9



●体質には陰陽があり、食品にも陰陽がある

 ヒトの体質のは「陰性体質」と「陽性体質」があります。多くの人の場合、このいずれかに偏り、いずれかのレベルで慢性病を引き起こしていることが分かります。
 例えば、アルコール類を飲むと、血液の循環が良くなって、顔も赤らみ、躰もカッカと熱を帯びて来ます。だから酒類は、躰を暖めるものと思い込まれ、「陽性食品」と思われがちです。ところが実際には逆で、酒の本性は「躰を冷やし、体質を陰性化する」食品だったのです。

 つまりアルコール類が、血行を良くし、皮膚表面の毛細血管を拡張し、体温を上昇させると言うのは一時的なものであって、結果的には発汗を促し、躰を冷やしてしまう作用があるのです。躰を冷やすと言うことは、「組織を弛(ゆる)め、冷え易くして、精力を抑制し、消極的になる」という方向へと向かわせるのです。
 またアルコール類はその種類によっても、冷やす作用が多いものと少ないものがあるので、こうした冷却作用には十分に注意することが必要です。食品には陰陽があると言うことを認識することが必要です。

体質の陰陽

拡大表示

 更に体質には、「陰性体質」と「陽性体質」があると言うことを把握しておかなければなりません。
 陰性体質の人は基礎体温が低く、寒がりやで性格的にはおとなしく、行動も消極的で、いわば女性的な体質と言えます。また、陽性体質の人は、基礎体温が高く、性格的にも血の気が多く、行動も積極的で、いわば男性的な体質です。しかし健康体であるならば、いずれの体質にも偏らず、中間に位置する「中庸」の体躯が必要となります。

 ところが現代人は、体質的には総体的に陰性化して来ており、この陰性化傾向が慢性病に罹(かか)り易い体質を作っています。ガンをはじめとして、腎臓病、糖尿病、肝臓病、胃腸病等の慢性病は、陰性体質が招いたもので、この元凶が「陰性病」の禍根だったのです。
 したがって人生を健康に過ごす為には、総ての人が穀物菜食主義に徹しで、体質の中庸化を心掛ける必要があります。また、食物には体質を陽性化するものと陰性化するものがあり、自分の体質を是正するような食品の摂り方を心掛けねばなりません。

食べ物の陰陽。正食範囲以外は危険。

拡大表示

 陽性食品としては、根野菜、小魚介類(近海の小魚)、木の実、塩類(自然塩もしくは食品の中に含まれる自然塩)等があり、陰性食品には葉野菜、果物、水、砂糖類(白砂糖ではなく、食品自体に含まれる自然な糖分)等があります。
 なお、穀類は中庸です。穀類が中庸であると言うことは、それ自体でバランスが採れた食品であると言うことであり、これを主食として、食餌法しょくじ‐ほう/粗食)の中心に据えることは非常に大切な事です。
 上記の表に従って、日頃の食事や酒(酒は健康酒以外できるだけ飲まない方が良い)の肴(さかな)に、根野菜や小魚、木の実、塩分(食品が持つ天然の塩分)を大目に摂るように努めればよいわけです。

 現代は食品産業の意図的なコントロールで、口にする食べ物の多くが全般的に薄塩味になっています。そして逆に、それを誤魔化すかのように、白砂糖や甘味成分が加えられ、これが副食やコーヒーやケーキ等に常用されています。こうした副食や間食食品のスナック菓子が、主食の白米や白パンと重なれば、体組織全体は弛(ゆる)んだものになってしまい、若さが充分にある時期の若者が無気力になったり、年齢的には人間活動の最盛期にある壮年層が、内臓下垂や痔、精力減退、腰痛や頭痛、肩凝りや老眼、神経痛やリュウマチ等に悩まされているのです。

 肉食や乳製品や鶏卵などへの偏りが、健康に破綻を生じ易いと言う事態は、結局は、こうした動物性タンパク質は血液を汚染させると言う現実があるからです。そして現代は、血液を汚染させる食品で溢れかえっています。
 だからこそ、こうした食品はできるだけ避け、血を綺麗(きれい)にする中庸の食品である穀物菜食にすれば健康になれるのです。これこそが体質を良くする方法であり、体質が良くなれば病気も予防出来ますし、予防出来るばかりでなく、自然治癒力を高めて、細菌やウイルスに冒されない躰を造ります。

 しかしこうした食養道に関する考え方は、これまで一般に流布されて来た現代医学や、現代栄養学の考え方とは真っ向から対立するものであり、逆に言えば、マスコミのお追従を受けずに、こうした新しい考え方こそ、正しいものであると言えます。

 日本人は古来より、こうした新しい考え方で、正しい食体系を連綿と伝えて来ました。しかしこの食体系は明治維新以降、西洋の動蛋白摂取指向が日本に入り込んで以来、破壊され、植物性食品の全般に含まれているタンパク質は、食肉や乳製品等のタンパク質より劣っているという逆転した発想が長い間流布されて来ました。

 ところが、冷徹な目でこれを観察していくと、植物性食品に含まれているタンパク質と、最高のスタミナ食のように言われて来た食肉や乳製品等の動物性タンパク質を比較すると、実は遥かに動蛋白の方が劣っていたのです。

 ドイツのマックス・ブランク栄養生理学研究所も次のように発表しています。
 「成人のタンパク質消費を補充する為には、一日量として、食肉なら60g、植物性タンパク質なら肉の二分の一の30g、発芽中の活性タンパク(モヤシや貝割れ大根など)なら、更にその二分の一の15gで充分である」という結論を下しています。

 《癒しの杜の会》では、玄米を24時間、水につけて発芽させ、これをその他の雑穀と組み合わせて、少量食べると言う「粗食・少食」を実践し、食糧摂取の省エネ化と、粗食と少食の理解者に健康促進をする運動を展開しています。


《癒しの杜の会》のメール相談室

<送信する前に>
 食の乱れやそこから起こる病気や怪我、災害や交通事故、事件や災難、裁判沙汰や争い事、不倫や離婚など、不運・不幸などの根源の裏には、現代人の食事法の誤りが上げられます。
 不幸現象一般に関するご質問・ご相談は、お一人様一回限定でお願いいたします。初回のみ、無料受付となります。
 また、「タダだから、参考にまで」という軽いご質問やご相談は最初から控えさせて頂きます。

 なお、二回目以降については、《癒しの杜の会》にご入会ください。ご入会後は、各指導・実践項目に従い、月三回までの実践上においてのご質問・ご相談が可能です。
 《癒しの杜の会》では、通信教育を通じて、誰もが平和に、健康に、穩やかな知性体として、人生を全うすることを目的として活動を展開しています。

困った時、精神的にピンチに追い詰められた時の相談相手としてご利用下さい。

【指導・実践及び指導に関する質問項目】
1.霊導法(精神障害からの解放)
2.霊的食養道(新たな次世代の体躯)
3.ミニ断食(難病を癒し、強健な体質へ)
4.食養道と開運法(動蛋白から穀物菜食にすれば、
 行き詰まっていた窮地が改善される)

5.体質改善法(堅固な意志と暑さ寒さに左右されな
 い体質造り)

6.不運・不幸現象解消法(食への慎みを忘れ、これ
 を乱すと、《兇いメグリ》として再び自分へ不運
 不幸が巡り来る)

7.人生哲学の探究(自分を瞶め、成長させる意志の
 力を養成する)

8.結婚に関する血統・霊統相談(結婚は血と霊が大
 きく関わっている)

9.生活経済相談(経済的な困窮は、貸借対照表と損益計算書の見方を知らない事から起こる。経済的不自由からの解法)
10.その他、講演依頼

 入会者の特典として、主宰である会長直々の面談、講演依頼や講演誘致なども可能となっておりますので、継続的に食養道を中心とした開運を実践したい方は、ご入会をご検討下さいませ。

 入会に関する詳細はこちらをご参照下さい。