962)7710(代)

癒しの杜研究所 電話093(961)8228


 【ご入会について】
 会員となる対象者は、西郷派大東流合気武術の各道場で稽古する門人、ならびに《癒しの杜の会》の会員に限ります。
 一般からの参加ご希望の方は、《癒しの杜の会》にご入会下さい。

 《癒しの杜の会》詳細はこちら

洗心錬成会ご入会の為のお問合せフォーム



<<戻る トップへ戻る