入門について 1



●総本部・尚道館の正式門人するまでのプロセス

 一般的に道場に通う生徒の事を、「道場生」あるいは「門下生」と言います。
 しかし総本部・尚道館では、道場生と言われる人の中には、大きく別けて二種類に分けられます。
 一つは一般の道場生の事で、少年部の道場生や、社会人の部の入門審査に合格して、単に入門を許された人達と、もう一つは正式門人として、第六級以上の級位を有する人達です。そして後者を「正式門人」と呼びます。

 宗家が臨席し、拝謁できる道場を「総本部道場」と言います。また此処には、神殿が祭られ、代々宗家を継承する武神の御霊(御神体)が安置され、それを左右から守護する形で、左に毘沙門天(びしゃもんてん)、右に摩利支天(まりしてん)の天帝(てんてい)が居られ、道場には現世の俗界と、修行域を表わす聖界が区別され、門人は聖界において、宗家の指導に下がい、武術斯道に励む事ができます。

【尚道館の御神前】
御神前の神棚、左の社には毘沙門天が、社の右側には摩利支天が祀(まつ)られている。

 したがって総本部・尚道館には、江戸幕末期に旧会津藩家老・西郷頼母(さいごうたのも/かつて柔道の「山嵐」で一世を風靡した西郷四郎の養父。西郷家お家再興後、保科近悳を名乗る)霊的神性と、儀法神儀を受け継いだ北野蘊水(きたのうんすい)翁、山下芳衛(やましたほうえい)翁の伝承を受け継いだ、西郷派大東流合気武術宗家・曽川和翁先生が稽古に臨席されます。そして正式入門を許された門人の指導に当っておられます。

 さて、総本部・尚道館の「社会人の部」で正式入門が許されるまでの、入門に至る迄のプロセスを追って見ましょう。

 「少年部」に関しては、入門審査はありませんが、親子見学に御出で頂いて、少年部の稽古を十分に見学される事を御薦めします。また入門希望の気持ちをお持ちのご子弟は、見学後、親子面接を実施し、道場の方針に納得して頂いた上で、賛同を頂いた人に限り入門が許されます。

 「社会人の部」で、入門願いを申し出る方法は大きく分けて二つあります。
 一つは道場の稽古を見学する方法で、もう一つは直接入門審査を申し出る方法です。


1.見学を申し出る方法
 まず電話かメールで火曜(PM7:30〜8:30)、土曜(PM7:30〜8:30)、日曜(AM10:00〜11:30)のいずれかの曜日に見学を予約し、稽古を見学します。
 詳しくは見学についての条項を参照ください。


2.直接入門審査を受ける方法

 電話かメールで入門審査日を予約し、予約した稽古日に、道衣または運動着を持参して、通常稽古に参加し、基本稽古を通じてその後審査の判定を待つ方法です。
 入門審査基準の詳細については、入門審査の規定の処を参照ください。