入門について 3
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●入門後三ヵ月間は「門人見習い」として扱われる 入門審査を提出し、入門が許されたとしても、直ぐに「正式門人」としては看做されません。 三ヵ月間は「門人見習い」として扱われ、次の関門が待っています。「道場内外の掃除」や「見取り稽古」(指導者や先輩達の稽古を研究する)や「神前礼拝ならびに殿中作法起居振舞」を徹底的に叩き込まれ、初心者の段階を、身を以て体験させられます。 「見所がある」あるいは「将来性がある」と判断した人を、更に次の篩(ふるい)に掛けて、選別するのです。したがって、ここで脱落して行く人もいます。 また、儀法を直ぐに教えてもらう事はできません。一ヵ月を過ぎた当りから、「手解き三箇条」などの初心者技が道場指導員によって、基本技をみっちり指導され、残りの二ヵ月を掛けて、基本動作(左右分離躰操法、木刀の素振り各種動作、静座法、丹田呼吸法、膝行、膝退、膝側、膝行素振り、膝退素振り、坐法四方素振り、殿中における左前の「殿中起居振舞之作法」、指導者や先輩に対する礼、金銭を手渡す時の封書翰の厳守など)の一切を習得します。 |
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【尚道館道場の着座配置図】 |
さて着座について、簡単に説明しましょう。 |